ヤンキースはスタントンの「2億6500万ドルを負担」今後の補強とぜいたく税への影響は?

New York Yankees Top Catch

スタントンはメディカルチェックを受けるためにニューヨークに向かったと伝えられています。このことはトレード拒否権を行使することはなく、受け入れたことを意味しています。最後のハードルがメディカルチェックとなるのですが、2017年はフルシーズンをプレーできていますので、大きな問題が生じることは想像しにくく、正式なトレード発表は時間の問題と見られています。

ヤンキースがこのトレードの交換要員として放出することになるのは、メジャーレベルではスターリン・カストロ、マイナーリーガーではチーム内のNO.9プロスペクトであるホルヘ・クズマン、ホセ・ディバースの2人であると伝えられています。

マイナーリーガーの両名はヤンキースのトップクラスのプロスペクトにランクされている選手ではありません。
グレイバー・トーレス、クリント・フレイジャー、チャンス・アダムス、ユスタス・シェフィールド、エステバン・フロリアルというトッププロスペクトに一切手をつけることなく、ジャンカルロ・スタントンを獲得することができたことになります。しかし、そのかわりに、残っている10年2億9500万ドルの大部分を引き取ることになっています。

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ヤンキースの年俸負担は10年2億6500万ドルに

ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏が以下のように伝えています。

2020年シーズン終了後に契約を破棄してFAを選択することができるオプションがあるのですが、それが行使されない場合には10年にわたり総額3000万ドルをマーリンズが負担することになることが伝えられています。

そのためヤンキースが実質的にジャンカルロ・スタントンの契約で支払う金額は10年2億6500万ドルとなります。年平均2650万ドルは安くはありませんが、現在のFA市場の相場とジャンカルロ・スタントンの実績を考えれば法外なものではありません。

年平均2650万ドルを負担することになるのですが、年俸の割り振りは以下の表のとおりとなっています。

年度(年齢) 年俸
2018(28歳) $25,000,000(MIA負担:3,000,000)
2019(29歳) $26,000,000(MIA負担:3,000,000)
2020(30歳) $26,000,000(MIA負担:3,000,000)
2021(31歳) $29,000,000(MIA負担:3,000,000)
2022(32歳) $29,000,000(MIA負担:3,000,000)
2023(33歳) $32,000,000(MIA負担:3,000,000)
2024(34歳) $32,000,000(MIA負担:3,000,000)
2025(35歳) $32,000,000(MIA負担:3,000,000)
2026(36歳) $29,000,000(MIA負担:3,000,000)
2027(37歳) $25,000,000(MIA負担:3,000,000)
2028(38歳) *$25,000,000 – チームに選択権(バイアウト $10,000,000)

ぜいたく税の基準である1億9700万ドルに年俸総額を圧縮する方向性を堅持しているヤンキースです。そのためこの負担増はかなり大きいものではあるのですが、トレードでの交渉の結果、シーズンオフの補強資金を手元に残すことができました。

通常の「年俸総額」と「ぜいたく税の計算上の年俸総額」は異なります。前者は純粋に選手のその年の年俸を合計するのですが、後者の場合では、長期契約の選手は契約の平均年俸で計算されることになります。

ジャンカルロ・スタントンの元々の契約は13年3億2500万ドルのため、ぜいたく税の計算上では平均年俸である2500万ドルで計算されることになります。さらにマーリンズが300万ドルを毎年負担することになるため、>ヤンキースのぜいたく税の計算上でスタントンの年俸は2200万ドルとなります。

さらにスターリン・カストロを放出したことで、ヤンキースの年俸総額への圧迫を減らすことができています。

ぜいたく税上の実質的な来季の負担増は1400万ドルに

スターリン・カストロはシカゴ・カブス在籍時に7年6000万ドルの契約延長をしてましたので、約850万ドル程度がぜいたく税の計算上の年俸として計上されていました。

この金額が2018年の予算から外れることになりますので、このトレードでヤンキースの年俸総額が増えた金額は1350-1400万ドル程度にとどまることになります。

このジャンカルロ・スタントン獲得、スターリン・カストロの放出の結果、ヤンキースのぜいたく税の計算上の年俸総額は1億8295万ドルとなる見込みで、1億9700万ドルのぜいたく税の基準を下回っています。

ただ、シーズン中の補強やマイナーからの昇格選手による年俸負担の増加をふまえると、先発ローテの補強に使える資金が少なくなったのも事実です。
CCサバシアと1年1000万ドル程度で再契約できればという話も以前は出ていましたが、この金額でもぜいたく税を回避することが難しくなっています。

そのような状況で、先発投手の補強を行うために起こる可能性がある動きは以下のようなものです。

  • ジャコビー・エルズベリー(2185万ドル)、チェイス・ヘッドリー(1300万ドル)らを放出し、FA先発投手を獲得する補強資金の枠をつくる
  • 年俸調停で400-500万ドルに年俸が増えるデリン・ベタンセス、人数がだぶついている外野のプロスペクトであるクリント・フレイジャーらをトレード要員にして、若くて契約が長く残る先発投手を獲得する

ブライアン・キャッシュマンGMは、自チームのトップクラスのプロスペクトに一切手をつけることなくスタントンを獲得しているため、効率的な補強ができるカードが多く残っています。
ジャンカルロ・スタントンを獲得したことで、より2018年に勝負をかける姿勢が明確になりましたので、続く動きも注目されます。

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