ヤンキースは先発投手が必要も・・・左のリリーフ投手がターゲットになる可能性も

New York Yankees Top Catch

ヤンキースはジョーダン・モンゴメリーが今季絶望となり、田中将大が数週間は離脱することになったことで、先発投手補強の重要性は高まっています。

理想的な補強候補として名前が上がるのはジャイアンツのマディソン・バムガーナー、メッツのジェイコブ・デグロム、ノア・シンダーガード、より現実的なラインではレンジャーズのコール・ハメルズ、ブルージェイズのJ.A.ハップ、パドレスのタイソン・ロスなどの名前が上がります。

ただ、ハメルズ、ハップ、ロスは先発投手が欲しい全てのチームが関心を示すような状況で、ヤンキースにとって妥当と考えられない交換要員の放出を必要とする可能性もあります。

そうなった場合には、無理に先発投手の補強を行うのではなく、昨年のトレード期限前と同様にリリーフの強化に力を注ぐことを選ぶのではないかと、ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏は予想しています。

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すでに強力なブルペンをさらに強化することの意味

以下はジョエル・シャーマン氏の記事からの引用です。

But should the Yankees stop there if an elite starter is not available? Or if they cannot strengthen with a star in the front, should they do what they did last year at the deadline by doubling down on a strong bullpen in acquiring Tommy Kahnle and David Robertson?

I am mostly focused on Brad Hand. The fringe benefit of landing Hand would be keeping him away from the Astros, who need late-game relief help, preferably lefty.

『しかし、もしエリートクラスの先発投手が市場にいないとなった場合には、補強をやめるべきなのか?それとも先発ローテではなく、昨年のトレードで期限で、強力だったブルペンをさらに厚くしたデビッド・ロバートソンとトミー・ケインリーのような補強をするべきなのか?』

I am mostly focused on Brad Hand. The fringe benefit of landing Hand would be keeping him away from the Astros, who need late-game relief help, preferably lefty.

『私はブラッド・ハンド(パドレス)にフォーカスする。ブラッド・ハンドを付随的なメリットは、試合の終盤を任せられる左のリリーバー補強を必要としているアストロズの手に渡るのを妨げられることだ。』

シャーマン氏は昨年と同様にブルペンの補強でシーズン終盤とポストシーズンを乗り切ることを選ぶのであれば、パドレスのブラッド・ハンドを選ぶと述べて、まずは付随的なメリットとしてアストロズの補強をブロックできることを上げています。

ただ、これはあくまでも補強の主要な目的に付随するメリットです。その最も重要なメリットについてシャーマン氏は以下のように説明しています。

A bidding war between superpowers likely to have to go through each other in the playoffs, plus another few teams, is great for the Padres. Hand has much in common with what the Yankees had in Andrew Miller at the 2016 deadline: a dominant lefty signed on a reasonable contract for 2 1/2 more seasons (3 1/2 in Hand’s case if you include his 2021 option).

『プレーオフで戦うであろうスーパーパワー(ヤンキース、レッドソックス、アストロズ、ナショナルズなど)たちに、さらに数チームが加わる競争入札はパドレスにとって望ましい状況だ。ブラッド・ハンドは、ヤンキースが2016年のトレード期限前に、2年半のリースナブルな契約を残して放出した、圧倒的な力を持つ左腕アンドリュー・ミラーと多くの点で共通している。』

ブラッド・ハンドの場合はさらに2021年の契約の選択権をチーム側が保有しているため、2016年時点のアンドリュー・ミラーよりも長い期間に渡りチームがコントロールできる選手です。

Miller was better, but Hand is probably better than you think. All the following stats are since Hand became a full-time reliever in 2016: He has a 2.45 ERA, a .578 OPS against and has struck out 32.8 percent of the batters he has faced. He is durable, having appeared in the third-most games during that time. He suffocates lefties (.461 OPS). And he is no creation of the pitching haven of Petco Park. His road OPS is .512, eighth best among the 145 relievers with at least 50 appearances.

