ヤンキースがディディ・グレゴリウスを獲得!ジーターの抜けたショートの最有力候補に

New York Yankees Top Catch

デレク・ジーターという偉大な選手を失ったヤンキースは、そのショートのポジションを誰が埋めるのかオフの大きな課題の1つとなっていました。

FAとトレードの両面で、ショートを守れる選手を探してきたヤンキースでしたが、タイガースを含む3球団間トレードで、ダイヤモンドバックスからディディ・グレゴリウスを獲得しました。

ディディ・グレゴリウスはオランダ出身の選手で、来季の開幕時の年齢は25歳、右投げ左打ちの内野手です。

このトレードでヤンキースはシェーン・グリーンをタイガースにトレードしています。

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打撃には疑問符がつくも、守備ではある程度信頼できるグレゴリウス

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ディディ・グレゴリウスは2012年12月にシンシナティ・レッズからダイヤモンドバックスにトレードで移籍し、2013年は103試合に出場しましたが、2014年はクリス・オーウィングスの台頭により80試合の出場にとどまっています。

そのディディ・グレゴリウスの年度別成績と通算成績は以下の表のとおりとなっています。

Didi Gregorius Stats 2014

103試合に出場した2013年は打率.252/本塁打7/打点28/出塁率.332/長打率.373/OPS.705で、2014年は80試合で打率.226/本塁打6/打点27/出塁率.290/長打率.363/OPS.653という数字で、打撃面では目立った数字ではありません。

それでも右投手には強く、通算OPS.743である一方、左投手に脆いためOPSは.490と一気に数字が落ちます。本来であればプラトーンで起用すべき打撃成績なのですが、ブレンダン・ライアンは打撃面では心もとないため、今のところヤンキースにはそのオプションは見当たりません。

ただ、ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンが「現在のア・リーグ東地区で左腕の先発投手はマーク・バーリー(TOR)、チェン・ウェイン(BAL)、ドリュー・スマイリー(TB)で、マット・ムーア(TB)はシーズン後半にしか復帰できない」と指摘しているように、左投手への弱さを軽減できる可能性があります。

またヤンキース・スタジアムはライトが狭く(約95.7m)と、左打者にとって有利な球場のため、記者によっては打率は大きく変わらず.240-.260程度になると思われるが、本塁打は8本から12本は打てるのではないかと予想しています。

守備面に関しては肩が強く、まずまずの広さの守備範囲とグラブさばきに定評がありますが、MLBトップクラスということではないと考えられる守備面でのスタッツが残っています。

それでも2014年のヤンキースのショートの守備面での成績から改善される可能性が高いと考えられています。

殿堂入りが確実なジーターも守備面での衰えは隠せなかった2014年

2014年のデレク・ジーターは守備面では衰えを隠せず、詳細なスタッツでは下位にランクされていました。

レンジファクター(アウト寄与率)は3.16で、規定試合数に達した遊撃手21人の中で最下位でした。

DRS(守備防御点)は-12と、平均的な野手に比較して12点余計に与えたということになり、こちらは規定に到達した遊撃手の中で19番目です。

UZR(アルティメット・ゾーン・レーティング)も-8で、リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手に比較して8点余計に与えたということになり、こちらも19番目にランクされていました。

ディディ・グレゴリウスはDRS(守備防御点)が0、UZR(アルティメット・ゾーン・レーティング)は-3.1、レンジファクター(アウト寄与率)は4.45と、いずれもジーターを上回っています。

そのためディディ・グレゴリウスの獲得は理想的なものではありませんが、ショートの守備という面では、より安定することになりそうです。

またディディ・グレゴリウスは2014年にショート以外に、少ない機会ではありますが、サードとセカンドも守っています。

サードはチェイス・ヘッドリーとの再契約が怪しくなりつつあるため、連れ戻せない場合には、マーティン・プラドをサードにまわし、セカンドは若いマイナーの選手に期待するという状況です。

そのようなヤンキースの内野の状況ですが、今後の補強次第では、ディディ・グレゴリウスを柔軟に起用できることも魅力となりそうです。

また5年間はチームのコントロールできる選手ある上に、来季の年齢が25歳と若く、ロースターを若返らせたいヤンキースにとって必要とするタイプの選手でもあります。

ブライアン・キャッシュマンGMは、「ショートを探しているのは私たちだけでない上に、人材が豊富なポジションではない」と語るなど、ショートの補強に苦労していることを漏らしていましたが、グレゴリウスの獲得で、メジャーレベルの遊撃手を確保できました。

しかし、その代償も小さくはありません。

シェーン・グリーンの放出により先発ローテの補強の必要性がより高まる

ヤンキースは交換要員としてシェーン・グリーンを放出しています。

シェーン・グリーンは2014年にメジャーデビューを果たし、15試合(先発14)78.2回で防御率3.78/5勝4敗/奪三振81/WHIP1.40と、まずまずの結果を残していました。

ヤンキースは、このトレードの前には、2015年のローテとして田中将大、C.C.サバシア、マイケル・ピネダ、シェーン・グリーン、チェイス・ホイットリーという編成だったため、少なくとも先発1人を確保して、ホイットリーを外すと見られていました。

アメリカの記者たちは、このトレードを受けて、「ヤンキースは先発投手1人ではなく、2人の補強が必要になった」「ブランドン・マッカーシーを連れ戻す必要性が高まった」とコメントしています。

トレードにより補強すべきポイントを埋めたものの、その結果、補強すべきポイントを作ってしまったとも考えられる動きではあります。

しかし、ヤンキースとしては、「若いメジャーレベルの遊撃手を獲得すること」と、「シェーン・グリーンの代わりを見つけること」を比較した時には、アダム・ウォーレンを先発にまわすという選択肢もあるため、後者のほうがより簡単だと判断したようだと、ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンは考えています。

この先発ローテの2枠を外部から埋めるのか、内部からの昇格で埋めるのかはまだ定かではありませんが、現時点では大きな補強は期待しにくい状況です。

「ハル・スタインブレナー(共同オーナー)は、今のところ年俸総額に厳しい制限をかけている」と地元メディアが伝えているためです。

この方針が変わらない限り、ビッグ3の獲得には動かないと考えて良さそうです。ヤンキースが今後、どのようなやりくりをしていくのか、注目されます。