ヤンキースの観客動員は低迷中・・・若手選手の台頭とポストシーズン争いも効果なし?

New York Yankees Top Catch

ニューヨーク・ヤンキースはトレード期限前に主力選手のトレード放出に踏み切りました。

ヤンキース幹部はプレーオフを諦めていないと話したものの、多くのメディアやファンは来季以降に向けての編成に切り替えたと受けとめました。

しかし、8月に17勝11敗、9月に7勝4敗と5割前後をさまよい続けたところから、ワイルドカード争いのみならず、地区優勝も狙える位置まで浮上してきました。

その原動力がゲーリー・サンチェスを始めとする若い選手の台頭のため、盛り上がるはずなのですが、ヤンキースタジアムの観客動員は伸び悩んでいるようです。

地元メディアの一つあるNJ.comのJoe Giglioが”Despite playoff push, Yankees drawing lowest crowds in years”というタイトルの記事でヤンキースの観客動員が低迷していることを伝えています。

9月8日にタイラー・オースティンがサヨナラ本塁打を打ってヤンキースが5連勝したことを伝えた上で、以下のように述べています。

Yet that Austin home run was seen by (what remained of) an announced crowd of just 27,631. Two days earlier, as part of a sweep of the Blue Jays, only 27,532 showed up during another win. While those numbers may seem big for other franchises, it pales in comparison to what crowds in the Bronx have looked like for the last decade.

オースティンの本塁打を目撃した観客は2万7631人、その2日前にブルージェイズをスウィープした試合では2万7532人しかスタジアムに訪れなかったとのことです。

この数字は他チームからすると悪い動員数ではないのですが、この10年間のヤンキースの観客動員と比較すると色あせた数字になるとJoe Giglioは述べます。

その上で、この現象がこの10年間で見られなかったことであることを指摘します。

In fact, this week represented the first time the Yankees have drawn under 30,000 for a home game in over a decade. From 2005-2015, not one home game in the Bronx was announced with less than 30,000 tickets sold. Now, in the midst of watching a young team in a pennant race, two crowds under that number in the same week.

この2005年から2015にかけて、一度もなかった観客動員が3万人を割れとなったこと。若い躍動するチームがペナントレースを争っているにも関わらず、1週間に2度も3万人割れとなったことを指摘しています。

そのヤンキースタジアムの光景は以下の動画で示されています。

これまで様々な中継やMLB.comのストリームで試合を見てきましたが、ここまで入っていないのは、ここ10年では記憶にありません。

このようにヤンキースが観客動員で低迷しているのですが、今年に始まった傾向ではありません。

2000年以降のヤンキースの1試合平均の観客動員の推移は以下のとおりとなっています。

  • 2016年:38,189(2/15)
  • 2015年:39,430(1/15)
  • 2014年:41,995(1/15)
  • 2013年:40,489(1/15)
  • 2012年:43,733(1/14)
  • 2011年:45,107(1/14)
  • 2010年:46,491(1/14)
  • 2009年:45,918(1/14)
  • 2008年:53,070(1/14)
  • 2007年:52,729(1/14)
  • 2006年:52,445(1/14)
  • 2005年:50,502(1/14)
  • 2004年:46,609(1/14)
  • 2003年:42,263(1/14)
  • 2002年:43,323(2/14)
  • 2001年:40,811(2/14)
  • 2000年:38,193(3/14)

143試合を終了した時点ではありますが、2000年以降では過去最低のペースで観客動員が推移しています。

ピーク時の5万3000人に比較すると28%も観客動員が落ちていることになります。

9月に入ってからの観客動員の低迷に対しての見解を問われたジョー・ジラルディは、9月から学校が始まったこと、若い選手たちにファンがまだ馴染んでいないことなど、様々な理由があるだろうと述べています。

今年のヤンキースはチャップマン、ミラー、ベタンセスのブルペントリオが目玉となるなどスタープレイヤーが乏しい編成でした。

ヤンキースが5万2000人から5万3000人を動員していたころはジーター、ポサダ、Aロッド、ジアンビ、松井、カノなどスター選手が顔を並べていましたので、その時に比較すれば寂しい顔ぶれであることは否定できません。

若い選手たちの台頭は希望を感じさせてはくれますが、スタープレイヤーとしての実績を残しているわけではありませんので、目の肥えたシビアなニューヨークの野球ファンの心を惹きつけるまでには至っていないのかもしれません。

9月27日から10月2日までレッドソックス、オリオールズとそれぞれ3連戦が組まれていますので、そこまで地区優勝、ワイルドカードを争っていれば、さすがにスタジアムは満員になると予想されます。

が、現状ではファンの目はシビアであることを感じさせる状況ということは間違いありません。

レッドソックスがハンリー・ラミレスやパブロ・サンドバルら大物野手を獲得したのは、視聴率や観客動員を意識していたことも理由の一つとされています。

どちらかと言えば地味な補強でチームを強くすることを選び、一定の成功をおさめてはいるヤンキースなのですが、ファンがスタジアムに足を運んでみたくなるようなスタープレイヤーの育成、それができなければ外部からの獲得も必要なのかもしれません。

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