数字で見るセントラルリーグ6球団の先発ローテーション – GW終了時点での成績で比較

3月25日に日本プロ野球(NPB)が開幕して1ヶ月半あまりが経過しました。

各チームが35試合から36試合を消化しているためシーズンの4分の1を消化したことになりますが、シーズンは序盤で、これからが本番となっていきます。

そのような時点ではあるのですが、5月8日終了時点の成績でセントラルリーグ6球団の先発ローテーションの現状を見ていきたいと思います。

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セ・リーグ6球団の先発投手陣の成績を比較

セ・リーグの投手陣全体の防御率では1位がDeNAで3.31、2位が巨人で3.577、3位が阪神で3.583、4位が広島で3.72、5位が中日で4.01、最下位がヤクルトで4.64となっています。

これらは投手陣全体の数字ですが、各チームの先発ローテーションの成績をまとめたデータは以下の表のとおりとなっています。

Central League SP Stats 20160508

先発ローテーションの防御率ではDeNAが3.07で1位、続いて巨人が3.42、3位が阪神で3.67、広島が4位で3.80、5位が中日で4.26、最下位がヤクルトで5.05となっています。

このことからDeNA、巨人の2チームは先発ローテの防御率がリリーフ陣よりも良く、他の阪神、広島、ヤクルト、中日はリリーフ陣のほうが防御率が良いということになります。

DeNAベイスターズはチーム総得点が116、打率.231がいずれもリーグワーストのため先発ローテを始めとする投手陣の踏ん張りを活かしきれない状態となっています。

チーム総得点は122でDeNAを上回るものの、1試合平均では3.49点と得点力不足の巨人は投手陣の踏ん張りで上位にとどまっていました。

ただ、5月に入ってからの巨人は7試合62イニング(自責点46)で防御率6.68と、さすがに投手陣がもちこたえられなくなりつつあります。

先発ローテのコマも足りなくなりつつあるので、打線の奮起が待たれる状況です。

セ・リーグ球団別の先発投手の成績一覧と評価

続いて、6球団の先発投手の成績を見ていきます。リリーフと先発の両方をこなしている投手がいますが、先発した時の成績のみを記載しています。

まずは首位の中日です。

Dragons SP Stats 20160508

開幕から1ヶ月半の間に9人の投手が先発しています。投球回数が多かったネイラー(37.0回/防御率4.62)、小熊(26.2回/防御率3.38)、大野(26.2回/防御率2.66)を先発ローテから失うなど、頭の痛い状態となっています。

復帰した吉見一起は5月3日は7失点と炎上し、3年契約で1年1億2000万円の契約をした山井大介は期待はずれの結果しか残せていません。

救世主的な存在となっているのがジョーダンで、計算できるのは若松駿太(37.2回/防御率4.30)だけという状況で、先発のコマ不足は否めず、312イニングの内、先発投手陣が196回2/3しか投げていないため、リリーフ陣への負荷も大きく、夏場以降の息切れが懸念されます。

そのため左肘痛で離脱したエースの大野雄大の復帰が待たれる中日ドラゴンズです。

続いて2位の広島は以下のとおりとなっています。

Carp SP Stats 20160508

中日と同様に故障と不振で先発ローテがコマ不足に陥っています。

ジョンソンが7試合51.1回で防御率2.10、黒田博樹が7試合43.0回で防御率2.93、野村祐輔が6試合39.0回で防御率2.54と、ここまでは良かったのですが、そのうち黒田博樹が故障により登録抹消となりました。

10日間で復帰する意向ではあるようですが、それ以上長引くと先発ローテのやりくりに頭を痛めることになりそうです。

また福井優也が7試合41.2回で防御率5.83と不振で、チャンスを与えられた2015年ドラフト2位の横山弘樹は5試合24.1回で防御率5.92、2015年ドラフト1位の岡田明丈は2試合7.0回で防御率7.71と、結果を残せませんでした。

前田健太の穴を完全に埋めるのは難しいのですが、それにしても穴が大きくなっています。

それでも黒田博樹が戻ってくれば、安定感のある先発投手を3人持つことになり、現在のセ・リーグの中では比較的安定している先発ローテになりますので、万全な状態での早期復帰が待たれます。

続いて3位の巨人は以下のとおりとなっています。

Giants SP Stats 20160508

菅野智之は7試合57.0イニングと平均で8イニングを越えていて、しかも防御率0.79/4勝0敗/奪三振52/WHIP0.68と圧巻の数字を残しています。

奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)もこれまでより向上し、さらに与四球は57イニングでわずかに2個という素晴らしい制球力で、日本プロ野球を代表するエースへの階段を登りつつあります。

