日本プロ野球(NPB)2014新人王は誰に?有力候補の8月終了時点の成績と今後の予想

プロ野球もシーズン終盤を迎えて、残り1ヶ月余りとなりました。

セパ両リーグの優勝争い、クライマックスシリーズ進出をかけた争いも白熱する終盤戦ですが、それとともに気になるのは打撃や投手の各タイトルを争う選手たちの数字やプレーぶりではないでしょうか。

その日本プロ野球(NPB)のタイトル争いの中で、セ・リーグとパ・リーグの両リーグで、新人王の有力候補となりそうな選手を、8月終了時点の成績でリストアップしてその成績と、今後の予想とともにこのページでまとめています。

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セ・リーグとパ・リーグの新人王有力候補のリストと8月終了時点の成績一覧

セ・パ両リーグの新人王の有力候補を8月31日終了時点の成績をもとに、リーグ別に以下のようにまとめています。

セ・リーグは三上、福谷、一岡などリリーフに有力候補が多数の混戦状態に

2014年のセ・リーグの新人王有力候補の一覧は以下の表のとおりとなっています。

NPB2014_8月終了時点のセ・リーグ新人王有力候補の一覧_2

現状ではリリーフ投手に新人王が有力視される投手が多いと考えられる状況となっています。

DeNAのクローザーを務める三上朋也は52試合55.0回を投げて防御率1.31/奪三振54/WHIP1.07という素晴らしい数字を残しています。奪三振数もイニング数とほぼ同数で、奪三振率8.84と高いのも魅力です。そしてリーグ5番目となる18セーブを上げるなど、チームの浮上にも大きな貢献をしているため、セーブ数がさらに伸びてくれば、新人王の最有力候補の1人となっていくことは間違いありません。

春先はダントツで新人王候補の1番手だった大瀬良大地は、シーズン序盤のようなインパクトはなくなり、打ち込まれることも中盤以降に多くなりました。そのため勝ち星も余り伸びず、21試合117.0回で防御率4.08/7勝6敗/奪三振87/WHIP1.41と全体的に数字が落ちてしまいました。

ただ、ここ3試合では1勝0敗も16イニングで自責点2(防御率1.12)と復調を感じさせるところがあります。そのため大瀬良大地が今後の登板で、規定投球回数(144イニング)に到達し、10勝をあげ、防御率3点台半ばから後半までに落とすことができれば、新人王の有力候補となりそうです。

ただ、そのハードルは低いものではありません。日程上、少なければ4試合、多くても5試合の先発しかないと予想されるため、先発した際には、6イニング以上を投げて勝つということが3回は必要になります。逆に、シーズン終盤に、それをやり遂げることができればインパクトがありますし、相対的に先発投手のほうが高く評価される傾向がありますので、逆転での新人王もありそうです。

続く有力候補としては中日の福谷浩司が上げられます。58試合59.1回で防御率1.97/31ホールド/奪三振56/WHIP1.10という数字を残していて、ホールド王のタイトルを阪神の福原と1つ差で、争っている状況です。リリーフとしては、やや与四球や被安打が多いのが弱点ではありますが、奪三振率も8.50と高く評価できる数字を残していますので、候補の1人となりそうです。

そして投球内容そのものでは同じリリーフの三上と福谷を上回っているのが広島の一岡竜司です。31試合31.0回で防御率0.58/奪三振27/WHIP0.74という圧倒的な数字で、与四球と被安打がともに少なく、ランナーそのものを出しません。そのため投球内容では三上と福谷を上回るものがあります。問題点は故障で離脱したため登板数が少ないことと、ホールドやセーブのタイトル争いからは遠いことです。このあたりが新人王の選考にも影響を与えそうです。

他の先発投手では中日の浜田達郎が肘を痛めて長期離脱することになり、ほぼ可能性がなくなってしまいました。またリリーフ同じく中日で11.90という高い奪三振率を誇る又吉直樹や安定感のあるヤクルトの秋吉亮も魅力がありますが、新人王となると全体的な数字が、三上、福谷、一岡らからすると見劣りするため、このリリーフ3人が極端に数字を落とさない限り、なかなか難しそうな状況ではあります。

あとは、野手では唯一候補として考えられそうなのは、広島の田中広輔となりそうです。91試合231打数で打率.303 本塁打7打点28盗塁9/出塁率.363/長打率.459は素晴らしい数字です。ただ、他の白崎浩之梅野隆太郎小林誠司らと同様に規定打席から遠い状態のため、投手陣の活躍と比較するとインパクトが弱く、新人王争いは現実的には難しくなりそうです。

