ヤンキースがルーク・ボイトを高く評価していた理由とは?

強力なヤンキース打線にあって泣きどころに近い状態となっていたのが一塁でした。

期待されてきたグレッグ・バードが結果を残せず、一塁手のOPSは両リーグで下から数えた方が早い状態となっていたためです。

一時は三塁守備に不安があるミゲル・アンドゥハーの打撃をより活かすために、一塁にコンバートするという案もメディアではあがるほどでしたが、その問題をルーク・ボイトが解消しています。

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ルーク・ボイトをトレード獲得した背景

ヤンキースはチェイスン・シェリーブとジオバニー・ガジェゴスの2人を交換要員として、ルーク・ボイトと100万ドルのインターナショナル・ボーナス・プールをカージナルスから獲得しました。

そのトレードそのものは大きな関心を集めることはありませんでした。

以下はニュージャージー・アドバンスメディアのブレンダン・クティ氏の記事からの引用です。

Initially, Voit’s role was to supplant Tyler Austin, whom the Yankees traded to the Twins for pitcher Lance Lynn, as a righty platoon bat and Triple-A first baseman.

「当初、ボイトの役割はランス・リンのトレードで放出したタイラー・オースティンの代役で、メジャーレベルでは右のプラトーン要員、3Aでは一塁手というものだった」とクティ氏は述べます。

しかし、30試合109打席で打率.320/出塁率.394/長打率.649/OPS1.044、10本塁打、22打点という素晴らしい活躍で、グレッグ・バードから一塁を完全に奪い取り、ポストシーズンでも先発起用される可能性が高くなっています。

当初の期待以上の活躍ではあるのですが、ヤンキースのスカウトたちはその能力を高く評価したからこそ、メジャーレベルのリリーフ投手2人を交換要員にしています。

そのスカウトたちの評価について、ヤンキースのプロ・スカウティング・ディレクターのダン・ガイス氏の言葉を引用しながら、クティ氏は紹介しています。

“We saw the peripherals of what he’s doing and obviously, even the surface-level stuff was really good,” Giese said Thursday afternoon, before Voit clubbed a two-run shot to center field in a 11-6 loss to the Red Sox.

「3Aでの表面的な数字も良かったが、その数字の中身が素晴らしかった」とダン・ガイス氏は話しています。

カージナルス傘下の3Aの67試合で打率.299/出塁率.391/長打率.500/OPS.891という成績を残しているルーク・ボイトで、この数字は素晴らしいものです。しかし、その打撃の内容が素晴らしいので、トレードのターゲットとなったということです。

Giese noted Voit’s “quality of contact,” “zone control” and “barrel rate” displayed at Triple-A Memphis.

Giese explained zone control as, “he does damage with pitches he’s supposed to.” The 41-year-old added that Voit’s “contact rate at Triple-A … his Triple-A stuff was off the charts.”

“And he’s got a right-center approach, which works well obviously with us,” Giese said, referring to the Yankee Stadium short porch.

“Scouting and analytics, we work hand-in-hand really well. All our decisions are made through those pillars.”

ガイス氏は「コンタクトの質」「ストライクゾーンのコントロール」「長打の出やすい打球速度と角度の割合が高い」が3Aのデータで素晴らしかったと述べています。

「ストライクゾーンのコントロール」については「打つべきボールをしっかりと仕留めることができる」と評価し、ボールをコンタクトする割合については「飛び抜けたものだった」とボイトの数字についてガイス氏は説明しています。

さらにルーク・ボイトは「センターからライト方向」を意識したバッティングのアプローチをしているため、右翼が狭いヤンキースタジアムにマッチするというのも高い評価を得る理由だったことが紹介されています。

このように人間の目によるスカウティングにおいても、データ解析において、素晴らしい選手だという結論になったため、獲得に踏み切ったとういことです。

ヤンキースが低迷期を抜け出せたのは、スカウティング、データ解析においての精度が大きく改善されたのが理由の一つでもあります。

以前のトレード補強は「ビッグネーム」というわかりやすいものでした。しかし、ここ数年は、目をひくような大型トレードではなくても、チームの戦力アップに大きく貢献しているものが多くあります。

そのような分析や選手の能力評価はファームの育成にも活かされているようで、次々と若い優秀な選手が台頭してきています。

27歳で2023年までチームがコントロールできるルーク・ボイトのトレード獲得は、若く優秀な選手があふれているロースターに、中長期的にも厚みを加えています。

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