【新外国人分析】ヤクルトが基本合意したカイル・デービーズ投手を数字で分析

バーネットとロマンという2015年の躍進を支えた外国人投手2人を失うことになったヤクルトスワローズですが、新外国人の補強に積極的に動いています。

ブレーブス、ロイヤルズ、ヤンキースなどメジャーでのプレー経験もあるカイル・デービーズ投手と基本合意に達したと複数のメディアが伝えています。

そのカイル・デービーズ投手をメジャーとマイナーでの成績、球種別データ、動画などで分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. カイル・デービーズ投手のプロフィール・略歴

カイル・デービーズは1983年9月9日生まれの32歳で、2016年開幕時も32歳で迎えることになります。

右投右打の投手で2001年のMLBアマチュアドラフトで4巡目135番目にアトランタ・ブレーブスに指名されてプロ入りして、メジャーデビューは2005年5月21日にブレーブスで果たしています。

2007年7月31日にカンザスシティ・ロイヤルズにトレードで移籍し、2011年に右肩の故障によりリリースされるまでロイヤルズでプレーしています。

2012年は右肩の故障の影響のためかメジャーとマイナーの両方で登板していませんが、2013年にツインズ、2014年にインディアンス、2015年はヤンキース傘下のマイナーでそれぞれプレーしています。

年俸は2009年に130万ドル(1億5600万円)、2010年に180万ドル(2億1700万ドル)、2011年には320万ドル(3億8600万円)まで到達しましたが、その後はマイナー契約となっています。

2. カイル・デービーズ投手のメジャーとマイナーでの成績による分析

カイル・デービーズ投手のメジャーとマイナーでの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Kyle Davies Stats_All

右肩を故障する前は3Aで9.00以上の奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)を記録する一方で、与四球率(9イニングあたりの与四球数)が3.0-4.8の間を推移するなど制球に難があったようです。

しかし、これらの数字は故障前のもので参考にしにくいため、復帰した2013年の以降のデータで見ていきます、2013-15年の2Aと3Aでの投球成績は以下の表のとおりとなっています。

Kyle Davies Stats_2013-15

復帰後は2013-14年の2Aで11試合58.0回で防御率3.26/奪三振42/WHIP1.14、2014-15年の3Aでは48試合277.1回で防御率3.67/奪三振179/WHIP1.28となっています。

2014年には154回1/3、2015年は155回とイニング数をこなせていますので、日本でも1シーズンを投げきるだけの健康状態に回復していると考えられます。

投球スタイルは復帰後に大きく変わったようで、復帰後の2Aでは奪三振率が6.52で与四球率が1.4、3Aでは奪三振率が5.81で与四球率が2.3となるなど、奪三振が減った一方で、与四球は少なくなっています。

3Aでの直近2年間の奪三振率5.81と与四球率2.3に近い数字を残した2015年のセ・リーグの投手には以下のような投手がいます。

奪三振率 杉浦稔大(6.08)、三浦大輔(5.69)、大竹寛(5.63)、黒田博樹(5.62)、石川雅規(5.52)
与四球率 野村祐輔(2.37)、内海哲也(2.31)、三浦大輔(2.30)、吉見一起(2.25)、岩崎優(2.22)、能見篤史(2.14)

打たせてとる技巧派タイプと考えられる数字で、球速で押すスタイルから制球力を重視するスタイルへのチェンジが一定の成果を挙げているようで、マイナーでも抜群ではないものの安定した投球を続け、2015年のメジャーでも1試合だけではありますが2回1/3を投げてシャットアウトという結果を残しているカイル・デービーズです。

3. カイル・デービーズ投手のメジャーでの球種別データによる分析

カイル・デービーズ投手のメジャーでの2015年の球種別データは以下の表のとおりとなっています。

Kyle Davies Pitches_2015

MLB.comのPitch FXのシステム上で持ち球としてカウントされているのはフォーシーム、チェンジアップ、カーブ、カットボールの4種類となっています。

右肩を故障して長期離脱する前にはシンカー(ツーシーム)も投げていたようですが、2015に投げた全38球ではカウントされていません。

2015年のデータではフォーシームが投球の68.42%を占めて最速が147.8キロ、平均で145.9キロとなっています。

右肩を故障する前は最速で156キロ、平均で149キロだったという記録がありますので、一番良かった時より球速が落ちています。

2015年のデータは母数が少なすぎるの参考にならない面がありますので、それ以前のデータでさらに見ていきます。

Kyle Davies Pitches_All

故障前はフォーシームとカーブが投球の軸だったようで、2011年以前のデータでは奪三振に占める割合はフォーシームが34.61%、カーブが25.78%で、特にカーブは被打率が.231で決め球と言える球種だったようです。

そしてそれに続くのがチェンジアップで三振に占める割合は19.09%、被打率は.246となっています。

ただ、問題なのは軸であるフォーシームの球速が2015年には明らかに低下し、かつての投球パターンが通用しなくなっているため、これらの変化球が現在もどれほど有効かについては疑問点として残ります。

2015年のメジャーでのデータが少ないので、このあたりは実戦で確認する必要がありそうです。

4. カイル・デービーズ投手の動画・投球スタイル

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最後にカイル・デービーズ投手の動画です。

動画そのものが少なく、しかも1球しか確認できません。

2015年4月の登板時のもので90マイル(148キロ)のフォーシームのようですが、この動画からは力投派というよりは制球重視というスタイルに見受けられます。

右肩の故障以降はどちらかと言えば制球力重視で、打たせてとる投球スタイルになっているようなので、そのイメージに近いものとなっています。

ただ、気になるのは投球スタイル変更後はゴロアウトの比率が下がり、フライアウトが増えていることです。

狭い神宮球場ではゴロアウトが多いほうが被本塁打の可能性を抑えることができるため向いていると考えられますが、2013年以降はフライボールピッチャーとなっていますので、その点は不安材料となりそうです。

バランスは良いという点は長所となるのですが、圧倒するような球種や球速が見当たりませんので、捕手のリードなども重要になってきそうです。

先発ローテの前半を担う活躍を期待するには、変化球がどれだけに使えるかにかかってきそうですが、ローテの後半となる4-5番手であれば、まずは期待ができるのではないかと考えられるカイル・デービーズ投手です。

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