【新外国人分析】巨人が獲得したギャレット・ジョーンズを数字で分析

2015年の新外国人のうち投手のマイコラス、ポレダが活躍した一方で、野手ではフランシスコ、カステヤーノスなど悩まされることが多かった巨人でした。

かつては長打力を武器に他を圧倒するような攻撃力を誇っていましたが、主力の高齢化などにともない年々、他チームと変わらないものとなり、2015年には打率.243はセ・リーグ最下位、12球団中11位、本塁打数とチーム総得点ははリーグ4位となってしまいました。

高橋由伸新監督体制で結果を残すためにも打線の強化が必要な巨人ですが、その補強として2015年にヤンキースでプレーしていたギャレット・ジョーンズを獲得し、契約は1年250万ドル(約3億円)+出来高となっています。

そのギャレット・ジョーンズをメジャーとマイナーでの成績、メジャーでの球種別打撃成績、そして動画などで分析していきます。

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目次

このページの目次です。

1. ギャレット・ジョーンズのプロフィール・略歴・年俸の推移

ギャレット・ジョーンズは1981年6月21日生まれの34歳で、2016年シーズン中には35歳となるベテラン野手です。

身長は195cm、体重は106.6キロという巨漢で左投げ左打ち、主なポジションは一塁と外野の両翼を守ることができます。

1999年のアマチュアドラフトでアトランタ・ブレーブスに14巡目444番目に指名されてプロ入りし、これまでブレーブスの他にはツインズ、パイレーツ、マーリンズ、ヤンキースと渡り歩いています。

メジャーに本格的に定着し始めた2009年には82試合314打数で打率.293/本塁打21/打点44/出塁率.372/長打率.567/OPS.939と素晴らしい成績を残し、ナ・リーグの新人王投票でも7位となっています。

2012年のパイレーツ時代には27本塁打を記録するなど長打力に一定の評価があるギャレット・ジョーンズです。

ただ、2015年はヤンキースで57試合に出場し、144打数で打率.215/本塁打5/打点17/出塁率.257/長打率.361/OPS.618と低迷しています。

ギャレット・ジョーンズの年俸の推移は以下のとおりとなっています。日本円では1ドル123円で計算しています。

  • 2009年(28歳) 40万ドル(4920万円)
  • 2010年(29歳) 42万5000ドル(5228万円)
  • 2011年(30歳) 45万5500ドル(5603万円)
  • 2012年(31歳) 225万ドル(2億7675万円)
  • 2013年(32歳) 450万ドル(5億5350万円)
  • 2014年(33歳) 275万ドル(3億3825万円)
  • 2015年(34歳) 500万ドル(6億1500万円)

ヤンキースとの契約が切れてFAとなっている状態ですが、2016年はスプリングトレーニングへの招待されるマイナー契約が濃厚で、100-300万ドルのメジャー契約が上限となりそうな状況でした。

2. ギャレット・ジョーンズのメジャーとマイナーでの成績による分析

ギャレット・ジョーンズのメジャーとマイナーでの年度別打撃成績は以下の表のとおりとなっています。

Garrett Jones Stats 2015

2004年に打率.311/本塁打30/打点92/OPS.949という素晴らしい成績を残した後は、3Aとメジャーだけのキャリアとなり、2009年以降は完全にメジャーに定着しています。

3A通算では590試合2213打数で打率.266/本塁打93/打点376/出塁率.321/長打率.464/OPS.785、MLBでは911試合2924打数で打率.251/本塁打122/打点400/出塁率.312/長打率.445/OPS.757という成績になっています。

2009年以降はメジャーでのみのプレーとなっていますので、実際に参考になるのはメジャーでの成績のみとなります。

MLBキャリア全体での四球率は8.2%、三振率21.1%なのですが、2015年は全体的に成績が低下し、四球率5.3%、三振率24.3%はキャリアワーストと言えるもので、年齢による衰えを感じさせるものとなっています。

