【ヤンキース】来季の契約から予想される年俸総額は?補強の動向に影響を与えることに

New York Yankees Top Catch

ヤンキースは2013年シーズンは85勝77敗で首位と12ゲーム差の地区3位に甘んじ、ポストシーズン進出を逃したことで、オフに大型補強に踏み切りました。

その結果は、2014年はア・リーグ東地区の2位ではありましたが、84勝78敗で勝ちを1つ減らし、首位のオリオールズに12ゲーム差で、再びポストシーズンを逃してしまいました。

故障者が多かったことや、打線のアンダーパフォーマンスなども勝ちきれなかった原因ではありましたが、ロースターの構成にも穴があり、このオフに再整備が必要な状況となっています。

しかし、ヤンキースにとって頭を痛める問題となるのが、年俸総額とぜいたく税の問題です。

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ヤンキースにはぜいたく税のラインを超えた額の50%の支払い義務が

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ヤンキースの2014年の年俸総額はEPSNにデータによると、2億941万6323ドルとされ、ロサンゼルス・ドジャースの2億3884万1005ドルに次ぐ2番目の規模となっています。

ぜいたく税とは、チームの年俸総額が基準を超えた場合に、超過した額の17.5%をペナルティとして支払う必要があります。

ぜいたく税は1年だけの超過では、年俸総額で超過した部分の17.5%を支払えばよいのですが、2年連続で超過する30%、3年連続で40%、4年以上の連続は50%と上昇していきます。

ヤンキースは2003年からぜいたく税のラインを下回ったことがありませんので、超過分の50%を支払う義務がある状態です。

2015年のぜいたく税の基準はまだ明らかになっていませんが、2013年が1億7800万ドル、2014年1億8900万ドルと続いていますので、この周辺に落ち着くことが予想されます。

2013年に、ヤンキースはぜいたく税として2990万ドルを支払うことになったとUSAトゥデイなどは試算していてました。

そのこともありヤンキースは、2014年の年俸総額が1億8900万ドルのラインを下回るように編成する予定だったのですが、ポストシーズンを逃したことで、方針を変えて大型補強に動き、結果としてラインを超過しました。

これらのメディアの数字が正しければ、2013年よりは削減されたものの、ヤンキースは2014年は少なくとも1000万ドルをペナルティとして支払うことになります。

では、2015年はどうなるのか?ということなのですが、ヤンキースがこのぜいたく税のラインよりも年俸総額を抑えながら、インパクトの有る補強をするのは、至難の業と言える状況となっています。

というのも、ヤンキースは多くの複数年契約を抱えていて、すでに2015年に支払いが決まっている金額だけで、このぜいたく税のラインに近づくためです。

ヤンキースはオフの補強に動く前にぜいたく税ラインが目前に

2015年に支払い決定している年俸は以下のとおりとなっています。

選手名 金額
C.C.サバシア(34歳・投手) $23,000,000
マーク・テシェイラ(34歳・一塁手) $22,500,000
田中 将大(投手) $22,000,000
ジャコビー・エルズベリー(31歳・外野手) $21,142,000
アレックス・ロドリゲス(39歳・三塁手) $21,000,000
ブライアン・マッキャン(30歳・捕手) $17,000,000
カルロス・ベルトラン(37歳・外野手) $15,000,000
マーティン・プラド(31歳・UT) $12,500,000
ブレット・ガードナー(31歳・外野手) $11,000,000
ブレンダン・ライアン(32歳・内野手) $2,000,000
合計 $167,142,000

上記の11名の支払い総額が1億6714万ドルとなります。さらに年俸調停で年俸が上がることが予想される選手も控えています。

選手名 2014年年俸/2015年
ショーン・ケリー 2014年 $1,765,000 2015年調停3年目
フランシスコ・セルベリ 2014年 $700,000 2015年調停2年目
エスミル・ロジャース 2014年 $1,850,000 2015年調停2年目
イバン・ノバ 2014年 $3,300,000 2015年調停2年目
マイケル・ピネダ 2014年 $538,000 2015年調停1年目
デビッド・ハフ 2014年 $505,000 2015年調停1年目
デビッド・フェルプス 2014年 $541,000 2015年調停1年目
合計 2014年919万9千ドル 2015年予想総額1200-1300万ドル

2014年の上記の7名の年俸総額は919万9000ドルで、2015年は調停権を手にしているため、1200万ドルから1300万ドルに膨らむと予想されています。

仮に1200万ドルと考え、先の1億6714万ドルと合計した場合には1億8914万ドルとなります。

またMLB各球団は保険と年金のための支払いが、毎年1100万ドル程度必要で、ヤンキースも支払うことになります。米メディアの報道によると、これもぜいたく税の対象になるとのことで、これを加算すると年俸総額は2億ドルとなります。

そしてさらに各選手のインセンティブやメジャー最低年俸(50万ドル)の選手も多くありますので、オフの補強を行う前の時点で、すでにぜいたく税のラインに限りなく近づいているか、超過している可能性があります。

このことは何を意味するかというと、「ヤンキースはこのオフに獲得する選手の年俸分がそのままぜいたく税の対象になる」と考える必要があるということです。

ぜいたく税を顧みずに再び資金を注ぐのか、オフの注目ポイントに

つまり年俸1000万ドルで選手と新たに契約しても、ぜいたく税の対象になり50%のペナルティが課されるため、実際には1500万ドルを支払うことになります。

そしてもう1つ留意すべきことは、上記の選手のリストの中には、黒田博樹やデビッド・ロバートソンの金額は入っていないことです。

もし両者と再契約するとなると、2人で2000万ドルから3000万ドルは必要となると予想されますが、これも1.5倍の費用がかかることになります。

ヤンキースはこの状況で、ジーターの後釜となるショート、アレックス・ロドリゲスが使えるか怪しいサード、カノ流出から定まっていないセカンド、さらには故障上がりのサバシア、田中将大、ピネダ、ノバでは不安な先発ローテを整える必要があります。

もちろん「札束を車の灰皿に入れるほど持っている」とメディアに言われるほどの資金力をヤンキースは持っていますので、出せないわけではありません。

しかし、獲得する選手に実際は1.5倍払うのと同様となると、割にあわないと感じるのは自然なことと言えます。

このような状況下で、共同オーナーのスタインブレナー兄弟とブライアン・キャッシュマンGMが、再びぜいたく税を顧みずに投資するのか、それとも金額を抑えた細かい補強に動くのか、その決断が注目されます。