『その当時のミラーのほうが素晴らしいが、ハンドは侮ることができない投手だ。フルタイムのリリーフ投手となった2016年以降の成績は防御率2.45、被OPSは.578で、対戦した打者の32.8%を三振に仕留めている。彼は頑丈で、この期間での登板数がメジャーで3番目に多くなっている。左打者に強く(被OPS.461)、投手有利のペトコパークに底上げされた投手ではないことは、ロードでの被OPS.512が示している。50試合以上に登板している145名のリリーフ投手の中で8番目となる数字だ。』

This season he has a .162 batting average against (.054 by lefties), a 1.89 ERA and was averaging 13.8 strikeouts per nine innings. He has inherited 15 runners — none have scored.

『今季の被打率は.162で、左打者に対しては.054という数字を残し、防御率1.89、奪三振率は13.8だ。これまでの継投の際に15人が塁に残っていたが、一人もホームに帰らせていない。』

奪三振率は13.8と非常に高い数字で、被打率が低く、相手に満足な打撃をさせていません。特に左打者への強さは圧倒的で被打率は.054という狂気的な数字です。このように相手打者を圧倒して封じ込めることができるのですが、ランナーがいる場面でマウンドに上っても影響はなく、しっかりと抑えることができていることになります。

このブラッド・ハンドの契約は3年1975万ドルと、高騰の傾向が続くリリーフ投手の相場を考えれば、非常にリースナブルです。残契約は以下のとおりとなっています。

・2018年(28歳)$4,083,333
・2019年(29歳)$7,083,333
・2020年(30歳)$7,583,334
・2021年(31歳)*$10,000,000 

2021年の契約は1000万ドルとなりますが、破棄する場合のバイアウトは100万ドルに設定されていますので、リスクのかなり小さいオプションです。非常にリーズナブルな契約で、予算に余裕がないチームでも枠内に収めることができる金額です。

ジョエル・シャーマン氏はトミー・ケインリーが低調でも、デリン・ベタンセスが復調し、ジョナサン・ホルダーが台頭したことで、ヤンキースのブルペンは強力だと述べます。実際にブルペンの被打率は.204、奪三振率は12.1と非常に良い数字を残すことができています。

この現在の編成に左のブラッド・ハンドを加えることができれば、ブルペンの左右のバランスも改善されるし、先発投手が早いイニングで降板しても、乗り切ることができるブルペンになるとシャーマン氏は述べています。

ブラッド・ハンドは右打者にも強く被打率.213と安定しているため、左右を問わず起用できるセットアップマンです。そのブラッド・ハンドをブルペンに加えることができれば、5回、6回から質の高いリリーフをつぎ込めるようになります。そうなれば、外部から補強しなくてもドミンゴ・ヘルマン、ジョナサン・ロアイシガ、ユスタス・シェフィールドらで先発ローテをまわすことも可能ではないかとということです。

ヤンキースがプロスペクトを手放す際のスタンスとしては、チーム内のトップ3のプロスペクトの放出には基本的に応じず、それ以下のランクの選手であっても、獲得できる選手の質が高く、なおかつ契約の年数が多く残っている場合に放出しています。

ブラッド・ハンドの実力、今季の状態の良さ、残っている契約の年数と金額などはヤンキースの求めるものにマッチします。

田中将大が順調に回復すれば先発ローテの4番目まではしっかりと埋まりますし、ポストシーズンでは先発投手は3人いれば、ローテをまわすことができます。ヤンキースのブルペンはレギュラーシーズンを勝ち抜くのに十分な質と量ですが、ポストシーズンを勝ち進むには、質の高い投手はいくらいても困りません。

交換要員で折り合え、なおかつ質の高い先発投手を獲得できない場合には、先発ローテには昨年のハイメ・ガルシアのような層を厚くできるベテランを獲得し、ブルペンをより強固にすることを選ぶことになるかもしれません。

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