ただ、シーズン序盤から飛ばし過ぎという感があり、夏場に成績を落としがちな傾向もありますので、それを乗り越えることができれば、名実ともに現在のNPBで最高の投手となれそうです。

それに次ぐ安定感があるのが田口麗斗で勝敗こそ1勝1敗ですが、6試合38.0回で防御率2.61/WHIP1.13と安定した投球を見せています。

ただ、その2人以外は不安定な状態です。

この2人の成績を合計すると95イニングで防御率1.52と良いのですが、高木勇人、ポレダ、今村信貴ら他の7人の先発した投手の成績は118イニングで防御率4.96となってしまいます。

菅野と田口の2人以外は蓋を明けてみないとわからないという状況で、先発投手陣の防御率3.42でリーグ2位と良いものの、3人目以降が先発する時は不安定で、実績のあるマイコラス、内海、大竹、杉内らが戦力となってほしいところです。

マイコラスは最短で6月上旬の復帰予定のようですが、杉内俊哉は選手生命にかかわる大手術のためあてにしにく状態です。

大竹寛はファームでは40.1回で防御率2.90とそこそこの数字を残していますが二軍であることを考えればもう一歩で、内海哲也は33.2回で防御率4.48と結果を残せていません。

ですが、2軍で成績の良かった平良拳太郎(防御率1.13)、江柄子裕樹(防御率1.32)、長谷川潤(防御率2.67)と先発登板で結果を残せなかったため、それらの投手を試さざるをえなくなりそうです。

4位の阪神は以下のとおりとなっています。

Tigers SP Stats 20160508

メッセンジャー(7試合47.2回/防御率3.40)、能見篤史(7試合44.2回/防御率3.83)、藤浪晋太郎(6試合42.0回/防御率3.64)、岩貞祐太(6試合41.1回/防御率0.65)と計算できる投手が多く揃っている阪神です。

ですが、先発に転向して復帰した藤川球児は5試合25.0回で防御率6.12、岩田稔は4試合19.0回で防御率7.11と不安定な成績しか残せていません。

そのような中、5月4日に7イニングを無失点に抑えた横山雄哉が、そのままローテに定着するのかどうかは、重要なポイントとなってきそうです。

また藤浪晋太郎は悪くはないもののエースへの飛躍が期待される中では、やや物足りない成績で、しかも重要な場面での勝負弱さも目立つため、もう一歩ステップアップして欲しいところです。

続いて5位のヤクルトスワローズです。

Swallows SP Stats 20160508

エース格の小川泰弘は7試合45.2回で防御率3.55/WHIP1.23、新人の原樹理は7試合39.2回で防御率3.86/WHIP1.36と苦しむ投手陣の中では、比較的安定した投球をしています。

ですが、左右の2枚看板となるべき石川雅規は7試合36.2回で防御率5.65と調子の波が大きく、館山昌平は2試合で防御率9.90と乱れた末に故障離脱し、FA移籍後2年目の成瀬善久は5試合25.0回で防御率5.76と相変わらずの状態です。

新外国人のデイビーズは1試合5.0回で自責点1と一定の結果を残したものの、背中の張りを訴えて早々に戦線から離脱してしまいました。

新垣渚と山中浩史も完全には信頼出来ない状態で、現状では劇的な改善策が見当たらず、畠山和洋が復帰した打線による援護に頼らざるをえない現状と言えそうです。

最後は最下位のDeNAベイスターズです。

Baystars SP Stats 20160508

井納翔一が7試合48.0回で防御率2.06、新人の今永昇太が6試合40.0回で防御率2.03、石田健大が6試合36.1回で防御率3.72、山口俊が5試合34.1回で防御率3.41、モスコーソが4試合25.2回で防御率4.21、久保康友が4試合24.1回で防御率4.07、砂田毅樹が4試合23.0回で防御率3.13と、セ・リーグの中では質と量ともに一番充実しているDeNAベイスターズです。

先発投手陣の防御率は3.07と素晴らしく323回2/3のうち、先発投手が231回2/3を消化するなど、イニング数もしっかりとこなしています。

中畑監督時代の終盤に、先発投手陣のコマが増えはじめていたところに、捕手に新人の戸柱恭孝が加わったことで、セ・リーグでは圧倒的な投手力となっているDeNAベイスターズです。

チーム防御率3.31もリーグトップで、チーム総失点136で1試合平均の失点は3.78とかなり奮闘している投手陣なのですが、1試合平均で3.22点しかとれない打線が見殺しにしています。

抑えにも山﨑康晃が控え、12試合11.2回で防御率2.38と結果も残していますので、先発投手陣が息切れしないうちに打線の奮起、打線のテコ入れが待たれます。

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