【新外国人分析】楽天が獲得交渉中のジェーク・ブリガム投手を数字で分析

星野仙一副会長が事実上の編成権をもつ状態となっている東北楽天ゴールデンイーグルスですが、積極的な新外国人補強に動いています。

先発とリリーフの両方での貢献が期待できる投手としてアトランタ・ブレーブスとその傘下のマイナーでプレーしていたジェーク・ブリガム投手の獲得に動き、合意に近づいているようです。

そのジェーク・ブリガム投手をメジャーとマイナーでの成績、球種別データ、動画などで分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ジェーク・ブリガムのプロフィール・略歴

ジェイク・ブリンガム投手は1988年2月10日生まれの27歳で、2016年シーズン開幕時には28歳となります。

身長は190cm超の長身、右投げ右打ちの投手で、先発とリリーフの両方での経験があります。

2006年のMLBアマチュアドラフトでテキサス・レンジャーズに6巡目全体178番目に指名されてプロ入りし、2012年シーズン中にカブスにトレードに出されたものの、シーズン終了後にレンジャーズにトレードで復帰しています。

その後2013年シーズン終了後にレンジャーズからリリースされパイレーツと契約し、2014年シーズン終了後にパイレーツからリリースされ、アトランタ・ブレーブスと契約しています。

メジャーデビューは2015年6月30日と最近で、その後は3A降格とメジャー昇格を繰り返した後、マイナーでシーズン終了を迎えFAとなっています。

2. ジェーク・ブリガムのメジャーとマイナーでの成績による分析

ジェーク・ブリガムのメジャーとマイナーでの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Jake Brigham Stats 2015

2A通算では77試合(先発49)320.2回で防御率4.10/奪三振299/WHIP1.33、3A通算では52試合(先発35)232.0回で防御率4.42/奪三振168/WHIP1.42と、いずれも特筆すべき数字ではありません。

2015年に関しては2Aで12試合(先発12)65.0回で防御率3.05/奪三振49/WHIP1.06とまずますの成績だったのですが、3Aでは8試合(先発3)26.0回/防御率4.50/奪三振20/WHIP1.46とイマイチです。

そしてメジャーではすべてリリーフとして12試合に登板し、16.2回で防御率8.64/奪三振12/WHIP2.16と全く通用しませんでした。

今年の3Aの成績では通常昇格はできないのですが、ブレーブスが主力選手をトレードに出して若い選手に切り替える大型のチーム再建を行っているため、メジャーレベルの選手が手薄になっていたため、チャンスが回ってきたといえるジェーク・ブリガムです。

奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は通算でも2Aで8.39、3Aでは6.52と2Aでは良い数字なのですが、2015年に2Aで6.78、3Aで6.92という数字となり、だいたいこのくらいの奪三振率の投手と考えたほうが良さそうです。

与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2015年に2Aで1.9、3Aで2.4、MLBで4.3、通算では2Aで3.5、3Aで3.1となっていますので、実力的に及ばなかったメジャー以外ではそこそこの制球力があると考えられる数字です。

2015年のパ・リーグでこれらの数字の近い投手は以下のとおりとなっています。

奪三振率 有原航平(7.05)、浦野博司(6.91)、チェン・グァンユウ(6.90)宮西尚生(6.75) 古谷拓哉(6.62) 東明大貴(6.58)
与四球率 野上亮磨(3.08)、ディクソン(3.03)、攝津正(3.02)、牧田和久(2.88)、増井浩俊(2.85)、スタンリッジ(2.74)、レイ(2.61)、五十嵐亮太(2.60)、
大谷翔平(2.58)、西勇輝(2.38)、則本昂大(2.22)

奪三振は飛び抜けて多いわけではありませんが、そこそこ三振を奪える球種などを持っていることがわかります。

通算の成績での与四球率で見るとものすごく安定しているとまでは言えませんが、試合を壊さない制球力があることが伺えますし、2015年の数字となると安定感があると言えるレベルになります。

ストライク率に関しても62-64%と悪くないため、四球を連発して崩れるという懸念は少なそうです。

ただ課題は被打率が高いことで3Aでの被打率.304と3割超えています。そのため与四球率は2.4と低いにも関わらずWHIPは1.46となっています。

メジャーでも与四球ではなく打ち崩されて失点をしていますので、やや投球が単調なタイプである可能性がありそうです。

3. ジェーク・ブリガムのメジャーでの球種別データによる分析

ジェーク・ブリガムはメジャーで353球を投げているのですが、その球種(持ち球)と球種別データは以下の表のとおりとなっています。

Jake Brigham Pitches 2015

持ち球はフォーシーム、シンカー/ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブとなっています。

投球に占める割合はフォーシームが45.89%、スライダーが20.96%、シンカー/ツーシームが17.85%、カーグが12.18%、チェンジアップが3.12%となっています。

変化球ではスライダーとカーブが有効で、スライダーは空振り率が30.6%で三振に占める割合は38.5%、カーブは空振り率が36.8%で三振に占める割合は30.8%となっています。

そしてブリガムの弱点となっていたのが投球の2割弱を占めるツーシームで打者が打ちにいった際の空振り率は3.3%と極めて低く、被打率は.667、被長打率が.933と酷い数字となっています。

ブリガムのフォーシームのスピードは最速で152.1キロ、平均で148.7キロとメジャー平均をやや下回るため、ツーシームでボールを動かしたかったようですが、その動きが悪く狙い打ちされていたようです。

またチェンジアップは11球投げているのですが、被打率1.000と全てヒットにされていますので、モーションで明らかにわかる、ブレーキや落ちる動きがないのでハーフスピードのストレートになっている、などの問題がありそうです。

チェンジアップは最速141.7キロ、平均で137.4キロとファーストボールとの差が少なく、カーブ以外には緩急をつけることができなかったことも、被打率が高い原因になっていた可能性がありそうです。

4. ジェーク・ブリガムの動画・投球スタイル

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最後にブリガムの動画です。

2015年3月のオープン戦(スプリングトレーニング)で三振を奪ってセーブを挙げた際の動画です。縦のカーブで三振を奪っています。

続いて2015年7月1日にメジャーデビューを果たした際の動画です。この動画に出てくる女性はブリガムの母親です。

ツーシームは沈む動きというよりも横にスライドし、動きも大きくないため対応されやそうな印象です。

スライダーとカーブで動きがよく、空振りが多いというデータが残っていることが納得できるものとなっています。

ファーストボールに関しては93マイル(150キロ)から91マイル(146キロ)が表示されていますが、日本ではマウンドの違いにより3-4キロ程度は遅くなりそうです。

先発とリリーフの経験があるブリガムですが、帯に短し襷に長しという感じで、先発とリリーフの両方で使える可能性がある一方で、両方で中途半端になりそうな懸念があるタイプではあります。

先発投手としては先発ローテ後半となる4-6番手、リリーフとしてはクローザーやセットアッパーではなく、回跨ぎができるミドルリリーバーという印象のジェーク・ブリガムです。

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