村田透投手を数字で分析!日本ハムファイターズの新戦力をデータで評価

「外れ外れ」ではあったものの2007年ドラフトで巨人に1位指名されてプロ入りした村田透でした。

大阪体育大学卒の選手が巨人1位指名されたのは上原浩治に続く2人目ということもあり注目集めましたが、日本では一軍に昇格することなく、プロ入りわずか3年目を終えた2010年シーズンオフに戦力外となりました。

その後、クリーブランド・インディアンスのスカウトの目にとまり、渡米しました。インディアンスではマイナーからステップアップし、時間は要したものの2015年にはメジャーデビューを果たしました。

しかし、メジャーでの登板もわずか1試合、3回1/3にとどまり、その後はメジャー昇格することはできませんでした。そして2016年シーズン終了後のオフに、日本への帰国と日本ハムへの入団を選んだ村田透です。

その村田透をマイナーの2Aと3Aの成績や、メジャー昇格時の球種、球速データ、動画などで分析していきます。

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目次

1. 村田透のマイナーでの成績による分析

村田透のマイナーとメジャーでのシーズン別成績は以下の表のとおりとなっています。

渡米後1年目は1Aアドバンスドのみ、2年目は1Aアドバンスド、2A、3Aで投げています。2013年と2014年は2Aと3Aで、2015年はメジャーと3A、2016年は3Aでプレーしています。

2A通算では60試合(先発39)251回1/3を投げて、防御率3.87/14勝11敗/奪三振198/WHIP1.27、3A通算では81試合(先発55)で373回1/3を投げて防御率3.88/29勝15敗/奪三振227/WHIP1.27となっています。

メジャー昇格した2015年はほぼ先発に固定され164回1/3を投げて、防御率2.90/15勝4敗/奪三振101/WHIP1.17と素晴らしかったため、メジャーに昇格しました。

しかし、メジャーでは1試合3回1/3で2本塁打を含む被安打4、与四球1の5失点(自責点3)で早々にマイナーに降格となりました。

3Aでは2015年は良かったものの2016年はリリーフ登板も多くなるなど、大きな信頼を得るには至りませんでした。

しかし、先発した時には10試合47.2回で防御率3.78、リリーフでは23試合54.2回で防御率3.79と、両方でそれなりの成績を残したシーズンではありました。

2Aまでは三振をそれなりに奪うことができていましたが、3Aとなると奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は5.5、メジャーでも5.4と数は減りました。

制球面では与四球率(9イニングあたりの与四球数)が3Aで2.4で、他のレベルでも大きな差はなく安定したことが感じられます。

基本的には打たせてとる投球スタイルであると考えられる奪三振率と与四球率で、味方の守備に依存せざるをえないタイプの投手です。

その点では守備力が優れる日本ハム入団を決断したのは賢明だったと言えそうです。

2016年のセイバーメトリクスのデータでは、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が日本ハムは+52.4とダントツのトップで、それに続くのが広島カープの+29.3、ソフトバンクの+29.1となっています。

心強いディフェンスをバックにして、打たせてとることに集中できそうです。

2. 村田透の球種・球速データによる分析

村田透の球種についてはフォーシーム、スライダー、カットボール、カーブ、フォーク、チェンジアップなど多彩な球種を持つとされています。

ただ、メジャーでの登板時にカウントされているのはフォーシーム、シンカー、カーブ、スライダー、スプリットの5種類となっています。

村田透のメジャー登板時の球種別データと球速のデータは以下の2つの表のとおりとなっています。

toru-murata-pitches_2016toru-murata-pitches-velocity_2016

投球はフォーシームが主体で投球に占める割合は55.30%、続くのがスライダーで15.15%、スプリットが12.1%、カーブが10.61%、シンカーが6.82%となっています。

フォーシームを軸としながら、投球の半分は変化球という技巧派の投球スタイルです。

球速についてはフォーシームの最速が145.7キロ、平均140.8キロとなっています。ただ、日本の柔らかいマウンドでは球速が一般的に落ちますので、最速が140-142キロ、平均では140キロを切るくらいになる可能性がありそうです。

フォーシームは独特の沈む動きがあるため、この球種としてはゴロ比率が高いのですが、投球全体ではフライボールピッチャーです。マイナー通算ではGO/AO(ゴロアウト÷フライアウト)は0.85、MLBでも0.80となっています。

球速がメジャーの平均を大きく下回り、フライアウトが多いと、なかなかメジャーでは起用してもらえなかったのも仕方ありません。

また変化球も多彩ではあるものの、ウィニングショットと呼べるほどの圧倒的な球種はなく、特にカーブとスプリットはそれぞれ被打率が.500、1.000と全く通用しませんでした。

メジャーのデータを見る限り、一番使える変化球は空振り率50.00%、三振に占める割合も40.0%のスライダーとなりそうです。

基本的には制球力と投球術を問われることになる投手で、捕手のリードが村田透を活かしきれるかの重要なポイントとなりそうです。

3. 村田透の投球フォーム・動画

最後に村田透の動画を見ていきます。

まず一つ目は2015年のメジャー唯一の登板で、フォーシームで見逃しの三振を獲っている動画です。

球速表示は88マイルのため142キロとなります。

制球力重視の力みの少ない投球フォームです。この動画のボールはフォーシームと思われますが、微妙に沈む動きがあります。

続いて、2014年のものですがマイナーでの登板の動画です。スライダー、カーブ、フォーシームなど様々な球種を織り交ぜています。

最後の空振りを奪っているのがスライダーと思われます。

スライダー、カーブなどのブレーキングボールはともに鋭い曲がりというものではありません。やや全体的に決め手に欠ける印象も残る投球です。

コンビネーションで打たせてとるタイプで、短いイニングではあまり活きないタイプのため、先発ローテに入れなければ、ロングリリーフにまわることになりそうです。

先発ローテに入った場合には、試合をある程度作ってくれることを期待するという感じで、日本ハムの先発ローテでは5番手、6番手を争うことになるのではないかと予想される村田透です。

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