MLBウィンター・ミーティング2014の期間中に合意したトレードとFAでの補強動向のまとめ

MLBのウィンター・ミーティング2014は、昨年とは比較にならないほど活発な動きが続きました。

FAでの大型契約に加えて、トレードでも目まぐるしく動きがあったため、現地メディアの記者も全ての動きを追い切れないほどでした。

ウィンター・ミーティング中のFAの契約は正式発表されていないものや、トレードはコミッショナーの承認が必要なものがありますが、それらも含めてまとめています。

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ウィンター・ミーティング2014での主な補強動向の一覧情報

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ウィンター・ミーティングでの主な動向をフリーエージェントとトレードに分けてまとめています。漏れがあったり、追加で情報が判明した場合には、随時、追加・修正します。

フリーエージェント トレード情報

初回公開日:2014年12月12日
最終更新日:2014年12月12日

ウィンター・ミーティング2014の開催期間中に合意したと報じられたFA選手の一覧リスト

フリーエージェントでMLBウィンター・ミーティング2014の開催期間中である12月8日から11日の間に合意したと報じられた選手と契約の内容は以下のとおりとなっています。日付は現地のものです。

選手(ポジション) 移籍先/契約内容
ジェイソン・ハメル(SP) 2年2000万ドルでカブスと合意(12/8)
フランシスコ・リリアーノ(SP) 3年3900万ドルでパイレーツと合意(12/10)
デビッド・ロバートソン(RP) 4年4600万ドルでホワイトソックスと合意(12/10)
ジョン・レスター(SP) 6年1億5500万ドルでカブスと合意(12/10)
ルーク・グレガーソン(RP) 3年1850万ドルでアストロズと合意(12/10)
パット・ネシェック(RP) 2年1250万ドルでアストロズと合意(12/10)
ブランドン・マッカーシー(SP) 4年4800万ドルでドジャースと合意(12/11)
アービン・サンタナ(SP) 4年5500万ドルでツインズと合意(12/11)
ジャスティン・マスターソン(SP) 1年950万ドルでレッドソックスと合意(12/11)
ケンドリス・モラレス(DH) 2年1700万ドルでロイヤルズと合意(12/11)
マーク・レイノルズ(1B) 1年200万ドルでカージナルスと合意(12/11)

ジョン・レスターの動きが一番大きな契約となりました。この契約が動いたことで、ビッグ3に次ぐ先発投手のグループと評価されていたブランドン・マッカーシーとアービン・サンタナの争奪戦がヒートアップしました。

最終的にはドジャースがブランドン・マッカーシーを、ツインズがアービン・サンタナを競り落としました。

ジャスティン・マスターソンもレッドソックス、ジェイソン・ハメルがカブスと契約したため、FA先発投手も上位クラスが少なくなってきました。

残っているFA先発投手ではマックス・シャーザー、ジェームズ・シールズ、黒田博樹、ジェイク・ピービ、エディンソン・ボルケス、ブレット・アンダーソン、アーロン・ハラング、ガビン・フロイドとなりました。

黒田博樹は現役続行とメジャーでプレーする意向を示せば、争奪戦になることは確実です。

地味ながら良い補強をしたのがアストロズです。先発投手もそこそこ揃ってきて、打線も若い有望な選手が揃い始めている状況でしたが、リリーフ陣はまだ不十分な状態でした。

MLBでもトップクラスのセットアップマンと評価されるルーク・グレガーソン、2014年のカージナルスのブルペンを支えたパット・ネシェックを複数年契約で確保しましたので、アストロズは、あわよくば2015年に、少なくとも2016年にはそれなり戦える編成となりつつあります。ア・リーグ西地区はさらに競争が激しくなりそうです。

FAのリリーバーでは、ロバートソンの他に、アンドリュー・ミラーがウィンター・ミーティングに先立って契約していますので、残っている主な投手は、クローザーではセルジオ・ロモ、フランシスコ・ロドリゲス、ラファエル・ソリアーノ、ケイシー・ジャンセン、ジェイソン・グリーリらです。

