パ・リーグの新人王レースは混戦も西野真弘が一歩リードか!NPB新人王2015の5月終了時点の最新情報と分析

NPB(日本プロ野球)も開幕から2ヶ月あまりが経過し、新人王候補の実力などもより把握しやすくもなってきています。

前回の投稿ではセ・リーグの新人王候補について、成績を元に現状などを分析したのですが、今回はパ・リーグ編です。

2015年5月終了時点のパ・リーグの新人王有力候補の成績とをリストアップし、現在の状況の分析と今後について見ていきたいと思います。

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パ・リーグは投手には有力な候補が見当たらず混戦模様に

パ・リーグの新人王候補として名前が上がると予想される選手の成績と一覧は以下の表のとおりとなっています。投手は10イニング以上を基準にしています。

Pacific League Rookie of the Year Candidate_Pitchers_May2015

セ・リーグとは異なり、投手で際立つ成績を残しているという選手が見当たりません。

シーズン開幕前には有力候補となると予想されたのは、外国人枠ではあるもののドラフト1位指名並みの評価もあった西武の郭俊麟、ドラフトで4球団(DeNA・阪神・広島)が競合した末に日本ハムが獲得した有原航平、オリックスのドラフト1位指名の山崎福也などでした。

しかし、3人共にその予想に沿うような活躍はできていません。

有原航平は3試合16.0イニングを投げて、防御率5.63/2勝1敗/奪三振13/WHIP1.56という成績で、2勝こそしているものの与四球率(9イニングあたりの与四球数)は3.9個、被安打率(9イニングあたりの被安打数)が10.1とランナーを出すことが多いためWHIP(与四球と被安打の合計をイニング数で割る)は1.56と悪い数字になっています。

一般的にWHIPが高いと失点が多くなるのですが、その傾向通りに有原航平の防御率も5点台半ばと良くありません。球速は早い回では150キロ中盤を記録するものの空振りを簡単には奪えず、3イニング以降は140キロ台に落ちるなどスタミナ面でも課題を感じさせます。

西武の郭俊麟は8試合34.0イニングを投げて防御率4.76/2勝5敗/奪三振20/WHIP1.76となっています。防御率4.76も良くないのですが、さらに気になるのはWHIPが1.76と高く、ランナーをかなり多く出していることです。

与四球率は4.0、被安打率は11.9といずれも高く、良く防御率4点台で済んでいるなという印象の数字です。奪三振率も5.29と低いため、何かしらの大幅な改善がないと新人王は遠いと考えられる現状です。

山﨑福也は17.0イニングで防御率5.82/奪三振10/WHIP1.94という数字で、奪三振率も5.29と低い上に、与四球率は8.5と1イニングに1個は出すような状態で、さらには被安打率も9.0と1イニングに1本は打たれることになりますので、WHIPが2.00目前ならざるを得ません。まだ一軍では通用しないと言われても仕方のない成績となっています。

リリーフではロッテの黒沢翔太、日本ハムの白村明弘と瀬川隼郎らがまずまずの数字を残しているものの投球回数が少なく、1度の失点で大幅に数字が落ちますし、ホールドポイントやセーブがつくような場面では投げていないことを考えると、まだこれからのパフォーマンスを見る必要があるという状況です。

低迷中のオリックスで光るものを見せる西野真弘が一歩リードか

パ・リーグの新人王候補として名前が上がると予想される選手の成績と一覧は以下の表のとおりとなっています。野手は50打席を基準にしています。

Pacific League Rookie of the Year Candidate_players_May2015

98年に西武の小関竜也が獲得して以来となる野手の新人王の期待がかかっているのがオリックス・バファローズの西野真弘です。167センチと小さくドラフト指名も7位と高い評価を受けていたとは言いがたい西野ですが、それを覆すような活躍を見せています。

規定打席には30打席余り足りませんが、打率.331と高打率を記録し、小さい身体でありながら3本塁打を記録するなどパンチ力もあります。また、三塁打を2本すでに記録し、盗塁も8個成功させるなど、スピードも持ち合わせています。

また四球率は11.0%と少なくとも10打席に1回は四球を選ぶなど、四球を多く奪うこともできているため、出塁率は4割越えの.410となっています。また先に述べたように本塁打や三塁打などの長打もあるため長打率は.475と高く、OPSは.885と高い数字を記録しています。

規定打席に到達していないものの打率はリーグ5位相当、出塁率は6位相当、長打率は11位相当といずれも上位にランクされるような水準を保ち、三振も少なくコンタクトにも優れていると考えられる数字が残っています。

一時期よりは数字が落ちてきているのはやむえない面がありますが、最終的にそれなりの成績を残す期待ができそうな中身のある数字を現時点では残しています。投手に有力な候補がいない状況のため、西野真弘が現時点でのパ・リーグ新人王の有力候補と言えそうです。

日本ハムの岡大海も盗塁8個を成功させるなどスピードが光り、守備範囲も広く、肩も強いのですが、攻撃面では打率.258/本塁打2/打点14/出塁率.311/長打率.363と西野真弘には見劣りする数字となっています。

右の糸井とも言われる身体能力を持っていますので、攻撃面でもう少し上積みできれば、西野真弘との野手2人による新人王争いを見ることも期待できそうです。

ソフトバンクの髙田知季と日本ハムの淺間大基はともに、まずまずの打率を残しているものの、本塁打が無く、出塁率も低く四球を選べていません。特に淺間大基は光るところも多くありはするものの、三振も多いため、粗削りな感は否めません。それでも高卒1年目であることを考えれば将来が期待される選手であることは間違いないと考えられます。

楽天の福田将儀は主砲候補の一人としても期待されていましたが、打率.218/本塁打1/打点10/出塁率.281/長打率.272と低迷し、三振も5打席に1回はあるなど、全体的に粗さが目立つ数字が残っています。

ロッテの中村奨吾は2本の本塁打を打っているものの、打率.152と低く、三振率も29.4%と極めて高いため、まだ一軍レベルでは厳しいと言わざるを得ない数字となっています。

パ・リーグはオリックスの西野真弘が新人王レースをリードしていきそうな気配を見せてはいるものの、いまだ大本命とまで言える選手が見当たらないというのが現状です。

逆に言えばこれから出てくる選手にも十分に新人王を狙えるし、現在数字が良くなくても巻き返すこともできるという状況でもあります。パ・リーグの新人王争いは、もうしばらく混戦模様が続くことになりそうです。

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