【パ・リーグ新人王2014】石川歩が一歩リード!上沢、浦野が追う展開

セ・リーグの5月末終了時点の成績での有力新人王候補と、その成績で新人王争いを分析しましたが、今回はパ・リーグ編です。

(参考記事:【セ・リーグ2014新人王】大瀬良・三上・一岡の他にも投手の有力候補多数で混戦に!)

今回は、パ・リーグの有力な新人王候補を、5月終了時点の成績でリストアップし、これまでの評価と今後の予想をしていきます。

2014年8月終了時点の新人王争いについては以下のページにまとめています。

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先発投手の有力候補がリードする2014年パ・リーグ新人王争い

2014年のパ・リーグ新人王候補となる選手のリストと5月末の終了時点の成績は以下の表のとおりとなっています。

【パ・リーグ2014新人王】5月終了時点の有力候補の投手成績一覧【パ・リーグ2014新人王】5月終了時点の有力候補の打撃成績一覧

セ・リーグと同様にパ・リーグでも打者の新人王候補として、最終段階まで残りそうな選手は、残念ながら現時点では見当たりません。パ・リーグも投手で有力な候補が多いため、打者は規定打席か、それに近い打席数は立っておきたいところで、それが達成できそうな見込みは少ない状況です。

ただ、ロッテの吉田裕太は捕手というポジションの性質もあり、今シーズンというよりも、数年後に向けて期待できる選手と言えます。一方、加藤翔平は外野手の層が厚いロッテでなければ、もっと多くの試合で先発できるものはあると考えられます。加藤翔平はこのチームの層の厚さを破って試合に出続けられるようになると、新人王争いの目が出てきそうです。

投手では石川歩が頭ひとつリード

先発投手では即戦力としてドラフトでも高かったオリックスの吉田一将がまずますの投球を見せている一方で、前評判では劣ったものの、プロ向きの投球ができる千葉ロッテの石川歩が新人王争いでは頭ひとつリードしていると言えそうです。

即戦力ローテ投手が欲しかった巨人が指名してきたのもうなずける、投手としての完成度・成熟度があります。

奪三振も多くはなく、見た目の派手さはないものの、速球と変化球ともにキレがあり、投手らしいボールを投げることが出来る投手という印象です。

10試合で64.0回と、一回の登板で平均6イニング以上を投げていて、その上に防御率2.81は6月3日終了時点でリーグ7位に入るなど、新人としては十分な安定感のある投球をしていると評価できるのではないでしょうか。

投手としての引き出しが多いため、故障なく投げ続ければ10勝以上をあげることが計算できる投手で、今シーズンのパ・リーグ新人王争いでは大本命となりそうです。

この石川に続くのが、日本ハムの上沢直之と浦野博司です。この2人も防御率3点台半ばで、開幕前に不安視された日本ハムの先発ローテをしっかりと担い、昨年の最下位からチームをクライマックスシリーズに押し上げる原動力となっています。

ただ、上沢と浦野が新人王を獲得するためには、石川と同様に規定投球回数に到達することが必要条件となりそうです。

現在のプロ野球で主流となっている、中6日の週1回先発では、基本的には登板する度に最低でも6イニングを投げるか、7イニング以上をコンスタントに投げないと、規定投球回数に到達しません。

昨年の藤浪晋太郎が防御率と勝利数は良かったのですが、規定投球回数に到達できなかったのは、この問題をクリアできなかったためです。

その点でも石川が1回の登板で平均6イニング以上を投げれていることは、高く評価されるものとなります。各チーム先発投手が5人から6人いて、パ・リーグだけでも先発投手は30人から36人はいるのですが、規定投球回数に到達しているのは半分に満たない14人だけです。

現状では石川が、新人先発投手の中では、防御率がトップで、さらに唯一規定投球回数に到達していますので、この2人とは勝ち星や防御率以上に差があるとも言えます。

いわゆるクオリティスタート(6イニング以上で自責点3以下)と言える試合を多くしていかないと、上沢と浦野は、石川を捉えることは難しくなります。

現状では石川は10試合中7試合がそのクオリティスタートとなっていて、各チームのエース級に近いものがありますので、なおさらです。

リリーフ投手では高橋朋己が高い奪三振率で際立つ

昨年はリリーフでは佐藤達也、千賀滉大、松永昂大など、則本がいなければ受賞してもおかしくないほど、リリーフ陣はハイレベルでした。

今シーズンに関しては、西武の高橋朋己が注目していきたい投手の1人となりそうです。18回1/3で奪った三振は25個と投球回数を大きく上回り、奪三振率は12.30と抜け出た数字を記録しています。

この奪三振率はクローザー、リリーフ陣でも高いほうで、これをパ・リーグで上回っているのはサファテの13.18と千賀の12.23の2人だけです。奪三振の多い、佐藤達也が11.17、西野勇士が11.07となっていますので、高橋朋己のこの奪三振率12.30は新人王候補の中では際立ちます。

ただ、問題は被安打が多いため、与四球が少ないにもかかわらず、ランナーを出してしまうことが多いことです。そのため18回1/3で防御率1.96/奪三振25という数字ながら、やや物足りない面もあるため、この辺りは今後の課題となりそうです。

最後にまとめると、現時点では千葉ロッテの石川歩が他の候補をやや引き離してリードし、それを上沢直之、浦野博司、吉田一将、高橋朋己が追っている状態で、今後も石川を中心に新人王のタイトル争いは展開されるのではないでしょうか。