2015年四球率5.3%、三振率24.3%に近い2015年のセ・リーグの選手は以下のとおりとなっています。

四球率 菊池涼介(4.50%)、雄平(4.62%)、立岡宗一郎(4.90%)、マートン(5.32%)、野間峻祥(5.32%)、ナニータ(5.33%)、シアーホルツ(5.65%)、田中広輔(5.76%)
三振率 シアーホルツ( 27.02%)、バレンティン(26.92%)、新井良太(25.31%)、吉川大幾(25.00%)、高橋由伸(24.68%)、高橋周平(24.42%)、橋本到(23.18%)

よく言えば積極的に打ちにいくタイプで、ややもすると淡白な打撃になってしまうところもあり、ややフリースインガーの傾向があります。

三振に関してはエルドレッドの30.33%よりは良い数字ですが、三振もそれなりの数となるタイプです。ちなみに2015年のフランシスコの三振率は61.11%、カステヤーノスの50.00%です。

当たれば飛ぶパワーはあるものの、忍耐強く四球を選ぶタイプではなく、三振が多くなることはある程度は覚悟する必要がありそうです。

守備に関してはDSR(守備防御点)とUZR/150(アルティメット・ゾーン・レイティングを150試合換算にしたもの)という指標で見ていきます。いずれもメジャー平均レベルの選手を上回ればプラス、下回ればマイナスとなります。

2015年はレフト、ライト、ファーストの3つのポジションを守っているのですが、レフトは出場イニング数が少なく信頼性が高いデータとは言えないため、ライトとファーストのデータで見ていきます。

ファーストはDRSが-1、UZR/150が-8.7、ライトではDRSが-2、UZR/150が-12となるなど、いずれも良い数字ではありません。

メジャーでも守備力に不安があることが難点とされていた選手のため、あまり大きな期待はしないほうが良いと考えられます。

3. ギャレット・ジョーンズのメジャーでの球種別データによる分析

ギャレット・ジョーンズはキャリア全体としてファーストボールには打率.264、シンカーには.310、チェンジアップには.263と比較的良い数字を残しています。

その一方でスライダーの打率は.166、カーブの打率は.217とブレイキングボールを苦手としているデータが残っています。

そして気になるのが2015年のデータが悪いことです。

2015年はどちらかと言えば得意だったフォーシームの打率が.209、シンカーの打率が.231となるなど、ファーストボールへの対応ができなくなりつつあると考えられる数字になっています。

さらに元々苦手だったスライダーの打率は.080となっていますので、打率、出塁率、三振率、四球率などが悪くなるのも仕方ない2015年でした。

ファーストボールへの対応力が落ちているところが気になるところですが、メジャーの投手に比較すれば、日本の投手は平均球速で劣りますので、この問題をある程度カバーできる可能性はありそうです。

ただスライダーはかなり苦手としているようで打ちにいっても41.67%がファウル、37.50%が空振りとなるなど、8割がフェアゾーンに飛ばないことになります。

日本のプロ野球でもセ・リーグはより変化球勝負が多くなりますので、こちらのほうが気になるところです。

4. ギャレット・ジョーンズの打撃と守備の動画

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最後にギャレット・ジョーンズの打撃と守備の動画です。

いかにもパワーヒッターというスイングです。

どちらかと言えばプルヒッターで強い打球はライト方向が中心になります。

この動画では崩されていることもあるのですが、やや硬いスイングでボールになる変化球への対応が気になるところです。

ファインプレーとも言えるのですが、そもそもスピードがあるタイプではないためギリギリでの捕球になったという面があります。

守備と打率の低さはには多少目をつぶることができれば、長打という面では期待できるギャレット・ジョーンズです。

ただ、巨人の外国人枠はマイコラス、ポレダ、マシソンの投手3人、そして野手ではレフトとファーストができるアンダーソンがいて、さらにはクルーズも獲得しています。

外国人枠は4つしかありませんので、これらの選手をどのようにやりくりしていくのか注目されます。

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