MLBとアメリカメディアも注目する大谷翔平!2014年シーズン中の海外メディアの反応と評価

大谷翔平がアメリカメディアによって注目を集めてたのは、2014年からではありません。

高校3年生であった2012年のNPBドラフトの前にも日米で話題を集め、ドジャーズ、ヤンキース、レッドソックス、レンジャーズらのチームが大谷翔平の獲得に興味を示していました。

しかし最終的に日本でプレーすることを選択したことと、2013年の成績が投打ともに今一歩だったこともあり、その後は米メディアで報じられることは、ほとんどなくなりました。

ですが、2014年に入り100マイル(160キロ)を球速では記録し、投手としての成績も一気に向上して日本でトップクラスの数字を残しているため、再び、米メディアでも取り上げられるようになりました。

その大谷翔平の2014年時点でのアメリカでの評価と、年を重ねるに連れて評価がどのように変化していくかを把握するための備忘録も兼ねて、このページで2014年にアメリカメディアが大谷翔平を記事にした内容をまとめています。

初回公開日:2014年9月21日
最終更新日:2014年9月21日

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2014年の米メディアの専門家・スカウトの大谷翔平への評価

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ほとんどの記事で共通しているのが身体の大きさへの言及で、慎重193cmと体重90kgはプロフィールとして紹介されています。

この大谷翔平の体格はダルビッシュの195.6センチ/101キロ、岩隈久志の190.5センチ/95.3キロ、田中将大の188センチ/93キロらと遜色のないものです。

通常、日本人プレーヤーといえば小柄で線が細いのですが、それには当てはまらず、MLBプレーヤーとも見劣りしない体格は目につくようです。

それでは時系列で米メディアによる記事と評価です。

2014年6月4日:ベースボールアメリカ by ベン・バドラー(Ben Badler)

記事の題名は『日本の大谷翔平が99マイルを記録し、10個の三振を奪って前田健太を上回った』というものです。

ベースボールアメリカの記事を書いているのはベン・バドラー(Ben Badler)というインターナショナルの選手をカバーしている記者で、WBC2013のプロスペクトランキングにも携わっています。そのベン・バドラーが以下のように伝えています。

『大谷のファーストボールは圧倒的だ。球速はコンスタントに94-98マイル(151-158キロ)で、しかもその後半の球速が多い。84-88マイル(135-141キロ)のスプリットも折にふれて良いが、ファーストボールで打者を圧倒している。また78-81マイル(126-130キロ)のスライダーと60マイル中盤(105キロ)から70マイル中盤(120キロ)の間でスピードをコントロールできるカーブも持っている。アメリカに来るには数年はかかる見込みだが、藤浪晋太郎とともにスカウトが熱心に追いかけている。』

藤浪晋太郎がスカウティングされていることは、あまり日本のメディアでは報じられませんが、しっかりとスカウティングされているようです。

2014年6月7日:ニュースデイ by David Lennon

『次の田中将大を探して日本をスカウティング』と題した記事の中で、主に前田健太について扱っているのですが、”兆しが見える日本人選手”として大谷翔平が言及されています。

『前田健太はアメリカで大金を手にするだろう。だが、「タナカマニア」ど同様のものを生み出す可能性が最も高い日本人投手は日本ハムの大谷翔平だ。球速は99マイルに到達し、田中将大よりも昔ながらのパワーピッチャータイプだ。彼がメジャーに来るのは25歳頃になりそうだ。』

前田健太よりも大谷翔平の方がポテンシャルがあり、田中将大に匹敵するようなインパクトをもらたす可能性が高いのは大谷翔平のほうだと、David Lennonは評価しています。

2014年6月20日:ブリーチャーリポート by マイク・ローゼンバウム(Mike Rosenbaum)

Breacher Report(ブリーチャーリポート)でプロスペクト(有望選手)を中心に記事を書いているマイク・ローゼンバウムによる大谷翔平に関する記事です。

『新しい十代のインターナショナルの天才投手:大谷翔平の紹介』という記事で、高校時代の甲子園での投球内容、プロ入りの経緯、そして日本での1年目の成績、そして2年目での成績の向上などを、包括的に紹介しています。

2014年7月9日:ベースボールアメリカ by ベン・バドラー(Ben Badler)

ベースボールアメリカのインターナショナルの選手に詳しいベン・バドラー(Ben Badler)による記事で、題名は「大谷翔平が16奪三振で完投」というものです。

記事の冒頭では「日本で最もエキサイティングな日本の若い投手が、今シーズンで最も圧倒的な登板を今日見せた」としています。

そして「ルーキーイヤーである昨シーズンを終え、彼は日本のベストピッチャーとしてなっている。」として、その時点での92イニングを投げて、リーグ2位の防御率2.35、三振を111個奪った一方で、与四球はわずかに22個であることを伝えています。

