2015年シーズンのパ・リーグの新人王は誰に?日本プロ野球(NPB)の有力新人王候補の現状と分析

前回のセ・リーグ編に続いて、日本プロ野球のパシフィック・リーグの新人王争いについて、このページでは分析、予想しています。

少し古くなってしまったのですが、前回のセ・リーグ編と同様に、2015年9月6日終了時点の成績を元に、日本プロ野球のパ・リーグの新人王争いの有力候補とその動向の分析をしていきます。

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ページの目次

このページの目次は以下のとおりとなっています。

パ・リーグの打者の新人王有力候補と9月6日時点での成績と分析

9月6日時点での成績に基づいたパ・リーグの野手の新人王有力候補とその成績は以下の表のとおりとなっています。

Pacific League Rookie of the year candidate_fielders_20150908

本来であればオリックスの西野真弘を有力候補としたいところでしたが、骨折により長期離脱してしまい、出場試合数、打席試合数も少ないため、現実的には難しくなってしまいました。

57試合191打数という少ない出場ではあるものの、打率.304/本塁打3/打点22/出塁率.403/長打率.370/OPS.773で9盗塁と素晴らしい成績を残していました。

四球率が8.5%と高いため出塁率は4割を越え、それと合わせて三振率も11.7%と低いため選球眼に優れていることし、さらには打率も3割を超えるなどバットコントロール、コンタクトに優れていることが伺える数字が残っています。

打撃は洗練されている上に、一発も打てるパワー、盗塁ができる走力、守備でも体幹の強さを感じさせるものがあるため、骨折による離脱は残念でしたが、今後の活躍に注目したい選手の1人です。

それに続く野手となると日本ハムの岡大海、千葉ロッテの中村奨吾となります。

岡大海は打率.233/本塁打4/打点26と、やや打率は低いものの長打が打てるパワーがありますし、打率と出塁率の差が.098もあるなど、塁に出ることができる忍耐力があり、盗塁を18個記録するスピードも有ります。

ただ、三振率が高く21.9%、打率.233が示すように、ややコンタクト技術に難があると考えられるところがあります。タイプ的にはもう少し出塁率を上げたいところで、そのためには打率を底上げしたいところです。

中村奨吾は5本塁打しながらも長打率は.261と低く、打率も.217と低迷し、三振率は23.7%と高く4打席に1回は三振しているような状態で、全体的に粗さが目立ちます。

このような状況のため、野手では西野真弘が試合に出続けていれば、面白い存在となったことは間違いないのですが、それ以外では有力な候補となりそうな選手が見当たりません。

1998年の小関竜也以来の野手の新人王誕生は、今年も難しそうな状況となっています。

パ・リーグの投手の新人王有力候補と9月6日時点での成績と分析

9月6日時点での成績に基づいたパ・リーグの投手の新人王有力候補とその成績は以下の表のとおりとなっています。

Pacific League Rookie of the year candidate_Pitchers20150908

現時点で有力な候補となると考えられるのが日本ハムの有原航平、白村明弘、ソフトバンクの二保旭です。

有原航平は15試合88.2回で防御率4.57/8勝2敗/奪三振70/WHIP1.35となっています。

球速は出るのですが、ややキレを欠くところがあるため、なかなかスッキリとは空振りが奪えないず、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は7.11とあまり高くありません。さらに、被安打率(9イニングあたりの被安打数)も9.34と安打を浴びることも多くなっています。

それでも与四球が少なければ良いのですが、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2.84と酷い数字ではありませんが、良いといも言えない数字にとどまっているため、ランナーを背負いがちになっています。

WHIP(与四球と被安打の合計を投球回数で割る指標)が高い投手はランナーを背負うことが多いことを示し、同時に防御率が高くなる傾向につながります。そのため防御率4.57はやむを得ない部分があります。

8勝4敗という数字だけ見れば、素晴らしいのですが、投球の内容に関しては、残念ながら鮮烈な印象となるところが見当たりません。

投球イニングも規定投球回数には及ばないことが確実なため、最低でも10勝することが新人王となるには必要となりそうです。

白村明弘は39試合46.2回を投げて防御率1.54/1勝0敗9HOLD/奪三振58/WHIP0.94と素晴らしい成績を残しています。特に奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は11.19と高いことは大きな魅力です。

