ヤンキースがアンドリュー・ミラーと4年3600万ドル(43.7億円)で合意!守備とブルペン重視の補強が進行していることの意味

New York Yankees Top Catch

ヤンキースがディディ・グレゴリウスのトレードでの獲得に続き、FAとなっていたアンドリュー・ミラーの獲得に成功しました。

アメリカの複数のメディアが、アンドリュー・ミラーがヤンキースと4年3600万ドル(約43億7,184万円)で合意したと、報じられています。

この金額はクローザーではないリリーバーとしては最高の年俸となる契約です。

このオフのリリーバーとしては、デビッド・ロバートソンと並ぶ評価を受けていたアンドリュー・ミラーの獲得で、ヤンキースのブルペンはグレードアップしました。

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2015年FA市場のトップリリーバーの獲得に成功したヤンキース

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アンドリュー・ミラーの年度別成績は以下のとおりとなっています。

Andrew Miller stats 2014

アンドリュー・ミラーは2014年に62.1回で防御率2.02/WHIP0.80/奪三振率14.87/被打率.153という成績を残していて、奪三振率は60イニング以上を投げた投手が140人の中でトップの数字となっています。

特にオリオールズ移籍後だけの成績では、20.0回で防御率1.35/WHIP0.60/奪三振率15.30/被打率.119と圧倒的な成績で、FA市場でトップクラスの評価を得るに至りました。


参考記事:MLB屈指のスライダーを操るアンドリュー・ミラー!その投球スタイルについて


2014年のMLBで屈指のセットアップマンをヤンキースは獲得し、ブルペン陣をアップグレードさせることに成功しました。

ミラーは4年契約を希望していましたが、ヤンキースは3年目までは提示したものの、4年目を嫌っていました。

しかし、最後には4年目を契約に含める代わりに、年平均の年俸を抑えることで、合意にこぎつけたようです。

ヤンキースはディフェンスとブルペン重視の補強を続ける2014年シーズンオフ

ヤンキースのここまでのオフの補強は以下のとおりとなっています。

  1. FAとなったクリス・ヤングと再契約
  2. セルベーリを放出し、セットアップマンのジャスティン・ウィルソンを獲得
  3. シェーング・リーンを放出し、ショートのディディ・グレゴリウスを獲得
  4. FAとなったアンドリュー・ミラーを獲得

これらの動きからわかることは、”ディフェンス重視”、”ブルペン重視”というヤンキースの補強方針です。

クリス・ヤングはヤンキース移籍後に、23試合で打率.282/本塁打3/打点10/出塁率.354/長打率.521/OPS.875と打撃面で成績を上昇させましたし、外野の守備でも安定したものを見せていました。

カルロス・ベルトランが故障がちなため、出場機会が多くなることが予想され、クリス・ヤングがライトを守る機会が多くなると考えられます。

そうなると外野はガードナー、エルズベリー、ヤングとなり安定した守備を期待することができます。

そしてロバートソンがFAとなったことにより、デリン・ベタンセスをクローザーに据える可能性が強まったため、パイレーツでセットアップマンを務めていたジャスティン・ウィルソンを獲得しています。


参考記事:ジャスティン・ウィルソンをパイレーツからトレードで獲得!


ショートには、攻撃力よりも、守備面を重視してディディ・グレゴリウスを獲得したため、2014年より改善されると見込みです。


参考記事:ディディ・グレゴリウスを獲得!ジーターの抜けたショートの最有力候補に


そしてこのアンドリュー・ミラーの獲得という動きにつながっています。

ヤンキースは2015年に向けて大金を使うことなく、守備とブルペンの強化を重視した補強を続けています。

ヤンキースの補強方針は2014年のポストとシーズンが参考に?

