藤川球児の2015年メジャーでの1回2/3の投球内容・球種・球速について

テキサス・レンジャーズと1年100万ドルでのメジャー契約を結んだものの、キャンプ中に故障してしまい、メジャーに昇格するのが5月にずれこみました。

その始めての登板では1イニングを9球で抑えたものの、次の登板では本塁打を浴びるなど3失点し、1回をもたない2/3イニングで降板しました。

そのわずかに2回の登板でレンジャーズのジョン・ダニエルズGMは、メジャーでのブルペンで助けとならないと判断し、40人枠から外す措置をとりました。

藤川球児の契約上、マイナー降格させるためには本人の同意が必要だったのですが、本人がそれを受け入れない姿勢を示したとされ、引退か日本球界への復帰の選択になると見られています。

では、日本球界に復帰するとするなら気になるのが、藤川球児の状態はどうなっているのか?ということになります。

その藤川球児の状態を知るために、2015年のレンジャーズでの2試合での登板内容を見ていきたいと思います。

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レンジャーズでの1回2/3の投球内容、球種、球速について

まずは試合別の投球内容です。

Kyuji Fujikawa Game Log 2015

1試合目は1イニングで9球を投げてストライクが8球(88.9%)で、ノーヒットに抑えたもののアウトはいずれもフライでした。そして2試合目は2/3イニングで17球を投げてストライクは9球(52.9%)と低下し、三振を1つ奪ったものの、本塁打、被安打1、与死球1と安定せず3失点(自責点3)し、防御率16.20/WHIP1.20となりました。

とったアウト5つのうち4つがフライアウトでゴロアウトが1つもなく、三振が1つしか奪えかなったのも、早々に40人枠から外された理由ではないかと考えられます。

レンジャーズの本拠地であるグローブライフ・パーク・イン・アーリントンは打者有利の球場で、フライボールが多いことは本塁打につながりやすく、あまり好まれる傾向ではありません。

また三振を1つ奪っているものの、見逃しの三振によるもので、空振りを奪っての三振ではありません。さらにこの2試合で投げた26球のうち空振りは1回しかありません。

その藤川球児の全27球の球種、球速、結果については以下のとおりとなっています。

Kyuji Fujikawa Pitch by Pitch 2015

フォーシームを15球、スプリットを7球、カーブを4球という割合で投げています。

フォーシームは最速が145キロで、平均144キロ、スプリットは最速が132キロで、平均130キロ、カーブは最速が121キロ、平均が120キロとなっています。

空振りを奪ったのはスプリットのはずですが、球速があまり速くないのと、動きが鈍かったためか、MLBのPitch FXという球速や球種の判定システムではチェンジアップに分類されていました。

ただ藤川球児の持ち球からしてチェンジアップではなくスプリットと考えられるため、上記ではすべてスプリットとしてカウントしています。

フォーシームの最速が145キロ、平均が144キロという数字を見ると、かつての姿を知っている人にとっては寂しい数字に映るのではないかと思います。

150-152キロでも打ちごろのスピードと言われるメジャーで、この数字は厳しいものがあります。それを補うだけの動きやキレがあれば良いのですが、フォーシームでの空振りがありませんので、それも乏しかったと考えられます。

さらに球速の面でシビアなことを言えば、これはアメリカの堅い球速の出やすいマウンドでの数字です。黒田博樹は年齢による影響の可能性もありますが、日本のマウンドでの球速はアメリカの時よりも5-8キロ程度落ちています。

日本にやってくる外国人投手もバラつきはあるものの、4キロから7キロくらい球速が落ちることが多いため、藤川球児が日本のマウンドに立った場合には、140キロちょっと、130キロも珍しくなくなる可能性があります。

メジャーリーグ公式球に合わないという問題もあることは考えられるため、下落幅は小さくなるかもしれませんが、どちらにしてもかつてのようなストレートを再び目にできる可能性は低そうです。

シーズン途中に日本に戻ってきて、どれだけマウンドとボールにアジャストできるかも不安が残る藤川球児です。

阪神が獲得を検討しているとの報道がありますが、日本でマウンドに立つとするならば、どのような姿を見せてくれるのか注目したいと思います。

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