ザック・グレインキーがフィットするチームは?MLB公式サイトが分析

アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、マリナーズ、インディアンスとともに主力級のトレード放出に応じるスタンスでシーズンオフを迎えています。

ダイヤモンドバックスの選手の中で最も関心を集めているのは2019年が契約最終年のポール・ゴールドシュミットです。

そのゴールドシュミットに隠れるようなかたちにはなっていますが、投手陣の柱であるザック・グレインキーも動向が注目される選手です。

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3年1億450万ドルと巨額契約が残るザック・グレインキー

ザック・グレインキーは残っている契約が3年1億450万ドルと巨額で、年齢も35歳であること、球速も低下していることなどが懸念材料となります。

ただ、2017年は202回1/3で防御率3.20、215奪三振、WHIP1.07、2018年は207回2/3で防御率3.21、奪三振199、WHIP1.08と2年連続で好成績を残すなど、いまだトップクラスのパフォーマンスを見せています。

ダイヤモンドバックスの適正な年俸総額は1億ドルから1億2000万ドルの間くらいであることを考えると、ザック・グレインキーの3300万ドル超の年俸は過剰な投資と言わざるをえません。

ダイヤモンドバックスにとって、このオフに最もトレード放出したい選手であると考えられるザック・グレインキーで、金銭の負担はいとわないスタンスとなっています。

以下はMLB公式サイトのデビッド・アドラー氏の記事からの引用です。

Greinke is 35 and has a big contract — three years and $104.5 million remaining through 2021 — but that might lower the required return. And on top of that, per Rosenthal, the D-backs are willing to reduce the financial burden for a trade partner. Three years of Greinke, especially at a reduced cost, would be an enticing bet for the right teams.

年齢と巨額の契約はリスクではあるものの、そのことを理由に支払う代償を抑えられる可能性があります。加えてジ・アスレチックのケン・ローゼンタール氏が伝えるところによると、ダイヤモンドバックスはグレインキーの年俸の一部を負担することに前向きと伝えられています。

ダイヤモンドバックスがある程度の金銭を負担してくれて年俸の支払いが減るのであれば、特定のチームにとっては魅力的な賭けになるとアドラー氏は述べます。

特にダラス・カイケル、パトリック・コービンらに5年契約、1億ドル以上を用意する必要があることを考えると、実績で上回り、好調なシーズンが続いているザック・グレインキーの契約も許容できるリスクとはなります。

その上で、デビッド・アドラー氏は以下の3チームをフィットするとして、トレード先候補として名前を上げています。以下はアドラー氏の分析の要約です。


アストロズ

アストロズはダラス・カイケルとチャーリー・モートンがフリーエージェントとなり、ランス・マッカラーズ・ジュニアはトミー・ジョン手術で2019年の復帰は絶望。カイケルとモートンを連れ戻す努力をするかもしれないが、グレインキーはとてもフィットする。

アストロズはデータを活用してジャスティン・バーランダーとゲリット・コール、チャーリー・モートンらの能力を引き出したが、グレインキーでも同様の期待ができる。グレインキーは球速低下(2017年90.7マイル、2018年89.6マイル)に直面しながらも、優れたアジャスト能力で高いレベルの投球を続けている。ファーストボールを以前よりも低く制球し、山なりのスローカーブを投げ、チェンジアップの頻度を増やした。

ファーストボールとスライダーのコンビネーションは右打者、ファーストボールとチェンジアップのコンビネーションは左打者に効果的。これらを素晴らしい制球で投げ分けることで、ボールゾーンを最も振らせる投手の一人となっている。アストロズのデータが活用されれば、さらに良い結果が期待できる可能性がある。

ヤンキース

複数の先発投手の補強を模索していて、ルイス・セベリーノ、田中将大らとともに先発ローテのフロントを形成できる選手がターゲットとなっている。カイケル、コービンもフィットする投手だが、グレインキーの方がよりフィットするかもしれない。
グレインキーはコービンよりも洗練されていて、実績も安定している。ホワイトソックスのようなこれから数年かけて勝負をしていくチームと異なり、来季にワールドシリース制覇をヤンキースは目指しているので、グレインキーの年齢は気になりにくい。ソニー・グレイとは異なりドジャース(92試合51勝15敗、防御率2.30)というビッグマーケットのでの実績もある。

ヤンキースの内野守備には疑問符が残るため、グラウンドボールピッチャーのダラス・カイケルよりも、三振のとれるザック・グレインキーのほうがマッチする。ミゲル・アンドゥハーはプレーオフで守備の不安から外され、グレイバー・トーレスは守備面での評価は高くなく、ディディ・グレゴリウスはトミー・ジョン手術から復帰となる。アストロズではアレックス・ブレグマン、カルロス・コレア、ホセ・アルトゥーベという素晴らしいトリオが守っていたのとは差が大きい。アストロズはゴロ被打率は.232で両リーグ6位だったが、ヤンキースは.261でワースト5だった。

エンゼルス

ダークホース的存在。ファームの層は厚くないが、数シーズン前よりは改善している。グレインキーの年俸負担が許容範囲内におさまるのであれば、必要なパッケージは用意できるだろう。チームのニーズにはかなりフィットしている。

エンゼルスが必要としているのは「タフで多くのイニングを投げてくれる投手」だ。ここ数シーズンのエンゼルスの投手陣は故障者が続出し、エースのギャレット・リチャーズはトミー・ジョン手術で2019年は絶望で、大谷翔平も2019年は計算できない。グレインキーは過去5シーズン中4シーズンで200イニング以上を投げているが、フリーエージェント市場のコービン、カイケル、イオバルディは健康面に不安を抱えている。マイク・トラウトがメジャーに定着してから、わずかに1度しかプレーオフに進出できず、2年の契約が残っている来季に勝負をかけたい状況。エンゼルスは2012年にグレインキーをトレードで獲得しているが、再び獲得を試みるかもしれない。


仮にダイヤモンドバックスが1年1000万から1300万ドルドル程度の負担をすることになった場合には、獲得するチームは2300万ドルから2000万ドルでザック・グレインキーを先発ローテに入れることができます。

このような金銭負担であれば、ダイヤモンドバックスは3年1億450万ドルから3000万ドルから3900万ドルの負担に削減でき、獲得するチームの負担は3年6000万ドルから6900万ドルと、ダラス・カイケル、パトリック・コービンらよりも安い金額でフロントラインスターターを獲得できることになります。

ダラス・カイケルとパトリック・コービンのここ数年の健康面を見ると、5年契約を結んだ場合に、実際にフルで戦力となるのは3シーズン程度になるかもしれません。このような耐久性に加えて、35歳という年齢を理由に交換要員の代償も大きくならないと予想されることも考慮すると、ザック・グレインキーのトレード獲得は、悪くない補強になるかもしれません。

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