2014年は2013年の先発3人が繰り広げた新人王争いとは対照的に、リリーフに有力な候補が多い状況です。このことは最後の最後まで新人王を予想しづらくさせます。というのも、リリーフは一度大量失点をすると、防御率を含めた数字が一気に落ちてしまうためです。そのためシーズン終盤まで面白い新人王争いとなっていきそうです。

シーズンの最終成績にもとづいた新人王の最新情報はこちらのページにまとめています。

パ・リーグは上沢直之、石川歩、浦野博司、高橋朋己らがリードか

2014年のパ・リーグの新人王有力候補の一覧は以下の表のとおりとなっています。

NPB2014_8月終了時点のパ・リーグ新人王有力候補の一覧_1

昨年の則本昂大ほどの成績ではないものの、日本ハムの上沢直之浦野博司、千葉ロッテの石川歩高橋朋己らが新人王争いをリードしていると考えられる状況です。

上沢直之は19試合112.1回で防御率3.28/7勝7敗/奪三振89/WHIP1.22、石川歩は20試合123.1回で防御率3.58/7勝6敗/奪三振75/WHIP1.32、浦野博司は17試合98.0回で防御率3.86/7勝2敗/奪三振66/WHIP1.21と似たような成績となっています。

現時点では投球回数では石川歩が上回るものの、防御率、奪三振などで上沢直之が上回り一歩リードしている印象です。ただ、問題なのは上沢の場合は先発が4試合、多くて5試合で32回を投げないと規定投球回数に届かないため、4試合の先発であれば、かなり厳しいことです。

一方の石川歩は現在の規定投球回数にも到達していて、防御率3.58はリーグ9位で、シーズン終了時点の144イニングまで残り21イニングとなっています。そのため、打ち込まれる登板が続くことがなければ、届く数字となっています。

近年は中6日が定着していることもあり、規定投球回数に到達する投手が少ない中、それを達成できれば1つのポイントとはなりそうです。その面では浦野博司は投球イニング数が少ないため、勝ち星などで先の2人を上回ることが必須と言えそうです。浦野はここ5試合35.1回で自責点11の防御率2.804勝をあげるなど安定感とともに、流れも良いため、一気に先の2人をまくる可能性はありそうです。

そして、この3人ともに言えることですが、先発投手で10勝の二桁勝利に到達すれば、新人王獲得に向けて、かなり有利になることは間違いありません。そのため、3人ともに残された4回から5回の登板の中で3勝できるかどうかが1つのポイントとなります。

10勝することでかなり有力な立場に立つわけですが、仮に3人ともに9勝から8勝で終わった場合には、その数字の中身で決まることになり、余計にその結果は予想しづらくなりそうです。

そしてこの3人割って入るとする可能性があるとするならば、西武のクローザーを務める高橋朋己となりそうです。53試合52.2回で防御率1.71/24セーブ・12ホールド/奪三振73/WHIP1.10という数字には目を見張るものがあります。

特に奪三振率は52.2回で73個の三振を奪っているため12.47とかなり高く、これを上回っているのはサファテの12.56だけというのもインパクトがある数字となっています。

そしてセーブ数24も平野、サファテ、西野に次ぐ4番目の数字で、先発投手の有力候補3人が8勝程度にとどまったり、負け越してしまうことがあれば、高橋朋己が新人王の有力な候補となりそうです。そのためにも高橋朋己は、できれば30セーブの大台に乗せてシーズンを終えたいところです。

他には吉田一将や東明大貴も内容は良いものの投球回数そのものが少なく、松井裕樹は一応リストアップしましたが、現実的には厳しいものがあります。リリーフではソフトバンクの森唯斗は44試合52.2回で防御率2.22/奪三振42/WHIP0.85と安定した数字を残していますが、上沢、石川、浦野、高橋らとは差がある印象です。

野手では加藤翔平をはじめとして規定打席に遠い上に、数字そのものの新人王という程のインパクトがないため、最終的に候補として残る可能性は低そうです。

最後にまとめると、パ・リーグは上沢直之、石川歩、浦野博司、高橋朋己の4人がリードしていて、先発投手の3人は10勝、抑えの高橋は30セーブ以上で、かつ現在の防御率1点台をキープすることがポイントとなってきそうです。パ・リーグの新人王争いも最後までもつれることになりそうです。

シーズンの最終成績にもとづいた新人王争いの情報はこちらのページにまとめています。