ザック・グリンキーは2015年シーズン終了後に契約破棄してFA選択か?本人は明言をさけるも可能性は高まる

Los Angels Dodgers Top Catch

ロサンゼルス・ドジャース投手陣の2枚看板であるクレイトン・カーショーとザック・グリンキーのコンビは、MLB屈指のNo.1-2コンビであるとする専門家が少なくありません。

クレイトン・カーショーはMLBのNo.1投手との評価を得ていて、そのカーショーがいるためNo.2となっているものの、他チームであれば間違いなくエースとして君臨できるのがザック・グリンキーです。

2009年のカンザスシティ・ロイヤルズ時代には33試合229.1回を投げて、防御率2.16/16勝8敗/奪三振242という成績を残し、サイヤング賞に輝きました。

そのザック・グリンキーは2013年から2018年の6年間で1億4700万ドルを手にする契約をロサンゼルス・ドジャースと結びましたので、保証された契約を4年残しているのですが、注目すべきは2015年シーズン終了後にFAを選択することができるオプションをもっていることです。

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2015年シーズン終了後に3年7100万ドルの残契約を破棄できるグリンキー

ザック・グリンキーの6年1億4700万ドルの契約の内訳は以下のとおりとなっています。

  • 契約金 $12,000,000(2012年12月-2014年2月の期間中で分割)
  • 2013年(29歳) $17,000,000
  • 2014年(30歳) $24,000,000
  • 2015年(31歳) $23,000,000
  • 2016年(32歳) $24,000,000
  • 2017年(33歳) $23,000,000
  • 2018年(34歳) $24,000,000

2015年シーズンを終了した時点で3年7100万ドルの契約が残っているわけですが、このオフにレスターが手にした6年1億5500万ドルやマックス・シャーザーの7年2億1000万ドルという現在の相場を考えれば、法外な金額ではありません。

グリンキーは昨年、ロサンゼルス・タイムズから取材を受けた際に、“What happens with Lester and Scherzer will say a lot,”(ジョン・レスターとマックス・シャーザーの動向が多くのことを物語るだろう)と話していました。

そしてグリンキーは今年に入ってからは、ドジャースのフロント、現場のスタッフを含めて気に入っているものの、「現時点ではオプトアウト(契約を破棄してFAを選択)するかどうかについては結論を出していない」と述べ、権利行使に含みを持たせています。

仮にグリンキーが故障することなく、2014年と同等のパフォーマンス(202.1回/防御率2.71/17勝8敗/WHIP1.15)を残せば、現在のFA投手の相場からすると、5年1億3000万ドルから1億5000万ドルを手にしても不思議ではありません。

ドジャースとしてはワールドシリーズ制覇を果たすためには、カーショーと並ぶ2枚看板のグリンキーの活躍が欠かせないのですが、活躍すればするほど、ドジャースを去る確率が高まるというジレンマを抱える状態となっています。

このような問題を解消し、ザック・グリンキーを来季以降も確実にチームに留めようとするならば、新たに契約延長の交渉をして2016年以降の内容を見直すことが有効な方法なのですが、アンドリュー・フリードマン社長は、このオフにその交渉をする予定はないと話し、強く引き留める姿勢を見せてはいません。

そのため、本人ははっきりとは明言していないものの、これまで本人が話した内容を考えれば、2015年に健康で、安定した成績を残せば、シーズン終了後にてFAを選択することが有力です。

グリンキーがFAを選択した場合には、2015年シーズン終了後のFA市場は、ジョニー・クエト、ジョーダン・ジマーマン、デビッド・プライス、岩隈久志、ジェフ・サマージャ、バド・ノリス、ダグ・フィスター、マーク・バーリー、イアン・ケネディ、ウィイン・チェン、ヨバニ・ガヤードなどの豪華に顔ぶれに、さらに大物が加わることになるため、近年まれに見る層の厚さとなります。

近年3年間でメジャートップクラスの成績を残しているザック・グリンキー

ザック・グリンキーの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Zack Greinke Stats2014

通算成績は実働11年で防御率3.55/123勝90敗/WHIP1.22となっています。

特にドジャース移籍後の2年間は大型契約にふさわしい成績を残していて、380.0イニングで防御率2.68/32勝12敗/WHIP1.13となっています。

近年3年間(2012-14)の成績では、592.1イニングで防御率2.96/47勝17敗/WHIP1.16/FIP3.10。勝利数と防御率はMLB全体で6位、FIPは全体13位となるなど、メジャートップクラスのクオリティをキープしています。

【用語】

  • FIP(Field independence Pitching):味方チームの守備力の影響を除外して、投手の実力を測るための指標で、与四死球、本塁打、奪三振、投球イニングを元に算出する擬似防御率。防御率よりもFIPが低ければ味方の守備によって自責点が増えていると考えられ、FIPよりも防御率が低ければ、味方の守備によって自責点が減っていると、一般的に考えられている。

ア・リーグとナ・リーグの違いや地区の違いも考慮する必要はあるものの、ジョン・レスター(防御率3.65/40勝33敗/WHIP1.26)をはるかに上回る数字をザック・グリンキーは残し、32歳でFAとなることを考えれば、少なくとも4年以上の大型契約を手にする可能性は高いと考えられます。

グリンキーが活躍すれば活躍するほどドジャースは優勝に近づくものの、FAも近づくことになる1年となりそうで、そのパフォーマンスと来季オフのFA市場へのインパクトが注目されることになりそうです。