【新外国人分析】阪神が獲得検討中のフアン・ハメイを数字で分析

阪神タイガースが獲得を検討していると報じられているのが、2014年にアトランタ・ブレーブスで16試合に登板したフアン・ハメイです。

フアン・ハメイは1987年8月2日生まれの27歳でドミニカ共和国出身の右腕投手です。右肘のトミー・ジョン手術を受けていて、長期離脱をしたことがあるのですが、2012年に復帰後は特に問題は発生していないようです。

そのファン・ハメイのメジャー、マイナーでの年度別成績、球種、動画などで分析していきます。

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ファン・ハメイのメジャー、マイナーでの年度別成績と通算成績で分析

ファン・ハメイのメジャー、マイナーでの年度別成績と通算成績は以下の表のとおりとなっています。

Juan Jaime Stats 2014

右肘の故障があったため、2010年と2011年はマイナーでも登板がありませんでした。その故障から復帰した2012年は1Aアドバンスドで51.1回を投げて防御率3.16/18SV/WHIP1.25、2013年は2Aで42.0回で防御率4.07/WHIP1.38という成績を残し、2014年は3Aに昇格します。

その2014年の3Aでは41.0回で防御率3.51/18SV/WHIP1.54という成績を残して、メジャー昇格を果たしたものの16試合12.1回で防御率5.84/WHIP1.87と結果を残す事はできませんでした。

際立つのは奪三振率の高さで、2Aでは奪三振率(9イニングあたり奪三振数)は15.00、3Aで13.83、メジャーでも13.17を記録しています。

その一方で与四球が非常に多く、与四球率(9イニングあたりの与四球)は2Aで6.00、3Aで7.90、メジャーでは6.69となっていて、制球面に不安があることがわかります。

2014年のセ・リーグで20イニング以上を投げた投手の中で与四球率が一番高かったのが、ヤクルトのカーペンターの6.68で、それに続くのがDeNAのソーサの5.32となっています。

またパ・リーグでは与四球率が6.00を超えている投手はいませんので、ファン・ハメイの与四球が極めて多いことがわかるのではないでしょうか。

被安打率(9イニングあたりの被安打数)は2Aで6.43、3Aで5.93と低く、2014年のセ・リーグでこれよりも少ないのは呉昇桓の5.54、又吉克樹の5.53、一岡竜司の4.65だけです。

それに関わらずWHIP(1イニングあたりの与四球+被安打)が高いのは、制球難に拠る与四球の多さが原因で、ランナーを溜めることが多くなり、失点につながっていると考えられます。

三振を奪う能力は極めて高いものの、一旦崩れ出すと四球を連発して自滅してしまう危険性があることは否定出来ないファン・ハメイです。

ファン・ハメイの持ち球、球速、投球スタイルなどの特徴について

ファン・ハメイのメジャーでのデータは少ないのですが、データ集計を行っているブルックスベースボールによると、持ち球としてはフォーシーム、カーブ、チェンジアップ、シンカーの4つがあるようですが、シンカーの割合は少ないようです。

投球の割合としてはフォーシームが78.6%、カーブが10.5%、チェンジアップが9.2%、シンカーが1.7%となっています。

球速はメジャーでも”高速”に属していて、フォーシームは2014年に最速で161キロ(99.9マイル)、平均で157キロ(97.3マイル)を記録しています。

またチェンジアップも最速が146キロ(90.7マイル)、平均で143キロ(89マイル)を記録するなど、かなり高速です。

ハメイのフォーシームは、空振りを奪う割合はメジャーでもで高い部類に属していて、バックスピンが効いているとされています。

またカーブは打者の手元でブレーキと動きが大きいため、空振りを高い割合で奪える球種で、チェンジアップも沈む動きとカットする動きがあるため効果的というデータが残っています。

データの母数が少ないので、参考程度とはなるのですが、カーブの被打率は.000、チェンジアップは.200と低いのですが、フォーシームは.316と打たれています。

フォーシームが投球の8割を占めているというデータが残っているのですが、メジャーの打者は100マイル(161キロ)でも、単調であれば打ち返してきますので、制球難と合わせて投球が単調だったことが、メジャーで通用しない原因となったと考えられそうです。

最後にファン・ハメイの動画です。メジャーでのキャリアが少なく、華々しい成績でもないため数が少ないのですが、この動画は2014年6月の登板の際のものです。

上の動画では98マイル(158キロ)を記録しています。

アメリカではファーム全体(ルーキーリーグ、1A、2A、3A)の選手の中から、将来の有望株をランクする「プロスペクトランキング」というものがあるのですが、ハメイは100マイル(161キロ)に到達するフォーシームを高く評価されていたためブレーブスのチーム内で2012年に14位、2013年15位にランクされるなど、比較的高い評価を受けてきました。

ただ、荒削りという域を抜け出ることができないまま27歳となっていますので、キャリアの分岐点にさしかかりつつあるファン・ハメイです。

大化けするポテンシャルがある投手なのですが、仮に日本に来た場合には、即戦力というよりも二軍で、変化球や制球力を磨いたりすることが必要になりそうです。

ハメイはドミニカ共和国出身でハングリーさもあると予想されますし、アメリカのマイナーよりも日本の二軍のほうが遥かに良い待遇になりますので、本人にとっても悪い話ではないと考えられます。

阪神は故障がなければマートン、ゴメス、メッセンジャー、呉昇恒と4人が固まっている上に、王躍霖(オウ・ヤクリン)投手の入団テストの結果にも左右されると報じられています。しかし、二軍での生活に難色を示さないのであれば、来年以降を見据えて、ブルペンのバックアップとして獲得しておくのも、持っているポテンシャルを考えれば悪くないのではないでしょうか。