ヤンキースがチャンス・アダムスを重要なレッドソックス4連戦で先発させる理由は?

ア・リーグ東地区はレッドソックスとヤンキースによるかつて無いほどハイレベルな優勝争いが展開されています。

本当の勝負は9月に入ってからとなるのですが、レッドソックスとヤンキースの直接対決10試合のうち4試合が8月頭に組まれていることもあり、ここが一つの天王山になると見られていました。

レッドソックスとヤンキースのゲーム差は5.5まで開いていたため、ヤンキースは3勝1敗が最低ラインで、できれば4連勝、レッドソックスは2勝2敗で切り抜けることができれば十分という状況でした。

ところが1戦目に先発したCC.サバシアが3回2/3しかもたなかったことは、その試合の勝敗だけでなく、4連戦の先発ローテに影響を与えることになりました。

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サバシアとグレイが誤算でチャンス・アダムスに白羽の矢

ヤンキースはCC.サバシアを降板させた後、ジョナサン・ホルダー、チャド・グリーンと続けて投入したのですが、レッドソックス打線の猛攻を止めれず、8月4日土曜日の第3戦に先発予定だったルイス・セッサを投入せざるを得なくなりました。

本来はレッドソックスに強いJ.A.ハップが3戦目に先発予定でした。しかし故障者リストに入ってしまったことにより、代わってルイス・セッサが先発予定となっていました。

そのルイス・セッサは、サバシアの後に3回2/3を投げる敗戦処理の役割を果たしたため、ヤンキースは新たに土曜日の先発投手を探す必要に迫られることになりました。

ソニー・グレイが8月1日の登板でしっかりとイニングを消化し、先発ローテとしてに残っていれば、トレードで獲得したランス・リンをそこにはめ込むこともできた可能性があります。

ところが、8月1日のオリオールズ戦でソニー・グレイは2回2/3しか消化できず、ランス・リンがその後を引き継いで4回1/3を投げるロングリリーフをこなしたため、8月4日に先発させることは難しくなっていました。

メジャーのロースター内での選択肢がほぼなくなったこともあり、ヤンキースは3Aから昇格させて起用せざるを得なくなります。

2018年の3Aの先発ローテを担っていた投手では、NO.1プロスペクトのユスタス・シェフィールドが最も期待できるのですが、3Aで経験を積ませることが優先されています。同じく先発ローテを守っていたジョシュ・ロジャースはザック・ブリットンのトレードでオリオールズに移籍しています。

そのため、現時点で最も3Aの先発投手の中でメジャー昇格させ先発させる投手となるとチャンス・アダムスにならざるを得ませんでした。

チャンス・アダムスは2017年に2Aの35回で防御率1.03、3Aの115回1/3で防御率2.89と結果を残して注目をあびるようになり、ベースボール・アメリカがMLB全体で81位、MLB公式サイトが同75位、ベースボール・プロスペクタスが同51位にランクするトッププロスペクトの一人となりました。

ところがシーズンオフに右肘の遊離軟骨の除去手術を行ったことをキッカケに、93-95マイルを記録していたファーストボールが、91-93マイルまで低下し、スライダーも同様に球速が低下してしまいました。

そのため先発ローテ候補の一人として期待されていたスプリングトレーニングでは3試合4回2/3で防御率11.57と炎上し、3Aでシーズン開幕を迎えました。

2017年は結果を残した3Aでしたが、2018年は球速低下に悩まされた結果、5月末の時点では防御率5.93と非常に厳しい状況に追い込まれました。ただ、その後、良い悪いの波はあるものの徐々に球速が戻ってきているようで、直近の6試合の防御率3.07と好投し、現在は防御率4.50まで数字を戻しています。

もともとメジャーでも先発ローテ3番手クラスになれるポテンシャルがあるとされていましたが、そうなるためにはファーストボールの球速が戻ることと、スライダーに続く変化球となるチェンジアップの質を高めることが必要と現時点は評価されています。

高速のファーストボールとスライダーへの評価が高く、先発ローテが難しければ、ブルペンで成功するのではないかと言われていました。が、現時点ではその両球種ともに球速が低下しています。しかも、チェンジアップの質に不安がありますので、単調な投球となる可能性があり、メジャーレベルでの不安があります。

しかも、メジャー屈指の攻撃力で、セベリーノ、サバシアを打ち崩した直後のレッドソックスとの対戦で起用するのは大きな賭けと言わざるをえません。

ヤンキースはすでにレッドソックスとの4連戦の最初の2試合を落としてしまい、地区優勝を果たしワイルドカードゲームを避けるためには、残り2試合を連勝することが必要となっています。

3戦目を落とすと8.5ゲーム差まで差が開くことになるため、地区優勝が遠のきます。その重要なフェンウェイパークでの3戦目に先発することになったルーキーのチャンス・アダムスが、大きなプレッシャーの中、どこまで投げることができるのか注目されます。

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