ヤンキースは若手選手の育成で忍耐ができるか?レッドソックスに見る「成長痛」

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ニューヨーク・ヤンキースがレッドソックスとの4連戦で4連敗を喫するのは26年ぶりのことで、その結果、13試合を残して首位のレッドソックスと8.5ゲーム差、ワイルドカードには間に3チームを挟んで4.5ゲーム差と、ほぼ脱落したと考えられる状況となりました。

この4連戦ではベテラン選手と若い選手たちが融合したレッドソックス打線にヤンキースが屈したわけですが、そのレッドソックスの若い選手たちも今のような状態になるのに時間を要しました。

現在のヤンキースは若い選手たちにロースターを組み換え、ゲーリー・サンチェスら希望を感じさせる状態とはなっていますが、レッドソックスの昨年、一昨年を見れば、チームを完全に作り変えるのに時間が必要な可能性が高いと言えます。

ニューヨーク・ポスト紙のKevin Kernan氏は”Yankees can follow Red Sox’s blueprint if they have the patience”というタイトルの記事で、今のレッドソックスのようになるには若い選手を育てる上での忍耐力が必要だと述べています。

Kevin Kernanはあるヤンキースの選手もしくは関係者の言葉として以下のような内容を伝えています。

“To do what the Red Sox have done is going to take some time,” one Yankee told The Post. “All these great young players — Mookie Betts, Xander Bogaerts, Jackie Bradley Jr. — they had to play so many games to get where they are now, and that’s what we have to do with our young players. You just can’t throw them out there for two weeks. They need time and lots of it. The Red Sox were in last place with these kids for two years, but look where they are now.”

「レッドソックスがやり遂げたことをやるためには、ある程度の時間が必要になるだろう。ムーキー・ベッツ、イグザンダー・ボガーツ、ジャッキー・ブラッドリー jr.というような素晴らしい若いプレイヤーたちは全て、今のような状態になるのに多くの試合で経験を積む必要があったが、私たちの若い選手たちにもやってあげないといけないことだ。ただ単に、彼ら2週間も放り投げておくことはできない。時間が必要だ。しかも多くの時間が。レッドソックスはその若い選手たちとともに2年も最下位だったが、今のような位置にいる。」

Kevin Kernanはヤンキースのある人物が、レッドソックスの若い選手たちを一人前にするのに時間を要したように、ヤンキースも忍耐して彼らをメジャーで育成する必要があるとの見解を述べています。

しかし、Kevin Kernanはさらにシビアで「今のヤンキースの若手選手たちは才能において、レッドソックスの若い選手たちと遜色ないだろうか?もしそうでないなら、その育成の時間は長くなる」と、レッドソックス以上の忍耐が必要になるかもしれないとも述べています。

そしてレッドソックスが経験した3選手の成長痛(growing pains)について説明しています。

Here is the reality of the Red Sox’s growing pains. They finished last in the AL East in 2014 and 2015.
Bradley Jr. had a 37-game cameo in 2013, 127 games in 2014 and 74 major league games last season. Bradley is 26.
As for Bogaerts, the shortstop played 18 games with the Red Sox in 2013, 144 the next season and 156 last year to be set for prime time this season. He is 23.
Then there is Betts, who made two phenomenal diving catches Sunday night in right field, as well as getting two hits. He is all of 23, too. He played 52 games with the Red Sox in 2014 and 145 last season before this season’s masterpiece.

「レッドソックスの成長痛の現実は、2014年と2015年にチームが地区最下位というものだ」と述べて、3人の若い選手たちが時間をかけて成長したことを伝えています。

26歳のジャッキー・ブラッドリー・ジュニアはメジャーで2013年37試合、2014年127試合、2015年74試合、23歳のボガーツは2013年に18試合、2014年に144試合、2015年に156試合、23歳のベッツは2014年に52試合、2015年に145試合に出場した末の、3人揃っての2016年のブレイクアウトになっています。

このようにレッドソックスは2年ないし3年かけて育成したが、その結果、地区最下位に低迷するという痛みを味わったことになり、ヤンキースが若い選手たちをコアとしたチームになるには、同様の痛みに耐える覚悟がいるとKevin Kernanは伝えています。

ムーキー・ベッツはこの3人の中では比較的順調な方で、2014年と2015年の197試合で打率.291/出塁率.348/長打率.471/OPS.818で23本塁打、95打点、28盗塁でした。

そして2016年は147試合で打率.314/出塁率.356/長打率.541/OPS.898で31本塁打、108打点、24盗塁となっています。

イグザンダー・ボガーツは2013年から2015年の318試合で打率.281/出塁率.327/OPS.392/OPS.720で本塁打20、打点132、盗塁13でしたが、2016年は146試合で打率.297/出塁率.357/長打率.448/OPS.805で20本塁打、88打点、13盗塁となっています。

一番痛みが大きかった選手がジャッキー・ブラッドリー・ジュニアで、2013年から2015年は238試合で打率.213/出塁率.290/長打率.349/OPS.638で本塁打14、打点83、盗塁13でしたが、2016年は145試合で打率.274/出塁率.354/長打率.499/OPS.853で本塁打25、打点86、盗塁8です。

レッドソックスはこの3人を育てるの時間が要しましたが、マイナー時代から評価されていた才能を開花させました。

さらにデーブ・ドンブロウスキー社長が惚れ込んで「スタープレイヤーになれる」と評価していたアンドリュー・ベニンテンディは、メディアからも”本物”だとの声が上がり始めていて、ポジションの大半をファームからの選手で構成できるようになりつつあります。

ヤンキースは明るい兆候が見えていて、来年にさらに若い選手たちが順調に成長する可能性もありますが、一般的には研究をされて苦しむことが予想されます。

ヤンキースはこれらの選手を一人前にするためには、辛辣なニューヨークメディアとシビアなニューヨークのファンの目に耐えることが必要になるかもしれません。

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