それ以外のリリーバーではダスティン・マゴワン、バーク・ベイデンホップ、ジョバ・チェンバレン、ジェイソン・フレイザーなどとなります。

FA市場では序盤は野手で動きが多く、すでに有力選手の契約が決まっていることもあり、動きはケンドリス・モラレスの契約くらいで小さいものでした。

残っている主なFA選手では外野手ではメルキー・カブレラ(LF)、コルビー・ラスムス(CF)、アレックス・リオス(RF)、デルモン・ヤング(LF)、ジョニー・ゴームス(OF)、青木宣親(RF)、イチロー(OF)となります。

内野手・捕手では、チェイス・ヘッドリー(3B)、アズドルバル・カブレラ(2B/SS)、マイケル・モース(1B/OF)、リッキー・ウィークス(2B)、アラミス・ラミレス(3B)、ジェド・ラウリー(SS)、スティーブン・ドリュー(SS/2B)、ライアン・ドゥーミット(C/DH/OF)、ニック・ハンドレー(C)、ジオバニー・ソト(C)などが残っています。

ウィンター・ミーティング2014の開催期間中に合意したと報じられたトレードの一覧リスト

日付 チーム・獲得 チーム・獲得
12/08 インディアンス
ブランドン・モス(1B/OF)
アスレチックス
ジョーイ・ウェンドル(2B)*マイナー
12/09 ホワイトソックス
ジェフ・サマージャ(SP)
マイケル・イノア(P)
アスレチックス
マーカス・セミエン(IF)
クリス・バシット投手(SP)
ジョシュ・フェグリー(C)
ランゲル・ラヴェッロ(IF)
12/09 カブス
ミゲル・モンテロ(C)
Dバックス
ザック・ゴッドリー(P)
ジェファーソン・メヒア(P)
12/10 ドジャース
アンドリュー・ヒーニー(SP)
エンリケ・ヘルナンデス(2B/LF/CF)
オースティン・バーンズ(C/2B)
クリス・ハッチャー(RP)
マーリンズ
ダン・ヘイレン(SP)
ディー・ゴードン(2B)
ミゲル・ロハス(SS)
12/10 ドジャース
ハウィー・ケンドリック(2B)
エンゼルス
アンドリュー・ヒーニー(SP)
12/10 レッドソックス
ウェイド・マイリー(SP)
フィリーズ
ルビー・デラロサ(SP)
アレン・ウェブスター(SP)
マイナーリーガー1名
12/10 ロッキーズ
ジャイロ・ディアス(P)
エンゼルス
ジョシュ・ラットリッジ(IF)
12/10 パイレーツ
アントニオ・バスタルド(P)
フィリーズ
ジョーイ・ロドリゲス(P)
12/11 レッドソックス
リック・ポーセロ(SP)
タイガース
ヨエニス・セスペデス(LF)
アレックス・ウィルソン(RP)
マイナーリーガー1名
12/11 タイガース
アルフレド・サイモン(SP)
レッズ
エウヘニオ・スアレス(SS)
ジョナサン・クロフォード(P)
12/11 マーリンズ
ダン・ジェニングス(P)
ホワイトソックス
アンドレ・リエンゾ(P)
12/11 マーリンズ
マット・レイトス(SP)
レッズ
アンソニー・デスクラファニー(P)
チャド・ウォーラック(C)
12/11 レンジャーズ
ロス・デトワイラー(RP/SP)
ナショナルズ
クリス・ボスティック(IF)
アベル・デロスサントス(P)
承認待 パドレス
マット・ケンプ(OF)
ティム・フェデロウィッツ(C)
+3200万ドル
ドジャース
ヤスマニ・グランダル(C)
ジョー・ウィーランド(SP)
ザック・エフリン(P)
承認待 ドジャース
ジミー・ロリンズ(C)
フィリーズ
マイナーリーガー2名

ジミー・ロリンズのトレードは金銭が絡むためコミッショナーオフィスの承認が必要なのと、フィリーズが選手をリストから選んでいる状況で、正式発表には至っていませんが、基本的には合意しているとほとんどのアメリカメディアが報じられています。

マット・ケンプのトレードも2球団間で交換する選手と金銭は合意していますが、こちらもコミッショナーオフィスの承認が必要なため、正式発表が遅れているようです。

FAとなる先発ローテ投手の5人のうち4人が2015年シーズン終了後にFAとなるシンシナティ・レッズでしたが、その中からジョニー・クエトとマイク・リークは残して、マット・レイトスとアルフレド・サイモンをトレードに出しました。