そして「もしアメリカに大谷がきていたら、彼はMLB全体でもトップのピッチングプロスペクト(有望な投手)としてランクされていだろう。」と評価しています。

日本でプレーしてくれていることも嬉しい事ではあるのですが、このような評価を目にすると、大谷翔平がマイナーからトッププロスペクトの評価を受けながらステップアップするの見てみたかった気もしてしまいます。

2014年7月31日:スポーツ・オン・アース by ジャック・ギャラハー(Jack Gallagher)

スポーツ・オン・アースはMLBアドバンスド・メディアによって運営されています。

そしてこの記事のライターであるジャック・ギャラハー(Jack Gallagher)は現在、ジャパンタイムズのエグゼクティブ・スポーツ・エディターを務めていて、NBAでも広報部門の幹部を務めていた人物とのことです。

そのるジャック・ギャラハーが『日本の次の輸出品?』と題して大谷翔平を紹介しています。

現在もこの記者が東京にいることもあり、日本の球団関係者にも取材しているのですが、その部分は除いて、アメリカのスカウトの声だけを記載します。

大谷翔平は打者と投手の両方で才能があるプレーヤーだが、プロスカウトの一致した見解は、「MLBでのキャリアは投手としてになるだろう」というものだと書いた上で、以下のようなスカウトの評価と見解を紹介しています。

匿名を希望したあるMLBのスカウトが「彼のベストピッチはファーストボールで91-100マイルを記録し、狙ったサイドにボールを投げることができる。そして、インサイドに投げることも、アウトサイドに投げることも恐れていない」と評価していることを、まず伝えています。

そして、そのスカウトは彼が「最高のレベル(MLB)で成功するためのツールを持っている」ことを明確にした上で、「すべてのスカウトが彼の腕の振りとその効率の良さに感銘を受けている。彼の投球フォームのメカニックは適切なもので、かつ素晴らしい腕の振りの速さも持ち合わせている」と、メジャーでの成功に太鼓判を押しています。

さらにそのスカウトは「彼は両方(投手と打者)できるだろう。ただ、私は彼はマウンドのほうがより価値があると考えている。というのもNo.1、No.2の先発投手を探すのは簡単ではないからだ」と述べて、メジャーのフロントスターター。エースクラスの投手になりうる力があると評価しています。

また、この記事の最後ではMLBで監督経験があり、大谷翔平を直に見た人物(トレイ・ヒルマン?)の評価として、「彼は私にダルビッシュを思い起こさせる」と伝えて締めくくっています。

記者が日本にいることもあり、日本でスカウティングを行っている各チームのスカウトの声が一番多く記載されていたのが、このスポーツ・オン・アースの記事でした。

2014年8月10日:ボストン・グローブ by ニック・カファード(Nick Cafardo)

週に1回MLB全体の動向についてまとめている記事をボストン・グローブのニック・カファード(Nick Cafardo)が書いているのですが、その中で日本でプレーする選手についてもコメントしています。

最初はマートン、ペーニャ、ゴメス、バレンティン、前田健太に触れた後に、”日本で最も興味深いプレーヤー”として大谷翔平について以下のように書いています。

「20歳の大谷翔平は投手と外野手をやっている。打率.268/本塁打5/打点23/OPS.791を打者として、投手として先発17試合で防御率2.17/9勝2敗/WHIP1.10だ。そして112イニングで134個の三振を奪っている。スカウトたちは彼が投手として圧倒的なので、投げる方を選ぶと見ている」

二刀流ということが話題にはなるものの、残している数字が投手として圧倒的なため,この記事に限らず、投手としての評価が大勢を占めています。

2014年9月8日:ウォール・ストリート・ジャーナル by ジョージ・ニシヤマ(George Nishiyama)

『日本野球の天才がベーブ・ルース以来の希少な記録を達成した』と題して、ベーブ・ルース以来となる投手として10勝、打者として10本塁打を記録したことをウォール・ストリート・ジャーナルが伝えています。

そして大谷翔平の二刀流という試み、ベーブ・ルース以来の投打での同時の記録であることを伝えた上で、以下のような評価を記しています。

「彼はファーストボールで、日本プロ野球記録タイ、日本人投手として新記録となる162キロ(100.7マイル)を記録するなど、投手として別格であることをすでに証明している。」