ヤンキースはトッド・フレイジャー、デビッド・ロバートソン、トミー・ケインリーのトレードによる獲得で、目ぼしい補強は終わりを告げるかとも考えられました。
しかし、そうではなくまだ適正な価格であれば一塁手を獲得する可能性もあるようです。
MLB公式サイトのマーク・フェインサンド氏が以下のようにツイートしています。
Even w/T Frazier acquisition, source says Yankees remain open to 1B trade. Happy to go with Headley/Cooper, but not shutting door on others.
— Mark Feinsand (@Feinsand) 2017年7月21日
情報筋によると、「トッド・フレイジャーの獲得後も、ヤンキースは一塁手のトレード補強にオープンなスタンスを維持している」とのことです。
基本的には三塁にトッド・フレイジャー、一塁をチェイス・ヘッドリーとギャレット・クーバーの併用というの基本的な起用方法で、この編成そのものには不安がないようです。ただ、一塁手の補強の可能性を完全に否定するようなことはないとのことです。
獲得当初はヘッドリーが三塁で、フレイジャーが一塁で起用されるとの予想がメディアにはありました。
しかし、チェイス・ヘッドリーはスイッチヒッターなのですが、右投手には打率.279・出塁率.382・長打率.399/OPS.781とまずまずなのですが、左投手には打率.208・出塁率.232・長打率.302/OPS.534と極端に数字が落ちます。
そのことが影響し、一塁で右打ちのでギャレット・クーパーと併用されることが基本的なラインとなったようです。
ただ、ヘッドリーが対右投手専門になったとしてもOPSは.781で、ギャレット・クーバーも6試合21打席で打率.190/出塁率.190/長打率.333/OPS.524と心もとない成績です。
ポストシーズンを争う多くのチームが一塁手、指名打者を補強ポイントとしていないこともあり、このカテゴリーでのトレード市場の動きは活発とは言えません。
そのためアスレチックスのヨンダー・アロンソ、メッツのルーカス・デューダ、マーリンズのジャスティン・ボーア、ジャイアンツのブランドン・ベルトなどが残っています。
他にはブレーブスのマット・アダムス、ロイヤルズのエリック・ホズマーなどもいますが、所属チームがともにトレード期限前の放出に否定的なスタンスとなっています。
グレッグ・バードが手術により今季の復帰が微妙な情勢です。すでに大型トレードで今季に勝負をかけるスタンスを明確にしましたので、ギャレット・クーパーが期待されたとおりに打てない場合には、一塁手を獲得しておくほうが賢明ではあります。
ヤンキースからすると選択肢は多くありますので、トレードの代償も小さく抑えることも可能なため、再び動く可能性はありそうです。