ヤンキースのフロントのトップ、現場のトップともに2017年が契約最終年でした。
その2人のうち監督のジョー・ジラルディは更新・延長の打診を受けることはなく、契約期間の満了を持ってチームをさることになりましたが、フロントのトップであるブライアン・キャッシュマンGMは再びヤンキースの編成を担うことになるようです。
年平均500万ドル(約5億6000万円)の5年契約に
USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール氏が以下のように伝えています。
New York Yankees general manager Brian Cashman’s grip on the club’s baseball operations is growing even firmer, as he and the club are finalizing a five-year, $25 million contract extension, according to a person with direct knowledge of the deal.
5年2500万ドル(約28億3000万円)の条件で契約延長することで合意に近づいていることが伝えられています。
ブライアン・キャッシュマンの契約は、2015年から2017年の3年900万ドルと考えられていましたが、契約延長により年平均300万ドルから500万ドルに上昇することになります。
カブスのセオ・エプスタイン社長が年平均で1000万ドル、ドジャースのアンドリュー・フリードマン社長が700万ドルを受け取っていることを考えると、驚くような数字ではありません。ですが、この年俸以下で契約するFA選手が多いことを考えれば高額であることは間違いありません。
ブライアン・キャッシュマンGMは一連のトレード補強と育成システムの見直しにより、MLB屈指の質を誇るファームに作り変え、メジャーレベルでも黄金時代の到来を感じさせるコアプレイヤーを台頭させました。
2017年はワールドシリーズ進出まで後1勝に迫るなど、チームの躍進が著しかったこともあり、ベースボールアメリカはエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーにブライアン・キャッシュマンGMを選んでいます。
オーナーのハル・スタインブレナーは監督、コーチの経験がない人物をジラルディの後釜に据えることに、多少の懸念を示ししていました。しかし、新監督に就任したアーロン・ブーンは現役引退後は解説をESPNで務めた経験しかありません。
基本的にはブライアン・キャッシュマンGMの意向が尊重されたことになりますので、ヤンキースのチーム内での立場は以前よりもより確固なものとなりつつあります。
これからの5年間でブライアン・キャッシュマンGMが再び「帝国」を作り上げることができるか、その手腕が注目されます。