それでもヤンキースがブライス・ハーパーを獲得すべき4つの理由とは?

New York Yankees Top Catch

ヤンキースの外野にはジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジ、ブレット・ガードナー、アーロン・ヒックスの4人に加えて、ジャコビー・エルズベリー、クリント・フレイジャーの2人、さらにはエステバン・フロリアルというトッププロスペクトもマイナーに控えています。

ヤンキースの外野の選手層が厚いこともあり、多くのメディアではシーズンオフのターゲットは、ブライス・ハーパーではなくマニー・マチャドになるだろうとの予想が多くあります。

しかし、ニュージャージー・アドバンス・メディアのジョー・ジグリオ氏は、「それでもヤンキースはブライス・ハーパーに記録的な巨額契約を提示すべきだ」と提言しています。

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ヤンキースがブライス・ハーパー獲得に本気になるべき理由

ジョー・ジグリオ氏が“Why Yankees should absolutely still offer Bryce Harper record deal”という記事で訴えた、ヤンキースがブライス・ハーパーを獲得すべき4つの理由の要約は以下のとおりとなっています。


史上最高の選手の一人だから:5月15日の時点でハーパーはナ・リーグトップの13本塁打を打っていて、健康さえ問題なければ40本塁打を記録する可能性が高い。それを達成した場合には25歳の選手としては歴代トップ10の通算本塁打数となる。このグループにはアレックス・ロドリゲス、ミッキー・マントル、アルバート・プホルス、フランク・ロビンソンらが名を連ねている。

素晴らしい投資になるから:アレックス・ロドリゲスのヤンキーとしての最後はまずく、2007年からの10年契約は失敗だった。しかし、2000年シーズン終了後にレンジャーズが結んだ10年2億5200万ドルの契約はそうではない。その時のアレックス・ロドリゲスと現在のブライス・ハーパーの年齢は同じだ。2000年からの10年契約のうち7年でピンストライプを着ていたが、その期間の成績は424本塁打、OPS+(OPSがリーグ平均をどれだけ上回ったかを示す)は150(平均を50%上回る)で、3度のMVP。

度々現れるような選手ではないから:ヤンキースは外野手もスラッガーも必要とはしていないが、ハーパーのようなスーパースターは、競技そのものもを変える可能性のある特別な存在だ。しかも年齢が若いとなると、そうそうは現れない。

スタントンがオプトアウトした時の保険になるから:スタントンは復調してきて、ヤンキースのワールドシリーズ制覇のヒーローになってくれるかもしれない。ただ、2020年シーズン終了後に契約をオプトアウトしてFAを選択できる権利を有している。ハーパーを獲得しておけば、その時の保険となる。


スタントンがFAを選択しない場合には?

ヤンキースがマニー・マチャドやブライス・ハーパーの獲得に動く可能性が低いと予想される時に、頻繁に言及されるのが「ハル・スタインブレナーが複数の長期大型契約を抱えたくないと考えている」という情報です。

ジャンカルロ・スタントンの2021年以降の契約は以下のとおりとなっています。

年齢 年俸
2021 31 $29,000,000
2022 32 $29,000,000
2023 33 $32,000,000
2024 34 $32,000,000
2025 35 $32,000,000
2026 36 $29,000,000
2027 37 $25,000,000
2028 38 *$25,000,000

2028年のチームオプションをヤンキースが破棄する場合には、1000万ドルのバイアウトの支払いが生じるため、スタントンがオプトアウトする時には2億1800万ドルという大金をテーブルに置いていくことになります。

仮に、2018年から2020年までの3シーズンでジャンカルロ・スタントンがMVP投票で上位にランクされるような成績を残し続けたとしても、現在確定している2億1800万ドル以上の契約を手にできるかどうかには疑問符がつきます。

PED(運動能力強化薬物)の検査が強化されてから、30歳以降の選手が活躍する割合はぐっと減り、現在は20台後半が選手にとってのピークだと考えられているのが一つの理由です。

さらに、ぜいたく税の基準額が、2021年までは大幅に上昇しないことも影響を与えることが予想されます。2018年シーズンのぜいたく税の基準額は1億9700万ドルで、2019年が2億600万ドル、2020年が2億800万ドル、2021年が2億1000万ドルという設定になっていて、4年間で1300万ドル増加するにとどまります。

ぜいたく税のペナルティが強化された結果、事実上のサラリーキャプの役割を果たしていますので、経済力のあるチームもぜいたく税を嫌うようになっています。

このようなMLBのトレンドを考慮すると、ジャンカルロ・スタントンがオプトアウトしてFAを選択しても、2億1800万ドル以上の金額を手にできる可能性が高いとは予想できません。

ジャンカルロ・スタントンが残留したした時のことを想定すると、ブライス・ハーパーに必要とされる年俸3500万ドルから4000万ドルの10年契約を、ヤンキースが抱えるのはリスクが高すぎるとは言えます。

ただ、スタントンがオプトアウトしない場合には、3000万ドルをマーリンズが負担することになっていますので、全く余裕がないわけでもありません。

現在のジャンカルロ・スタントンのぜいたく税の計算上(契約総額の平均額で計算)の年俸は2500万ドル(3億2500万ドル÷13年)となっています。ここにマーリンズの3000万ドルの負担が追加された場合には、ぜいたく税上のスタントンの年俸は2100万ドルから2200万ドル程度まで下がることが予想されます。

現在のヤンキースは、ぜいたく税の計算上、ジャコビー・エルズベリーが2100万ドル、田中将大が2200万ドルとして加算されていますので、スタントンの金額は法外なものではなくなります。

さらに田中将大とジャコビー・エルズベリーの長期契約も2020年までとなっていますので、ブライス・ハーパーやマニー・マチャドに3500万ドルから4000万ドルの枠を費やすことができます。

余ってしまうポジションのない外野手は、先発投手などの必要な人材を獲得する良い交換要員にもなりますので、ブライス・ハーパーのためにポジションを整理することも難しいことではありません。

ヤンキースの収入は莫大なため、資金面での心配はありません。ぜいたく税を回避しようとしているのは、ペナルティが重いのと、それを受け続けるのはスマートではないとオーナーサイド、球団経営者たちが考えているため、支出を抑制しているに過ぎません。

ヤンキースのフロントがぜいたく税のペナルティを回避できる見込みを立てることができれば、ハーパー、ジャッジ、スタントンというメジャー史上に残るような外野の布陣も現実味を帯びてきそうです。

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