【NPB2015新人王】白村明弘・有原航平の争いが有力も、該当者なしも否定できず!2015年パ・リーグ新人王をシーズン最終成績で予想

日本プロ野球はレギュラーシーズンの全日程が終了し各部門のタイトルとは別に投票による選考を経て決定する賞レースがあります。

その選考・投票によって選出されるのが沢村賞、セパ両リーグのMVP、ベストナイン、新人王となります。

それらの賞レースに関する予想をシーズン最終成績をもとに6回にわたって予想しています。

今回は日本プロ野球の2015シーズンにおけるパ・リーグ新人王の予想です。なお、他の賞レースの予想は以下のリンク先で見ることができます。

沢村賞 セ・リーグ新人王 パ・リーグ新人王
ベストナイン(セ) ベストナイン(パ) MVP(セ・パ)
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日本プロ野球の新人王の資格

日本プロ野球の新人王には以下の基準を満たす必要があります。

  1. 海外のプロ野球リーグに参加した経験がない
  2. 支配下選手に初めて登録されてから5年以内
  3. 前年までの1軍での出場が投手は30イニング以内、野手は60打席以内

1998年以来の野手の新人王は今年も誕生ならず

野手で出場試合数が一定数あり、新人王の候補となる選手は以下の表のとおりとなっています。

Pacific League_ROY2015_Fielders_Final

フルシーズンでどういう成績を残すのかを見てみたかったのがオリックスの西野真弘で、57試合191打数で打率.304/本塁打3/打点22/出塁率.370/長打率.403/OPS.773という数字でを残しています。

少ない試合数で盗塁9個を決めるスピードがあり、三振率も低く打率も高いので選球眼やコンタクトに優れ、さらには長打力もあるという、新人ながら洗練されたものを感じさせる数字が残っています。

そのまま活躍できたかどうかはわかりませんが、今年のパ・リーグの新人王争いは投手にも本命と言える選手が不在のため、パ・リーグでは1998年の小関竜也以来の野手の新人王も期待できただけに惜しまれます。

日本ハムの岡大海は走攻守に身体能力高いものを感じさせ、オリックスの糸井を思わせるとの声もありますが、101試合259打数で打率.236/本塁打4/打点26/出塁率.299/長打率.336/OPS.635と、成績としては今一歩となりました。

盗塁を18個決めることができるスピードがあるだけに四球率5.78%、出塁率.299が改善でき、盗塁王を争えれば可能性がありましたが、そうはできなかったため新人王はなさそうです。

同じく淺間大基も身体能力としては高校生離れをしたものを感じさせましたが、46試合130打数で打率.285/本塁打0/打点10/出塁率.307/長打率.377/OPS.684という成績に終わりました。

打率.285というところに非凡さを感じさせる面はあるのですが、出塁率は.307となるなど打率との差はわずかに.022しかないことからわかるように四球を選べません。

四球率は3.57%と極めて低く、三振率は20.71%と高いなど、選球眼にやや難を抱えていると感じられる数字となっています。

それでも長打が多ければ良いのですが、そうでもないため全体的に粗さが目立つ数字となっています。ただスケールの大きい選手ではあり、高卒1年目であることを考えれば、伸び代は大きいため来季以降に洗練されてくることに期待したい選手です。

ロッテの中村奨吾は即戦力の大卒野手として期待されて111試合に起用されたものの打率.230/本塁打5/打点21/出塁率.279/長打率.331/OPS.610に終わりました。

四球率は5.02%と低く、三振率は23.08%と悪い上に、打率も.230にとどまるなど、選球眼、コンタクトなど全般的に力不足であることを感じさせる数字となっています。

なかなか野手の新人で目立った選手がいないなかで西野真弘の離脱により、野手の新人王は可能性がほぼないと言える状況となっています。

白村明弘・有原航平の争いが有力も2000年以来の該当者なしの可能性も否定できず

投手の登板試合数が一定数あり、新人王の候補となる選手は以下の表のとおりとなっています。

Pacific League_ROY2015_Pitchers_Final

今年のパ・リーグの新人王争いは人材不足といわざるをえない状況となっています。

シーズン開幕前には有原航平と郭俊麟が有力な候補として期待されましたが、とくに郭俊麟は期待はずれな1年目となってしまいました。

21試合79.2回で防御率5.31/3勝7敗という成績もですが、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)はは5.54と低く、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は4.18と悪く、被安打率(9イニングあたりの被安打数)は10.96と悪いため、ランナーを背負わざるを得ず、大量失点につながる要素が多くなっています。

全体的な底上げながないと来季以降も苦しみそうなので、先発ローテ投手としては大きな飛躍が必要となっています。

それに代わって高卒1年目ながら活躍したのが同じ西武の高橋光成です。

高卒1年目で8試合44.0回で防御率3.07/5勝2敗/奪三振22/WHIP1.25という成績は評価されるものですが、いずれも新人王からは遠い成績となっています。

