2016年交流戦終了時点でのDeNAの先発ローテーションの成績と分析

Baystars Catch

2016年シーズンの交流戦が終了し、いよいよシーズンも70試合あまりと折り返し地点に差し掛かろうとしています。

その交流戦終了時点の成績データを元に日本プロ野球12球団の先発ローテーションの球団別に分析していきます。

その第2回目は横浜DeNAベイスターズです。

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交流戦までに7人を先発投手として起用したベイスターズ

初回更新日時:2016年6月24日20:45
最終更新日時:2016年6月24日20:45

横浜DeNAベイスターズは2016年シーズンの交流戦を終えた時点で、7人の投手を先発として起用しています。

その7人の投手はいずれも6試合以上先発しているため、この7人を対象に分析していきます。

その分析にあたって防御率、奪三振などの従来からの成績に加えて、LOB%、FIP(Fielding Independent Pitching)といった指標を検討材料として使用しています。

それぞれの指標の簡単な説明は以下のとおりとなっています。

【用語】

  • LOB%(残塁率):LOB%が高いと残塁が多くなるため失点が少なくなり、逆に低いと残塁が少なくなり失点が多くなる。投手のがコントロールすることが難しい指標で、運の影響を受けやすい。投手のタイプに関わらず、多くの投手がリーグ平均前後に落ち着くとされていて、そこから大きく外れた場合は、翌年以降にその平均値に戻る傾向がある。MLBでは70%から72%、近年のNPBでは72%-75%程度。
  • FIP(Field independence Pitching):味方チームの守備力の影響を除外して、投手の実力を測るための指標で、与四死球、本塁打、奪三振、投球イニングを元に算出する擬似防御率。防御率よりもFIPが低ければ味方の守備によって自責点が増えていると考えられ、FIPよりも防御率が低ければ、味方の守備によって自責点が減っていると、一般的に考えられている。

これらを元に分析していきます。

横浜DeNAベイスターズが2016年に先発させた投手は山口俊、井納翔一、石田健大、今永昇太、モスコーソ、久保康友、砂田毅樹の7人となっています。

その7人の成績は以下の表のとおりとなっています。

Baystars Starting Pitchers Stats_20160623

山口俊は11試合78.1回で防御率3.22/5勝3敗/WHIP1.24、井納翔一は12試合83.2回で防御率2.80/4勝6敗/WHIP1.10、石田健大は12試合74.1回で防御率2.91/5勝3敗/WHIP1.02、今永昇太は12試合72.2回で防御率2.48/5勝5敗/WHIP1.05と安定した成績を4人が残しています。

この4人の投手はいずれもFIP(Fielding Independent Pitching)のほうが防御率よりも悪いため、守備に依存している面はあります。

ですが、井納翔一は防御率2.80に対してFIPが3.30、石田健大は防御率2.91に対してFIP3.39、山口俊は防御率3.22に対してFIP3.41、今永昇太は防御率2.48に対してFIP2.66と、その差はあまり大きくありませんので、極端に守備に依存しているわけではありません。

また運に大きく左右されるものの数字が高いと防御率がよくなる傾向がある残塁率(LOB%)は、石田健大が80.25%とやや高いものの、山口俊は75.59%、井納翔一は77.73%、今永昇太は76.81%とリーグ平均の73%と大きな差はなく、運に極端に助けられていると考えられる数字ではありません。

そのため石田健大は今後、やや数字を落とす懸念材料はあるものの、大きな心配をするほどではなく、他の3人は実力と内容の伴った好成績と考えられます。

続いて先発ローテの残り3人を見ていきます。

3人はモスコーソが10試合65.0回で防御率4.15/4勝5敗/WHIP1.23、久保康友が7試合45.2回/防御率3.74/3勝4敗/WHIP1.29、砂田毅樹が6試合33.2回で防御率4.28/1勝2敗/WHIP1.51です。

モスコーソと砂田毅樹は防御率4点台、久保康友は3点台後半となるのですが、久保康友に関しては今後、成績が向上する可能性がある数字が残っています。

久保康友は防御率3.74に対してFIPは2.54となるなど防御率を上回っていますので、味方の守備にあまり助けられていません。

さらに運に左右されるLOB%は69.44%とリーグ平均をやや下回る数字で運にもあまり恵まれていません。

このようにあまり運や味方守備には助けられていないようですが、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は1.6、被本塁打率(9イニングあたりの被本塁打数)は0.2と低いため、シーズン全体としてみれば数字が向上していく可能性が高いと予想されます。

砂田に関しては防御率とFIPとの差がなく、LOB%もリーグ平均に近いため、ある面実力どおりの成績となっています。与四球率(9イニングあたりの与四球数)が高く、被安打率も高いためランナーを背負うことが多く、今の成績よりも急激に良くなることは期待しにくいと言えそうです。

モスコーソは防御率よりもFIPのほうが良いため、やや味方守備に足を引っ張られている面がありますが、LOB%はリーグ平均値に近いため、おおよそ現在の防御率4点台前半から3点台後半が妥当なところと言えそうです。

DeNAベイスターズの先発投手陣は運や味方守備に大きく依存することなく好成績を上げているため、シーズン終盤にかけても安定したパフォーマンスが期待できそうです。

またこれだけ投手陣全体の数字が良くなっていますので、捕手の戸柱恭孝の果たしている役割は小さくないと言えそうです。

先発投手の質と量ともにシーズン終盤まで期待できる状態のため、クライマックスシリーズ進出のポイントとなるのは”打線の奮起”となりそうです。

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