シカゴ・カブスのミゲル・モンテロの獲得やクリーブランド・インディアンスのブランドン・モスの獲得なども良い補強なのですが、それが霞むほどの動きが続いてウィンター・ミーティングでした。

デトロイト・タイガースは相変わらず”Win Now”にこだわった補強を続けています。

FAまで残り1年となったリック・ポーセロを交換要員としてヨエニス・セスペデスを獲得して打線を強化し、その結果、穴ができた先発ローテには、レッズからアルフレド・サイモンを獲得しています。

タイガースは、ホセ・イグレシアスが2015年に復帰することもあり、ショートのポジションで、MLBレベルの選手がだぶついている状況でした。

そこでエウヘニオ・スアレスを交換要員とした上に、チーム内のNO.2プロスペクトで、2013年のドラフト1巡目指名のジョナサン・クロフォードを加えて、アルフレド・サイモンのトレードを成立させています。

タイガースはあくまでもこだわるのは「目の前の勝利」で、この方針は一貫してぶれていません。

オークランド・アスレチックスはジェフ・サマージャ、ブランドン・モスを動かすなど、ジョシュ・ドナルドソンのトレードに続き、ロースターの再構築を推進し続けています。

いまだにビリー・ビーンGMがやろうとしていることの意図や全貌が見えないため、アスレチックスのファンのみならず、メディアの記者の中でも理解に苦しむという人が少なくありません。今後の動きでよりその意図が明確になるのではないかと予想されます。

そのアスレチックスの動きが霞んでしまうほどの動きを見せたのがロサンゼルス・ドジャースです。アスレチックスに匹敵するほどの主力の入れ替えを敢行しています。

2014年の主力のうち、FAでハンリー・ラミレスが流出しているところに、マット・ケンプ、ディー・ゴードン、ダン・ヘイレンをトレードで出しています。

そしてそれらの主力選手のトレードで獲得した選手を交換要員として、ジミー・ロリンズ、ハウィー・ケンドリック、ヤスマニ・グランダルなどの必要な選手を、チーム内で育成したトッププロスペクトに手をつけることなく、獲得するところまでこぎつけています。

「フロントのドリームチーム」と評される、元レイズGMのアンドリュー・フリードマン社長、元アスレチックスのアシスタントGMのファラハーン・ザイディGM、元パドレスGMのジョシュ・バーンズ上級副社長らフロント陣の面目躍如というところでしょうか。

ボストン・レッドソックスは若い選手のポテンシャルにかけて失敗した2014年の反省があるのか、現実的な路線の補強で、派手さはないものの、先発ローテの層を厚くしています。

ただ、アレン・ウェブスターやルビー・デラロサなど期待されていた選手をあっさりと出してしまい、選手がだぶついている外野手ではヨエニス・セスペデスしか、まだ動かしていません。

現時点では、もう少し違う方法もあるのではないかという気もしないではありませんが、今後の動きで全体的な整合性がとれてれくるのかもしれません。

意欲的なトレードをしているのがマイアミ・マーリンズで、レッズからマット・レイトス、ドジャースからダン・ヘイレン、ディー・ゴードンを獲得しています。

ダン・ヘイレンは南カリフォルニアでプレーできなければ、引退することも選択するかもしれないとのことですが、来年もプレーするようであればマイアミ・マーリンズの先発ローテはかなり安定してきます。

2014年に結果を残したヘンダーソン・アルバレス(防2.65/12勝7敗)、トム・コーラー(防3.81/10勝10敗)、ジャレッド・コザート(防3.69/13勝11敗)らの3人に、2013年の新人王で、サイヤング賞の投票でも3位となったエースのホセ・フェルナンデスが復帰してきます。

ここに健康な状態のマット・レイトスとダン・ヘイレンが加われば、先発ローテは質と量ともに申し分がないため、ナ・リーグ東地区で面白い存在となることが期待できます。

トップクラスのFA選手が投打ともに少なくなりつつある上に、2015年シーズン終了後にFAとなる有力な先発投手が多く(参考:2015年終了後にFAとなる投手一覧)、トレードの交換要員となる可能性も高いため、今後もトレードの動きは活発なものとなりそうです。

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