年俸総額の抑制を明言し、それを遂行できる状態を維持しているヤンキースですが、戦力は2017年を遥かに上回るものになりつつあります。
先発ローテーションはすでにルイス・セベリーノ、田中将大、ソニー・グレイ、CCサバシア、ジョーダン・モンゴメリーというリーグチャンピオンシップまで勝ち進んだメンバーが揃ったのですが、さらなるグレードアップに近づきつつあるようです。
ヤンキースがサバシア獲得後も先発ローテ補強に
ヤンキースがピッツバーグ・パイレーツのゲリット・コールの獲得に動いていると、かねてから報じられていましたが、交渉は継続されていて着実に進展しているようです。
YAHOO!SPORTSのジェフ・パッサン氏が以下のように伝えています。
Sources: The New York Yankees are working on a deal to acquire starting pitcher Gerrit Cole from the Pittsburgh Pirates. Sides are talking, and while a final package has not come together, there is confidence. "A matter of when rather than if," one source said.
— Jeff Passan (@JeffPassan) 2017年12月22日
「ヤンキースはピッツバーグ・パイレーツからゲリット・コールを獲得するトレードへの取り組みを続けている。両サイドの話し合いは続いていて、最終的な交換のパッケージで合意に達していないものの、成立に向けた好感触を得ている。」と複数の情報筋が話していること。
そしてある情報筋は「このトレードは成立するかどうかの問題ではなく、いつ成立するかの問題」だと話していてることも明かされています。
The Yankees at this point are the likeliest destination for Gerrit Cole, but if that falls through, sources believe Pittsburgh is highly motivated to trade him. Likelihood Cole moves is very strong.
— Jeff Passan (@JeffPassan) 2017年12月22日
ヤンキースが現時点でのゲリット・コールの移籍先の最有力候補であること。パイレーツはヤンキースとの交渉が成立しなくても、ゲリット・コールの放出に向けて積極的なスタンスとなっていて、どちらにしてもトレードで移籍する可能性が高いことが伝えられています。
ヤンキースとパイレーツが交渉を行っていると報じられた際には、交換要員として3Aのプロスペクトであるクリント・フレイジャー、チャンス・アダムスなどの名前が浮上していました。
ヤンキースがゲリット・コールのトレードを交渉中!クリント・フレイジャーが交換要員に浮上
どちらも質の高いプロスペクトというだけでなく、2018年にメジャーレベルの戦力として期待できる選手です。
現在のパイレーツはゲリット・コールの他、アンドリュー・マカッチェンの放出も可能性が高いと予想されています。クリント・フレイジャーとチャンス・アダムスは、その2人が抜けたことによって生じる先発ローテと外野の穴を埋める期待ができるポテンシャルを備えています。
パイレーツとしては十分なパッケージのようにも思えるのですが、それ以上のものを求めていることで成立に至っていないようです。
FanRag Sportsのジョン・ヘイマン氏が以下のように伝えています。
yankees have always loved gerrit cole, and maybe they work a deal eventually. but still hearing of one big holdup: pirates want gleyber to headline package, yanks want frazier to headline it.
— Jon Heyman (@JonHeyman) 2017年12月22日
ヤンキース側はトレードの交換要員の軸をクリント・フレイジャーにしたいようですが、パイレーツ側はグレイバー・トーレスを求めていることが、折り合えないポイントとなっているようです。
ヤンキースはグレイバー・トーレスを譲歩することは考えにくいものがあるため、さらにプロスペクトの数をパッケージに加えることで、成立させる道を模索するのではないかと予想されます。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、ゲリット・コールを以前から高く評価していましたので、何かしらの道を見出して交渉することが確実です。成立に至らない可能性は残っていますが、情報筋が話す「成立するかどうか」ではなく「いつ成立するか」という見通しどおりに動くことになりそうな気配です。