2015年NPBでのプレーを希望するクリス・カプアーノの特徴と投球スタイル

クリス・カプアーノの2014年シーズンは、レッドソックスで開幕を迎え、シーズン途中で自由契約となった後に、ローキッズとマイナー契約を結び、さらにヤンキースに移籍しました。

そのクリス・カプアーノは2014年の日米野球にMLB選抜チームの一員として参加しているのですが、本人が2015年に日本でのプレーを熱望しているため、今後、複数球団による争奪戦になると報じられています。

日米野球の2試合でも好投を見せるなど、日本の打者を見事に封じ込めることができていますので、日本の球団は注目していることは間違いありません。

それに加えて、年齢と2014年の成績を考えると、来季にメジャーで高額契約を手にする可能性は低く、日本の球団が手に届く範囲の年俸になりそうなことも、この動きを後押ししそうです。

そのクリス・カプアーノ投手の年度別成績、通算成績、そして持ち球、特徴などをまとめていきます。

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2005年には年間18勝、メジャー通算76勝のベテラン左腕

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クリス・カプアーノの年度別と通算の成績は以下の表のとおりとなっています。

Chris Capuano Stats 2014

メジャー通算では278試合(先発221)で防御率4.28/76勝87敗/WHIP1.34/被打率.267という成績を残しています。

MLBのキャリアで一番良かったのは、35試合219.0回で防御率3.99/18勝12敗/奪三振176/WHIP1.38という成績を残した28歳だった2005年シーズンです。

基本的にはキャリアの大半が先発投手で、2014年はレッドソックスでは完全にリリーフとして働いたのですが、31.2回で防御率4.55/WHIP1.55と結果を残せず、自由契約となりました。

その後は、メジャー契約をオファーする球団は現れず、ロッキーズにマイナー契約で入団し、マイナーでそれなりの結果を残していましたが、昇格させてもらえない状況でした。

そのカプアーノに目をつけたヤンキースがトレードで獲得し、移籍後は先発のみで12試合に登板しています。

ヤンキース移籍後は、65.2回で防御率4.25/2勝3敗/奪三振55/WHIP1.31と、先発の1-2番手としては厳しい数字ですが、選手層が薄いチームであれば、3-4番手、投手が比較的揃っているチームでも5番手としては計算できる成績を残しています。

シンカー・チェンジアップ・スライダーが主体の投球構成

クリス・カプアーノの持ち球はシンカー、チェンジアップ、スライダー、カーブ、カットボール(カッター)の5種類をメジャーで投げていたというデータが、スタッツの集計を行っているBrooks Baseballでは残っています。

ですが、このうちカットボールは2013年から一気に割合が減り、2014年は1球も投げていません。

2014年のカプアーノのメジャーでの球種の割合は、シンカーが43.8%、チェンジアップが27.5%、スライダーが20.4%、カーブが 7.8%となっています。

きれいな回転のフォーシームは投げないようで、シンカーが主体のボールを動かす投球スタイルです。

2014年のデータでは、シンカーは最速94.1マイル(151.4キロ)、平均90.4マイル(145.5キロ)となっていますので、メジャーの平均よりは低い数字です。

カプアーノの決め球は、日米野球の試合でも効果的に使われていたチェンジアップです。

カプアーノのチェンジアップは、打者側でのブレーキがある上に、沈む動きがあるため、かなり効果的なボールとなっています。

カプアーノのチェンジアップに対する。打者のスイングの結果はファウルが28.04%、空振りが33.58%で、打球がフェアゾーンに飛んでも51.89%がゴロになるなど長打を浴びにくく非常に効果的で、被打率は.175と低くなっています。

年齢は35歳となっているのですが、球速は日本の先発左腕としては十分なスピードですし、三振がとれるボールも持ちながら、打たせることのできる技巧的な投球もできるため、柔軟に日本の野球にも対応できそうです。

また制球面では、2014年の全体ではストライク率が62.6%(全投球1640-ストライク1027)と、与四球はヤンキースでの先発では9イニングに2.6個と多くはなく、全体的に安定しているため、先発投手として試合を作ってくれる期待ができます。

そのため報道のように、日本の複数球団による争奪戦になることは、当然のことと言えそうです。

日本の球団も金銭面で勝負できる範囲の契約になりそうなカプアーノの2015年

ヤンキースが先発ローテの補強がうまくいかない場合に、再契約をするのではないかとも予想されているカプアーノですが、どの球団であれ、メジャーに残留した場合には、2014年の成績が今一歩なのと、年齢が高いため、基本年俸が低く設定されそこにインセンティブを多めにつける契約となることが予想されます。

そしてカプアーノの2014年の年俸が225万ドル(約2億6000万円)だったのですが、2015年にMLBでこれ以上の金額のオファーがあるかは微妙な情勢です。

クリス・カプアーノの年度別の年俸の推移は以下のとおりとです。(レートは2014年11月17日時点のものです)

  • 2004年(25歳):30万5,000ドル(約3,500万円)
  • 2005年(26歳):34万ドル(約3,950万円)
  • 2006年(27歳):45万ドル(約5,200万円)
  • 2007年(28歳):325万ドル(約3億7,700万円)
  • 2008年(29歳):375万ドル(約4億3,500万円)
  • 2011年(32歳):150万ドル(約1億7,400万円)
  • 2012年(33歳):300万ドル(約3億4,800万円)
  • 2013年(34歳):600万ドル(約6億9,600万円)
  • 2014年(35歳):225万ドル(約2億6,100万円)

昨年のケビン・ユーキリスは、アメリカに残った場合には、マイナー契約もしくは楽天の提示した金額以下のメジャー契約しか手にできないと見られていました。

それとクリス・カプアーノは故障こそないものの、状況としては、それに近いものがあるため、日本の球団がそれなりの金額を用意すれば、獲得できる可能性は十分にあると考えられます。

親日家と伝えられていますし、パフォーマンスを極端に落ちているわけではありませんので、獲得するチームの戦力になるのではないかと予想されます。

来季の日本プロ野球でクリス・カプアーノの姿が見れることを願っています。