【NPB2016新戦力分析】阪神タイガースが獲得間近と報じられた村田透投手を数字で分析

新外国人選手の分析をこれまで多くやってきました。

今回は新外国人ではないものの、インディアンス傘下の3Aコロンバスから日本のプロ野球に復帰すると報じられた村田透投手を分析していきたいと思います。

村田透投手のメジャーとマイナーでの成績、球種、球速のデータ、動画などを元に分析していきます。

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村田透投手の分析ページの目次

村田透投手の分析ページの目次です。

1. 村田透投手のプロフィール

村田透は大阪府泉南郡熊取町出身で1985年5月20日生まれの30歳で、右投右打の投手です。

大阪体育大学浪商高等学校時代には第74回の春の甲子園に出場し1勝を挙げ、大阪体育大学に進学します。

そして2007年の大学生・社会人ドラフト1巡目で巨人から指名されて契約金8000万円、年俸1200万円でプロ入りしました。その当時は上原浩治以来2人目となる大阪体育大学に1位指名でした。

しかし、2008年から2010年の3年間で一度も一軍登板がなく2010年の10月に戦力外となってしまいます。

現役続行の道を探るために合同トライアウトを受けたところ、インディアンスのスカウトの目にとまり、2010年12月15日にフリーエージェント選手として契約しました。

メジャーデビューは2015年6月28日のオリオールズ戦での先発で、3回1/3を投げ、2本塁打を含む被安打4、与四球1の5失点(自責点3)という結果に終わり、翌日にはマイナーに降格となってしまいました。

これがメジャーでの全キャリアにもなっています。

インディアンスは若くて実力がある投手が多く、あくまでも故障などがあった場合の補充要員としての域を脱することはできず、日本球界に復帰することになりました。

2. 村田透投手のメジャーとマイナーでの成績による分析

村田透投手のメジャーとマイナーでの成績は以下の表のとおりとなっています。

Toru Murata Stats 2015

メジャーでの成績は防御率8.10/奪三振3/WHIP1.50となっていますが、1試合3回1/3だけのもので参考にしにくいため、主に2Aと3Aでの成績で見ていきます。

2011年は1Aアドバンスドからスタートし、先発とリリーフの両方をこなし22試合49.2回で防御率2.36という好成績を残します。

2012年も同じく1Aアドバンスドから始まったものの1試合で2Aに昇格し、2Aでも先発とリリーフの両方をこなしながら24試合65.2回で防御率2.60と結果を残し、3Aまで昇格します。

しかし、2012年の3Aでは7回1/2で防御率5.67と結果を残せず、2013年と2014年は2Aと3Aを行き来したシーズンでした。

2015年に入って急激に成績を向上させて27試合中26試合に先発して164回1/3で防御率2.90/15勝4敗/奪三振101/WHIP1.17という好成績でメジャー昇格を果たしました。

2A通算では60試合(先発39試合)251回1/3で防御率3.87/14勝11敗/奪三振198/WHIP1.27、3Aでは48試合(先発45試合)271回で防御率3.92/20勝11敗/奪三振165/WHIP1.28となっています。

どちらも通算では際立った数字ではなく1Aアドバンスドと2015年の3A以外では目立った良い成績をおさめているとは言えません。

1Aアドバンスドは流石にレベルの違いが有り高い奪三振率となりましたが、それ以外のレベルでは2Aが7.09、3Aでは5.40と低い数字で、基本的には打たせてとるタイプの投手です。

制球面では与四球率(9イニングあたりの与四球数)が2Aで2.08、3Aで2.49と抜群に良いわけではありませんが、大きな心配のない数字とはなっています。

2015年のセ・リーグで村田透の3Aでの数字に近い選手は以下のとおりとなっています。

  • 奪三振率:大竹寛(5.63)、九里亜蓮(5.63)、黒田博樹(5.62)、石川雅規(5.52)、野村祐輔(5.26)、成瀬善久(5.22)、館山昌平(5.20)
  • 与四球率:内海哲也(2.31)、野村祐輔(2.37)、成瀬善久(2.38)、大瀬良大地(2.55)、小川泰弘(2.57)、高木勇人(2.58)

高い奪三振率ではないものの四球を連発するような心配は少ない制球力を持つ、技巧派と考えられる村田透です。

3. 村田透投手の球種・球速などのデータに依る分析

村田透の持ち球と球速、球種別のデータをまとめた表は以下のとおりとなっています。

Toru Murata Pitches 2015
持ち球はMLB.comのPitch FXシステムによる判定ではフォーシーム、シンカー(ツーシーム)、スライダー、カーブ、スプリットの5つとなっています。

フォーシームは最速が145.7キロ、平均で141.6キロとなっていますが、アメリカの硬いマウンドでの数字のため、特に甲子園などでは平均で140キロを切り、最速が140キロ前後となる可能性が高そうです。

フォーシームは横にスライドすることの少ない綺麗な回転のようですが、沈む動きがあるのでゴロを打たせることができていて、ゴロ比率は42.1%フォーシームとしては非常に高い割合となっています。

ツーシームとのコンビネーションでボールを動かして打者を惑わし、球速の遅さを補っていたのではないかと考えられます。

投球の構成はフォーシームが55.3%、シンカー/ツーシームが6.82%、スライダーが15.2%、カーブが10.6%、スプリットが12.1%となっています。

空振り率が一番高いのがスライダーで50.0%となっていますので、三振を奪う変化球となると、このスライダーとなりそうです。

球速が速くなくても3Aで結果を残すことができたのは、マイナーの投手としてはかなり多彩な球種とそれを操ることができる制球力が大きかったのではないかと考えられます。

4. 村田透投手の投球フォーム・動画

最後に村田透投手の動画です。

まずは2014年のマイナーでの登板時の動画ですが、編集されていないのでやや長めですが、カーブ、スライダー、ファーストボールなどが確認できます。

続いて、2015年のメジャー登板時に内野ゴロに打ち取った動画です。

最後に2015年のメジャー登板時に三振を奪った動画です。

圧倒するような球種があるわけではなく、ボールを動かして打者を打ち取るタイプのため派手さはありませんが、より実戦で活きるタイプと考えられる村田透です。

また阪神にとって好材料なのは、2013年に28試合で158.0回、2014年に27試合(先発20試合)で126.2回、2015年に27試合(先発26試合)164.1回とイニング数も3年連続である程度こなせていることです。

阪神の先発ローテは藤浪晋太郎、メッセンジャー、能見篤史、岩田稔までの4番手までは確定で、ある程度計算できるのが岩崎優となっています。

ある程度の頭数が揃っていますので、村田透には最低限、先発5番手、6番手をこなしてもらえば助かるという状態です。

先発ローテの5番手、6番手がある程度試合をつくってイニングを投げることができれば、リリーフの負担は大きく軽減できますので、過酷な移動の多いマイナーでイニング数をこなせていた村田透は良い補強になるのではないかと考えられます。

先発ローテの前半を任せるにはやや物足りない印象ですが、先発ローテの後半を任せるには期待ができそうな村田透です。

(追記:2015年12月3日付けの記事で米国残留することが伝えられています。)

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