ヤクルトが奥村展征を人的補償で獲得!巨人の二軍で86試合に出場した19歳の有望株を指名

FAとなった相川亮二捕手を巨人が獲得しましたが、相川の1億1000万円(推定年俸)はBランクに属するため、ヤクルトは「旧年俸60%の金銭」もしくは、「人的補償+旧年俸40%の金銭」を要求できるのですが、大方の予想通り後者を選択しました。

ヤクルトは、19歳の奥村展征内野手を人的補償として指名し、それにプラスして4400万円の金銭補償を受け取ることになると、複数のメディアが報じています。

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巨人の二軍でも優先して出場機会を与えられていた奥村展征

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奥村展征は、2013年ドラフトで巨人に4位指名された右投げ左打ちの内野手で、主なポジションはセカンドですが、ショートを守ることができる、ミドルインフィルダーです。ただ、セカンドとしての出場が78試合で、ショートは2試合にとどまりますので、プロとしてのショートの守備に関しては、これからという段階です。

その奥村展征のファーム(イースタン・リーグ)での成績は以下の表のとおりとなっています。

Nobuyuki Okumura  Stats 2014

プロ1年目の2014年はファームで86試合245打数で打率.212/本塁打2/打点20/出塁率.287/長打率.286/盗塁1という成績で、際立った成績ではありません。

しかし、高校卒1年目ながら広角に打ち分ける打撃技術など、その将来性を評価されて、多くの出場機会と打席数を与えられていました。

奥村展征の出場86試合は、巨人の二軍では辻東倫(108試合)、大累進(102試合)、坂口真規(101試合)に次ぐ4番目で、打席数283も辻東倫(378打席)、坂口真規(352打席)、大累進(316打席)、大田泰示(302打席)に次ぐ5番目の多さです。

また巨人のファームの二塁手として78試合の出場は、最多の試合数で、2番目の和田凌太の28試合を大きく上回っています。

これらの数字からも巨人のファームシステムの中では、その才能を高く評価され、将来の正二塁手候補として、重点的に育成されていたことがうかがえます。

またイースタン・リーグでこれだけ試合に出場していますので、同じリーグに所属するヤクルト二軍の監督を務めた真中満が、奥村展征のプレーを目にする機会が多かったはずです。

対戦相手として見た時にも、光るものがあったことが、今回の人的補償としての指名につながったと考えられます。

またヤクルトの内野手の現在の年齢層を考えた時にも、奥村の獲得には納得できるものがあります。現在のヤクルト内野陣の顔ぶれと年齢は以下のとおりとなっています。

田中浩康(32歳)
畠山和洋(32歳)
武内晋一(31歳)
今浪隆博(30歳)
三輪正義(30歳)
大引啓次(30歳)
森岡良介(30歳)
荒木貴裕(27歳)
川端慎吾(27歳)
西浦直亨(23歳)
谷内亮太(23歳)
山田哲人(22歳)

近年5年間でヤクルトがドラフトで内野手を指名したのは3名だけで、その内訳は、大学卒の西浦直亨と谷内亮太で、高校卒の山田哲人となっています。そのため内野手登録の選手12名のうち、27歳以上が9名を占めていて、25歳以下の内野手の層が薄くなっています。

実力を評価される高校生内野手をドラフトで獲得することは簡単ではありませんので、チームの将来的な展望を考えた時には、奥村展征を選んだこともうなずけます。

また投手陣はクローザー候補としてオンドルセクを獲得していますし、故障さえなければ一軍レベルで投げることができる投手を多く抱えていることも、野手の指名につながったと考えられそうです。

ヤクルトスワローズの打撃コーチには、若松監督時代に青木宣親を育て、ベイスターズにおいては内川聖一が2008年に首位打者(打率.378)を獲得するのを助けるなど、現在の日本人で屈指のヒットメーカーを育てた杉村繁打撃コーチがいます。

2014年には山田哲人を新らたに育て、さらには雄平を打者として一本立ちさせるなど、両リーグトップの667得点を生み出す打線の構築に大きな役割を果たした名伯楽の指導で、奥村展征が一気に才能を開花させる可能性があり、将来的には山田哲人と二遊間を形成することも期待されます。