被安打率は5.79と低いことが好成績につながっているのですが、残塁率(LOB%)の数字を見ると89.1%とリーグ平均よりもかなり高い数字で、味方の守備に助けられているところが見受けられます。

奪三振率が高いと残塁率が高くなる傾向があるのですが、それを考慮しても高い残塁率です。

そのため実力以上の数字になっている可能性が高いのですが、新人王候補の選手において、その数字が考慮されることはありませんので、有力な候補の1人となりそうです。

ソフトバンクの二保旭は37試合46.1回で防御率2.53/6勝1敗5HLD/奪三振23/WHIP1.29となっています。

勝ち星や防御率を見ると良い数字なのですが、内容を見ると、与四球が多く与四球率(9イニングあたりの与四球数)は4.08となっています。

またリリーフ投手でありながら奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は4.47と極めて低い数字です。

奪三振率が低いにも関わらず、残塁率(LOB%)は83.3%と高いため、やや運と味方守備に助けられている考えられますが、これも新人王を選出するときには考慮されませんので、やはり有力候補となりそうです。

ただ、リリーフ投手の場合は防御率が良いだけではアピール度が弱く、セーブ数、ホールド数などのタイトル争いに絡むか、2010年の榊原諒のように10勝することなどがないと、選出されにくいという傾向があります。

2011年の牧田和久は先発とリリーフの両方で起用されましたが、リリーフ投手限定では、2012年の益田直也は防御率2.76・41ホールド、2010年の榊原諒が防御率2.63・10勝、2009年の攝津正は防御率1.47・34ホールドで新人王をそれぞれ獲得しています。

白村明弘と二保旭ともに防御率などの数字は良いものの、タイトル争いとは縁遠いところで投げていますので、そのあたりの評価は低くなりそうです。

西武ライオンズの高橋光成は6試合32.1回で防御率3.06/5勝1敗/WHIP1.27という数字は立派です。

ですが、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は4.45と低く、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は4.73と多いため、長期間投げ続けると防御率等が下がっていく可能性があります。

奪三振率が低いのですが、LOB%という残塁率の指標は少し高めとなっていますので、味方の守備や運に助けられていると考えられるところがあります。

奪三振率が全てではありませんが、これだけ低いと味方の守備に依存せざるを得ない上に、与四球率が高いため、今後のさらなる成長が必要になりそうです。

総括・まとめ

これまでの歴史を見ても、勝利数が二桁になった投手、特に先発投手で二桁に達するとかなり有利になりますが、防御率4.57という現在の有原航平の数字はネックとなります。

過去に防御率4点台の受賞はパ・リーグでは1度だけあり、1979年の松沼博久の防御率4.03となります。ですが、16勝10敗と勝数や投球回数も有原航平とは大きく異なります。

ここ10年では一番悪かったのが田中将大の防御率3.82・11勝7敗となりますので、やはり防御率4.57は厳しいものがあります。

セ・リーグに目を向けると1977年に斉藤明雄が防御率4.40・8勝9敗で受賞したケースもありますが、時代が大きく異なりますので、これをそのまま前例としにくいところがあります。

消去法的に有原航平が有力な候補とならざるを得ないのですが、最低でも10勝、できれば11勝したうえで、防御率4点ジャスト前後にならないと、2000年以来の該当者なしということもありそうです。

パ・リーグは目玉となるような選手が見当たらず、どの選手も決め手に欠くため、選考が難航せざるをえない状況となっています。

有原航平が残りの3-4試合の登板で、どのようなパフォーマンスを見せるかが、パ・リーグの新人王争いを左右することになりそうです。

シーズン終了後の成績でパ・リーグの新人王を予想した投稿は以下のページです。

白村明弘・有原航平の争いが有力も、該当者なしも否定できず!2015年パ・リーグ新人王をシーズン最終成績で予想