なぜヤンキースがゲリット・コールを獲得すべきなのか?米大物記者が提言

New York Yankees Top Catch

43試合を終えた時点で26勝17敗で勝率が6割を越え、地区首位を走るヤンキースですが、打線の得点力とブルペンの安定感で積み重ねてきたものです。

先発ローテには不安を抱えていて、防御率4.61は両リーグ22位と、長いペナントレースを勝ち取るには心もとない状態です。

ヤンキースの先発ローテのNO.1-2コンビは、田中将大とCCサバシアの2人で開幕を迎えましたが、その2人の防御率がそれぞれ6.56、4.62という状態で、マイケル・ピネダが一番信頼できる投手となっている現状です。

打線は好調ではあるものの、現在の水準を長期間維持するのは容易ではないためポストシーズンを勝ち進むためには、やはり信頼できるエース級の投手が必要となっています。

そのため多くのメディアがトレード期限前に、エース級の投手補強に動くのではないかとの声が出ているのですが、全米野球記者協会の殿堂入りにあたるJ.G.テイラー・スピンク賞を受賞歴があるピーター・ギャモン氏がパイレーツのゲリット・コールの獲得を提言しています。

So the reality is that Gerrit Cole could mean the World Series to the Astros or the Yankees, who have the farm systems to trade for him. If the Pirates wait until the off-season, his one year value is less than the value he has during this season, which is that if Houston or the Yankees get him he pitches three Septembers and Octobers for them in his twenties.

「トレードの交換要員を準備できるヤンキースとアストロズにとって、ゲリット・コールの獲得はワールドシリーズをもたらすことになるというのが現実だ」と、両チームにとってチームを大きく押し上げる原動力になる投手だとギャモン氏は述べています。

それだけの投手となると放出する側にとっても大きな決断となるのですが、「パイレーツはこのチャンスを逃すとゲリット・コールの価値も減少するため」踏み切る理由があります。

そのことに触れた上で、ヤンキースとアストロズがこの夏に獲得すれば、「20代のゲリット・コールを3シーズンのポストシーズン(9月と10月)で投げさせることができる」と非常に価値があるものとなるとして、獲得を提言しています。

ゲリット・コールは現在26歳で、FAとなるのは最短でも2019年シーズン終了後のため、仮にヤンキースが獲得した場合には、2017年、2018年、2019年の3シーズンで彼を戦力として使えることになります。

野手で若い優秀なコアプレイヤーが育ちつつあるヤンキースとアストロズにとって悩みなのが、それらの選手とともにコアになっていくエース級の投手が現時点では見当たらないことです。

ヤンキースはルイス・セベリーノがその片鱗を見せつつありますが、まだシーズンを通じて結果を残したことはありませんし、アストロズのマッカラーズ・ジュニアも同様です。

しかし、低迷するパイレーツにあって防御率3.36と安定した投球を続けていて、これまでに実績のあるゲリット・コールであれば、今年のみならず来年、再来年とチームの軸になってくれる期待ができます。

同じ記事からの引用です。

He is healthy. He is still a power pitcher who averaged 96.7 and hit 99.1 Wednesday night with his four and two seamer, but he has studied and worked and made himself a multi-dimensional pitcher who Wednesday threw 26 of 38 changeups, knuckle curves, and sliders for strikes. His minor league mentor, Jim Benedict, tells Marlins folks that he is such a student of the game, so intelligent, that he could be a pitching coach, and right now. And he won’t be 27 years old until September.

ゲリット・コールは「健康で、フォーシームとツーシームが平均で96.7マイル、5月17日の試合では99.1マイルを記録するなど、メジャー5年目となる今シーズンもパワーピッチャーと呼べる球速」を保っています。

さらに速球で押すだけの投手ではなく、それ以外の球種も改善されていて、その17日に登板では「チェンジアップ、ナックルカーブ、スライダーの全38球中26球がストライク」となるなど、磨きがかかっていることが紹介されています。

このように、投手としての成長を垣間見せていることが紹介されているのですが、それができるのは「ゲリット・コールが非常に頭の良い投手」であるためだと、ギャモン氏は述べています。

その証拠として、マイナー時代にメンターだったJim Benedict氏が「とても知性的で優秀であるため、今すぐに投手コーチになれる」と評していることが紹介されています。

パレイーツは選手育成で強くなったチームですが、その投手部門の育成のトップがJim Benedict氏でした。現在はヘッドハンティングされてマーリンズに籍を移しているのですが、優秀な人物として名を知られています。

そのJim Benedict氏をして「今すぐ投手コーチになれる」といわしめるほどの野球、投球に関する知識を持っているゲリット・コールで、それを土台に自身の投球を磨き続けていることになります。

まとめると、チームをワールドシリーズを現実的なものにするほどの選手としての能力があり、野球を深く知る知性も持ち合わせていて、短期的にも、中長期的にもチームの抱える問題を解決できるので、多少の代償を支払ってでも獲得すべきだとギャモン氏は提言しています。

パイレーツのチーム状態は芳しくありません。ポストシーズンが難しいときには、しっかりと割り切って、選手を高く売ることで獲得したプロスペクトを育成することが、チーム強化の生命線の一つとなっていますので、契約が残るゲリット・コールのトレードに応じる可能性は十分にあります。

ヤンキースは以前よりプロスペクトの放出に慎重な姿勢ではあります。しかし、ゲリット・コールは2019年までコントロールができ、サバシア、ピネダが今季終了後にFAとなる先発ローテの不安を大きく軽減できますので、代償を支払う価値を感じがあると判断する可能性があります。

また、ヤンキースがゲリット・コールの能力を高く評価していると考えられ、プロスペクトを放出する価値があると判断する可能性があります。

2008年のドラフトにおいてヤンキースは1巡目28番目でゲリット・コールを指名しています。その順位でも残っていたのは、本人がUCLAへの進学を強く明言していたのを懸念し、他チームが敬遠したのが理由でした。

ヤンキースのドラフト指名のリストにおいては全体8番目から10番目と高く評価していたにもかかわらず残っていたため、リスクをとる価値があると判断して指名しています。

このようにヤンキースはゲリット・コールを高校時代から高く評価していました。そして、大学進学後の2011年ドラフトでは全体1番目指名になるなど、MLB全体においても能力と実力への評価は揺るぎないものとなりましたので、ヤンキースも同様に評価していると考えられます。

シーズンオフのFA市場で活発に動くことを、すでにオーナーのハル・スタインブレナー氏が明言しています

【関連記事】ヤンキースの2017-18シーズンオフの補強は活発に!?ハル・スタインブレナー共同オーナーが明言

が、ゲリット・コールを獲得できれば、今季と来季以降の先発ローテの問題を解決することができ、さらに年俸総額を抑えて、ぜいたく税の基準をクリアしやすくなります。

ヤンキースのトレード期限前の先発投手補強において、ゲリット・コールの名前が頻繁に出ることになりそうです。

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