ウインターミーティング2016の勝者と敗者は?CBSスポーツが5チームをピック

メジャーリーグの2016-17シーズンオフのウインターミーティングは、大物選手が多くないこともあり、大きな動きは多くはありませんでした。

新しい労使協定の暫定合意がギリギリまでもつれたこともあり、FA市場、トレード市場ともに、まだまだ完全には動きを終えてないと言える状態でウインターミーティングを終えました。

そのウインターミーティング2016の勝者と敗者についてCBSスポーツが記事にしています。

CBSスポーツのJonah KeriがHot Stove: Three teams that won the Winter Meetings and two that came away losersの記事で選んだ勝者と敗者は以下のとおりとなっています。

■ 勝者(Winners)

  • シカゴ・ホワイトソックス
  • ボストン・レッドソックス
  • シカゴ・カブス

■ 敗者(Losers)

  • ニューヨーク・ヤンキース
  • マイアミ・マーリンズ

以下は記事の内容の管理人による要約です。

シカゴ・ホワイトソックス:クリス・セールのトレードでMLB公式サイトがNO.1プロスペクトと評価する21歳ヨアン・モンカダを獲得。そのスイングと攻撃面でのポテンシャルからロビンソン・カノと比較される選手。同じトレードで獲得した20歳のマイケル・コペックを100マイルを出す右腕でフロントスターターになれると高評価。さらにアダム・イートンのトレードでナショナルズからMLB公式サイトがNO.3プロスペクトと評価するルーカス・ジオリトらを獲得。これだけプロスペクトを獲得しながらホセ・アブレイユ、デビッド・ロバートソン、メルキー・カブレラ、トッド・フレイジャーというトレードのカードが残っている。

ボストン・レッドソックス:先発ローテにクリス・セール、ブルペンにタイラー・ソーンバーグを獲得。セールの加入によりサイヤング賞のリック・ポーセロが先発ローテ3番手となる編成に。デビッド・オルティーズの完全な穴埋めではないもののミッチ・モアランドの獲得にも成功した。

シカゴ・カブス:近年で最も才能のある選手が揃い、これからの伸びしろの多い若い選手が揃ったチームで唯一の穴は、アロルディス・チャップマンの抜けたクローザーだった。これをウェイド・デービスの獲得で埋め、支払った代償も戦力として絶対に必要ではないホルヘ・ソレアですませた。ウインターミーティングの後に上原浩治を獲得したのも好材料。

ニューヨーク・ヤンキース:ヤンキースがやろうとしていることは理解しがたい。チャップマンの現在の状態は素晴らしいが、長期的に見ると多くのリリーフ投手が通過する負傷、球速の低下などのリスクがある。現在のベストの状態でも四球が多いことがネックで、ランナーを抱えてボール先行のカウントになるとファーストボールだけの投手となり、ポストシーズンではそこに付け込まれた。チャップマン1人に8600万ドルを使うならデクスター・ファウラーやジャスティン・ターナーというロースターの穴を埋める補強を優先すべきだったのではないか。若い選手を育て、ブライス・ハーパー、マニー・マチャド、ジョシュ・ドナルドソンらがFAとなるタイミングで勝負をかけるのかもしれないが、その時にチャップマンが良いクローザーであるかは疑問。

マイアミ・マーリンズ:14番目のドラフト指名権を失うことになるケンリー・ジャンセン5年8000万ドル以上を提示するなど、将来よりも来季に勝つことにかけている。だが、エースのホセ・フェルナンデスを事故で失ったことにより、脆弱だった先発ローテはさらに不安定に。エディンソン・ボルケスと2年2200万ドルの契約を結んだが到底解決とはならない。ケンリー・ジャンセンを獲得していれば、より良いチームにはなっただろうが、それでもポストシーズンに進むシナリオを描けない。大金をまだ使っていないが戦略がお粗末。

という評価をCBSスポーツのJonah Keriはしています。

ホワイトソックスはシーズンオフ当初から売り手になることを明言し、納得するプロスペクトがオファーされれば誰でもトレードに応じる姿勢でした。

そのためクリス・セールとアダム・イートンの放出は、それに沿ったものであり手にしたプロスペクトも評価の高い選手を手に入れています。

特にMLBでもトップ3の評価を受けていたヨアン・モンカダとルーカス・ジオリトを獲得しただけでなく、トップ40の評価を得ていたマイケル・コペック(#30)、レイナルド・ロペス(#38)を手にしていますので、大きな見返りを得ることに成功しています。

レッドソックスはクリス・セールというメジャーを代表する左腕投手を獲得し、デビッド・プライス、リック・ポーセロとのトリオメジャー屈指の先発ローテNO.1-3となりました。

またブルペンでは上原浩治、田澤純一、ブラッド・ジーグラーが抜けた穴がありましたが、ブルワーズでクローザーも務めていたタイラー・ソーンバーグを獲得することで一定の穴埋めに成功しました。

ただ、放出した選手がモンカダ、コペックと非常に評価が高い選手を手放していますので、中長期的には逆の評価になる可能性はありそうです。

デーブ・ドンブロウスキー社長は思い切ったトレードを敢行することで戦力アップをするのですが、その結果、タイガース時代にはファームが荒れ野のようになってしまいました。

タイガースのときよりは自重する傾向が見られますが、層が厚いと言われてきたファームも少し薄くなってきましたので、2017年はワールドシリーズ制覇という成果を手にしたいところです。

カブスに関してはセオ・エプスタイン社長ら率いるフロント陣が良く練られた戦略をベースに、現在と将来のバランスをとりながら上手くロースターを編成し続けています。

ホルヘ・ソレアも長くプロスペクトとして評価されてきた選手ではありますが、若い有望な選手でポジションが埋まっているカブスではポジションがありませんでした。

また長打力が魅力である一方で、フリースインガーの傾向が強く、まだまだメジャーでブレイク・アウトするには時間がかかると見込まれるため、このソレア1人でウェイド・デービスを獲得できたのは大きな成功と言えそうです。

ヤンキースは2016年にチャップマン、ミラー、ベタンセスのトロイカ体制で打線の迫力不足や先発ローテの弱さをカバーした成功体験があり、それを再び狙っていることを感じさせるチャップマン獲得です。

ただ、打線は2016年より上積みするには若い選手たちがメジャーレベルで成長して活躍することが必要で、先発ローテも4-5番手は若い投手の台頭に期待するなど、未知数に大きな期待をかける不安定な状態ではあります。

若い選手たちが期待通りに活躍すれば2016年以上になる可能性はあるものの、そういかなかった場合には非常に大きくつまずくリスクのある編成であることは否定できません。

チャップマンを獲得したブルペンが、先発ローテと打線の不安をどこまでカバーできるのか注目されます。

マーリンズに関してはホセ・フェルナンデスを失った時点で、FA市場の人材が乏しいことや、ファームの層が薄くなっているためトレードも簡単ではないチームの状況を考えると、2017年に勝負しても難しいと考えられるチーム状態です。

ホセ・フェルナンデスの穴がエディンソン・ボルケス1人で埋まらないことは確実で、全体的な戦略に無理を感じさせる面があります。

ウインターミーティングの敗者という限定的な評価というよりは、もっと根本的な部分で問題を抱えていることを感じさせるマーリンズです。

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