大型の長期契約を複数抱えているため、年俸総額が確定している分だけで、すでに2015年のぜいたく税のラインに到達していると考えられるため、ハル・スタインブレナーが年俸総額に制限をかかけていると報じられています。

その予算的な制限と、このオフのFAとトレード市場で、インパクトのある打者が少ないこともあり、中途半端に打者に大金を使うよりも、ブルペンと守備を強化することで、勝てるチームを編成していくという方針を、ヤンキースがとっていると考えられます。

このヤンキースの補強方針に影響を与えていると考えられるのが、2014年のポストシーズンです。

強固なブルペンと堅い守備を持つチームが、パワーヒッターと強力な先発ローテを持つチームを破って、勝ち進んだ2014年のポストシーズンでした。

打線で言えばタイガース、オリオールズ、ドジャースが強力な打線を擁し、先発ローテではタイガース、ドジャース、カージナルスが強力な顔ぶれを持っていました。

一方で、ワールドシリーズに勝ち進んだジャイアンツとロイヤルズは、打線が強力ではありませんし、先発ローテの層も薄かったのですが、相手のミスにつけこめる走力、堅い守備、ブルペンの安定感で、競り勝っていきました。

このことからも強力な打線と豪華絢爛な先発ローテでなくても、ブルペンが安定し、守備が堅く、走力がある選手が多くなれば、十分に勝てるチームを編成できることがわかります。

またヤンキースが得失点差が-31点(得点633/失点664)でありながらも、84勝78敗で地区2位になったのは、得点力のない打線と脆弱な先発ローテを、ウォーレン、ケリー、ベタンセス、ロバートソンのブルペンが支えたためでした。


参考記事:ロバートソンよりもアンドリュー・ミラーか?両者獲得で強固なブルペンを形成の可能性も


また年俸総額を大きくふくらませたくないヤンキースにとって、このようなディフェンス重視、ブルペン重視の補強は、より現実的な路線と言えます。

トップスターターやパワーヒッターを獲得するよりも、リリーバーと守備力がある選手、走力がある選手を揃える方が、金額が安くすみ、なおかつ勝てる可能性を高めることができるためです。

キャッシュマンGMがこのミラー獲得後も、「まだクローザータイプの選手を獲得できる」と語ったことをニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンが伝えていることからも、かなりブルペンを重視していることがうかがえます。

長期契約が減る2016年シーズン終了後までは忍耐?

ヤンキースは多くの長期契約を抱えているため、それらの選手だけでぜいたく税の寸前まで年俸総額が達してしまう状況です。

ヤンキースの抱えている長期契約は以下のとおりとなっています。

Yankees Long Term Contracts

2015年は12選手で1億7,814万ドル、2016年は10選手で1億7,564万ドルとほぼ横ばいなのですが、2017年は6選手で1億0,114万円と7,400万ドル余りが削減されます。

この時になれば年俸総額に余裕ができるため、柔軟に補強ができるようになります。

またこのオフは先発投手ではビッグ3が際立っていますが、来年のオフは、今年をはるかに上回る人材がFA市場に出るため、買い手市場に傾くと予想され、より少ない資金で効果的な補強ができる可能性があります。


参考記事:2016年FA先発投手は2015年以上の豪華さ!2016FA先発投手のリスト


ヤンキースはアンドリュー・ミラーの獲得で、デビッド・ロバートソンの再契約の可能性が低くなったものの、要求額が下がった場合に動く意向で、現在求めているとされる4年5200万ドルを出すつもりはないようです。

残る重要な補強ポイントは、先発投手となりますが、真っ先に名前が挙がっているのはビッグ3ではなく、ブランドン・マッカーシーという状況ですが、ハル・スタインブレナーがゴーサインを出せば、金庫には資金がありますので、いつでも獲得には動けます。

ただ、すでにブライアン・キャッシュマンGMは、「デビッド・フェルプスとアダム・ウォーレンに先発投手として準備するように指示した」と話していますので、大きな動きをすると考えにくい状況です。

ヤンキースが行う先発投手の補強の内容で、よりチームの編成方針が鮮明になるのではないかと予想されます。