ヤンキースのシーズン中の補強は成功も・・・主力の低迷が効果を相殺

ここ数年のヤンキースGMのブライアン・キャッシュマンのトレード市場での動きは称賛に値するもので、ソニー・グレイ以外はチームのプラスとなっています。

2018年夏のトレード市場での動きも巧みなもので、J.A.ハップ、ザック・ブリットン、ルーク・ボイト、アンドリュー・マカッチェン、ランス・リンらは重要な役割を果たしています。

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夏にトレード補強した選手が活躍

ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏は以下のように補強がチームにとって大きなプラスになっていることを示しています。


  • ザック・ブリットンはアキレス腱断裂から復帰した数カ月は、サビを落とすことが必要だったが、この1ヶ月は12試合13イニングで防御率1.38、被OPS.410、メジャートップのゴロ比率75%を記録するなど、かつての圧倒的な姿を取り戻している。
  • J.A.ハップはリーグのトップ10スターターのような働きを見せている。7月29日のヤンキースでの初登板以降の防御率2.70はリーグ9位に該当し、被打率は.218、奪三振は43個奪った一方で、与四球9個に抑えている。9試合の登板で、そのうち7試合は2失点以下、1試合は6イニングで3失点という成績。
  • ランス・リンは素晴らしいパフォーマンスとまでは言えないが、先発ローテ5番目の枠には十分な安定感をもたらした。ツインズのときより防御率は良くなり、奪三振率は上昇し、与四球率(9イニングあたりの平均与四球)も改善。4回1/3のリリーフ登板を含めた9試合中6試合で3失点以下に抑えている。
  • ルーク・ボイトは12試合で7本塁打を記録した後、クールダウンしたが、それでもなお一塁手としてグレッグ・バードよりも攻撃面で貢献している。ヤンキース移籍後の初出場となった8月2日以降のOPSは.927で、チーム内で、これよりも優れているのディディ・グレゴリウスのOPS.995だけ。
  • アンドリュー・マカッチェンは全盛期の姿を取り戻したかのようだ。14試合とサンプルサイズは小さいものの、OPSは.921を記録している。2012年からの4年間でマカッチェンはナ・リーグMVP投票で5位よりも悪くなったことはなかった。ジャッジが不在の中、チームが必要としていた忍耐強く四球を選ぶことと、長打をもたしてくれた。

以上のようにヤンキースの7月から8月にかけてのトレード補強は非常に上手く機能しています。

ただ、ヤンキースはこれらの選手による貢献をチーム全体の成績に反映させることはできていません。

主力選手の低迷が補強の戦力アップを相殺

ブリットンを獲得した7月24日の時点でヤンキースは64勝35敗(勝率.646)、得失点差は+133(平均+1.34)でしたが、その後の50試合では27勝23敗(勝率.540)、得失点差+24(平均0.48)にとどまっています。

その原因は明白でアーロン・ジャッジの故障離脱に加え、ルイス・セベリーノ、ブレット・ガードナー、ゲーリー・サンチェス、ジャンカルロ・スタントン、CC.サバシアら主力のパフォーマンスが低下したためです。

シーズン後半戦の上記の選手の成績は以下のとおりとなっています。

  • ブレット・ガードナー:打率.207/出塁率.286/長打率.303/OPS.589
  • ゲーリー・サンチェス:打率.180/出塁率.261/長打率.311/OPS.572
  • ジャンカルロ・スタントン:打率.243/出塁率.332/長打率.470/OPS.802
  • ルイス・セベリーノ:防御率6.35、WHIP1.49
  • CC.サバシア:防御率4.50、WHIP1.52

ジャンカルロ・スタントンの8月は打率.267/出塁率.372/長打率.578/OPS.950と良かったのですが、9月に入ってから調子を落とし、13試合で打率.160/出塁率.246/長打率.280/OPS.526と低迷しています。

夏のトレード市場で戦力アップにつながる選手を獲得できたのですが、それを完全に相殺してしまうような主力選手の不振により、勝率は補強前よりも落ちてしまいました。

レッドソックスに追いつき、逆転で地区優勝を果たすための補強であることを考えれば、良い結果にはつながったとは言えません。ただ、トレードに動いていなければ、アスレチックスに早々にワイルドカード1枠目を奪われていた可能性もあったため、やはり効果的なものであったことは間違いありません。

すでにワイルドカードによるポストシーズン進出は確実な状況です。しかし、10月に勝ち抜いていくためには主力選手たちが状態を上げる必要があるため、残り2週間の戦いは重要なものとなります。

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