高校時代から三振を多く奪うというよりも総合的な力で打者を抑えるという印象でしたが、プロでもそれは同様で打たせて取る投球で結果を残しました。

ただ奪三振率4.50は寂しい数字で、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は4.70と制球面でも課題を抱えています。被安打率6.55と被安打が少ないことで結果が残りましたが、味方の守備に依存せざるを得ませんので、全体的に打者を封じ込めるような力を来季以降に向けてつけたいところです。

ソフトバンクの二保旭は44試合52.2回で防御率3.25/6勝1敗5HLDという合格点の数字を残していますが、新人王にするにはややインパクトにかける数字しかありません。

数字の内容としても、リリーフ投手としては低い奪三振率4.78にとどまる上に、与四球率は3.93と悪くランナーを増やしがちです。ソフトバンクの層の厚い投手陣で生き残っていくためには、もう少し投手としての武器を持ちたいところです。

野手と投手ともに有力な選手が少ない2015年のパ・リーグの新人王争いですが、その中でも可能性を残すのが日本ハムの白村明弘と有原航平ではないかと考えられます。

白村明弘は50試合57.2回を投げて、防御率2.03/1勝1敗13HOLD/奪三振66/WHIP1.06で、有原航平は18試合103.1回で防御率4.79/8勝6敗/奪三振81/WHIP1.40となっています。

白村明弘は50試合に登板して防御率2.03という数字や、投球回数を上回る66個の三振を奪い、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は10.30を記録し、被安打率6.55と打者を封じ込める力がある投手でもあります。

欲を言えば与四球をもう少し減らしたいところですが、シーズン終盤にはホールドがつく場面でも起用されるようになったこともプラスとなりそうです。

ただ、ホールド数が13しかないというのは、過去の新人王の受賞者の実績が見ると寂しい数字ではあります。

過去にリリーフ投手で新人王を受賞した選手は以下のとおりとなっています。

  • 1990:与田 剛(中日) 防3.26/4勝5敗31S
  • 1995:平井正史(オリックス) 防御率2.32/15勝5敗27S
  • 2008:山口鉄也(巨人) 防御率2.3/11勝2敗2S-23H
  • 2009:攝津正(ソフトバンク) 防御率1.47/5勝2敗0S-34H
  • 2010:榊原諒(日本ハム) 防2.63/10勝1敗0S-6H
  • 2011:牧田和久(埼玉西武) 防2.61/5勝7敗22S-1H
  • 2012:益田直也(千葉ロッテ) 防1.67/2勝2敗1S-41H

クローザーとして活躍する、もしくはセットアッパーとして活躍する、さらにはホールド数が少なくても勝利数が多いなどの要素があった時にリリーフ投手が新人王を受賞しています。

白村明弘は途中まではホールドがつかない場面での起用が多かったことがあるため、数字は良いものの評価が別れるところです。

ただ、分業制が進んだ近年の野球ではリリーフ投手の重要度が増していますので、そのことを考えればホールド数は少ないものの、成績がそれなりに評価されるのではないかと予想されます。

有村航平は登板試合数のわりには8勝と勝ち星も多く、勝ち越してはいるものの防御率4.79/WHIP1.40という数字を示すようにランナーを背負っての失点も多く、味方の打線にかなり助けられての成績でした。

それでも規定投球回数に到達しているか、二桁勝利に到達していれば、新人王の可能性が高かったのですが、残念ながら、そのどちらも満たすことができませんでした。

防御率4.79と5点台に近いこともネックとなっているのですが、防御率4点台で新人王を受賞した投手は以下のとおりとなっています。

  • 1977:斉藤明雄(大洋) 38試合141.1回/防御率4.40/8勝9敗0S
  • 1979:松沼博久(西武) 34試合212.1回/防御率4.03/16勝10敗0S
  • 2014:大瀬良大地(広島) 26試合151.0回/防御率4.05/10勝8敗0S

斉藤明雄は二桁勝利に届かず、防御率も4点台半ばですが、先発20試合、リリーフ18試合の合計38試合に登板しで規定投球回数に到達しています。

先発限定ではない中での成績であることや、当時の大洋のチーム力を考えれば悪くないものではあります。

松沼博久は200イニング以上投げて、16勝していますので、有村航平とは全く異なります。

大瀬良大地は防御率は4点台ではあるものの3点台目前ではあり、151回と規定投球回数に達した上で10勝し、勝ち越していますので、評価される点が多くあります。

しかし、有原航平にはそういった要素が少なく、物足りない数字が並ぶため、すんなりと新人王と評価しにくいものがあります。

このような現状では、2000年以来の該当者なしの可能性は否定出来ないものの、白村明弘が有力候補で、有原航平がそれを追う展開になっているのではないかと予想されます。

15年ぶりの該当者なしになるのか、それともホールドやセーブなどの目立った数字はないものの、リリーフ投手としての内容を評価されて白村明弘になるのか?それとも先発として8勝を上げた有原航平が評価されるのか?

投票結果に注目したい2015年のパ・リーグの新人王です。

>最終結果:有原航平

他の賞レースの予想は下記のリンク先で読むことができます。

沢村賞 セ・リーグ新人王 パ・リーグ新人王
ベストナイン(セ) ベストナイン(パ) MVP(セ・パ)
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