後半戦開幕直後にレッドソックスに2連敗した後に、レッドソックスに1勝し、オリオールズに連勝して再び5割ラインを超えたニューヨーク・ヤンキースです。
しかし、ヤンキースを中心とするトレードの噂、情報は変わらずに流れ続けています。
ヤンキースを中心としての動きが続く2016年トレード期限前の動向
ESPNのシニアライターであるバスター・オルニー(Buster Oleny)が以下のようにツイートしています。
Rival execs: NYY going full bore in shaping possible deals w/Chapman, etc.; started weeks ago, as reported. Nats, TEX, CLE, others involved.
— Buster Olney (@Buster_ESPN) 2016年7月19日
バスター・オルニー(Buster Oleny)は「ライバルチームの幹部がニューヨーク・ヤンキースはチャップマンに関するトレードを成立させる動きを、報道されているとおり数週前から進めている。ナショナルズ、インディアンス、レンジャーズが絡んでいる」と伝えています。
ビジネスサイドは売り手になることは否定していますが、野球運営サイドは少なくとも契約が切れるベテラン選手を放出したがっているとされています。
売りだすのための準備は進んでいるようです。
さらにバスター・オルニー(Buster Oleny)は以下のようにツイートします。
Nothing has changed from this report of weeks ago, either: Sources say in any Miller trade, Kyle Schwarber is a player the NYY would want.
— Buster Olney (@Buster_ESPN) 2016年7月19日
バスター・オルニー(Buster Oleny)は、「関係者によるとミラーが絡むトレードで、ヤンキースが欲しいのはカイル・シュワーバーだというのは、1週間前のレポートと変りない」と伝えています。
キャッシュマンGMが今最も欲しい選手とされているのがシカゴ・カブスのカイル・シュワーバーで、ミラーのトレード成立にはこのクラスの選手が必要だという状況は続いているようです。
さらにバスター・オルニー(Buster Oleny)は、先の2つのツイートに続いて以下のようにツイートしています。
Evaluator about NYY's Brett Gardner: "He'd be a great fit for [WAS] for what they need, b/c he'd give them a lot of coverage in 3 spots."
— Buster Olney (@Buster_ESPN) 2016年7月19日
ある選手の評価・査定をするエバリュエーターがブレット・ガードナーについて、ワシントン・ナショナルズにフィットすることを伝えています。
ナショナルズはブライス・ハーパー(率.248/本19/点52/OPS.861)、ジェイソン・ワース(率.244/本10/点40/OPS.741)が両翼で出場していますが、センターのポジションででプラトーン起用されている左打ちのベン・リビアは打率.219/出塁率.265/長打率.294/OPS.559、右打ちのマイケル・テイラーは打率.226/出塁率.276/長打率.382/OPS.658と低迷し、補強ポイントとなっています。
リリーフ投手の補強を目指しているナショナルズではあるのですが、センターが穴となっているためロッキーズのチャーリー・ブラックモン外野手の獲得にも興味を示しているとされますので、ブレット・ガードナーはナショナルズが関心を持っても不思議ではない選手です。
ナショナルズのトッププロスペクトである内野手のトレア・ターナーはヤンキースが興味を持つであろう選手の1人と目されていますので、チャップマンだけでなくガードナーも絡んだ複数の大型トレードに発展してもおかしくはないということが、これらの情報から推測されます。
ヤンキースがトレードに動く可能性についてはYahoo!SPORTSのジェフ・パッサンがThe Yankees are going to trade Chapman because it would be foolish not to.、つまりチャップマンをトレードに出さないのは馬鹿げていることなので、ヤンキースはトレードに出すだろうとということです。
ヤンキースが難しい立場にいると考えられるのは、強豪チームとの対戦が続く13連戦で、ただ単に少し勝ち越すだけでなく、貯金を4つ、5つ作ることができないと勝率5割を越えているというだけで、実質的にポストシーズン争いに残っているとはいえなくなるためです。
ただ、勝率5割を越えていると、ポストシーズンを諦めるというわけにもいかないのがヤンキースです。
上層部が、どのようなワイルドカードまでの差や勝率などの数字を基準にし、いつをタイムリミットにして動くのか、残り2週間は目が離せないヤンキースです。