ヤンキースは今年だけでなく2017年も希望がない?地元メディアが悲観論を展開

New York Yankees Top Catch

ヤンキースが今年ポストシーズン進出を逃した場合には、この4年間で3度ポストシーズン進出を逃すことになります。

シビアなニューヨークメディアはまだ様子を見るという姿勢は残ってはいるものの、それはあまりポジティブなものであるとは言えません。

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ヤンキースの2017年が明るいとは言えないその理由とは?

ニュージャージ州の12の新聞から記事などが提供されているNJ.comにおいて、Ryan Hatchという記者が”Why the Yankees’ 2017 season may not be any better than 2016″というタイトルの記事で、2017年のヤンキースの展望が明るくないと記事にしています。

They haven’t indicated if they’re going to sell off pieces before this year’s trade deadline (Aug. 1), but even if they do, the 2017 season isn’t shaping up to be much better. Why? Once simple look at next year’s payroll obligations.

「ヤンキースはまだトレード期限前に選手を売り払うかどうかを明確に示唆していないが、もしそうしたとしても2017年がより良くなりそうにない。」と来季の展望は明るくない理由として”残っている契約”を挙げています。

そして具体的に以下のようなヤンキースの現状を述べていきます。

Designated hitter Alex Rodriguez is still around. So is catcher Brian McCann and his .233 batting average, and he’s signed through 2018. Average outfielder Jacoby Ellsbury will play center field (or be on the disabled list) until 2020. Left fielder Brett Gardner’s signed through 2018. Second baseman Starlin Castro is owed more than $30 million through 2019, and third baseman Chase Headley is signed through 2018 at $13 million a year. Add all that up plus a few other pieces and the Yankees already have $130.5 million committed next year.

『指名打者のアレックス・ロドリゲスはまだチームに残り、打率.233のブライアン・マッキャンは2018年まで、平均的なレベルの外野手であるジャコビー・エルズベリーは2020年までセンターを守る(もしくは故障者リスト)。ブレット・ガードナーは2018年、セカンドのスターリン・カストロは2019年まで3000万ドル、三塁手のチェイス・ヘッドリーは2019年まで毎年1300万ドル。それらに加えて他の選手の年俸を加えるとすでに来季は1億3050万ドルの契約がある』

それでも今シーズン終了後にマーク・テイシェイラ(2200万ドル)、カルロス・ベルトラン(1500万ドル)、アロルディス・チャップマン(1100万ドル)、イバン・ノバ(400万ドル)がFAとなるため年俸総額は下がることになるのですが、現状のヤンキースでは貴重な戦力となっている選手ばかりで、戦力ダウンにも直結することをRyan Hatchは指摘します。

そしてチームに残る主力選手を以下のように評します。

Rodriguez will be 42. Ellsbury, injury prone and already 32 years old, is a shell of his former self. Gardner and Headley haven’t been standouts. McCann can’t hit left-handed pitching. Castro has upside, but his average and OPS this season are solidly below his career marks. Looking ahead to 2017, shortstop Didi Gregorius appears to be the only player who fans can be excited about.

『アレックス・ロドリゲスは42歳、エルズベリーはすでに32歳で故障がちで、かつての面影はない。ガードナーとヘッドリーは傑出していないし、マッキャンは左投手を打てない。カストロは良い面もあるが今年の打率とOPSは自身のキャリア均以下だ。2017年に目を向けた時には、ショートのディディ・グレゴリウスにファンが期待できそうなだけだ。』

まとめると、年俸総額はFAとなる選手がいるため予算枠が増えるものの、現時点での貴重な戦力である選手が抜けることになるためロースターの穴が増えることになります。

しかし、大胆な補強を行おうとしても、年俸総額の大部分がすでにパフォーマンスの落ちた主力選手の年俸で固定されているため、それも出来ないので、来年も苦しむことになるのではないかということです。

ここで、ヤンキースの今年から2019年にかけて残っている契約の状況を整理したいと思います。

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ヤンキースの2016年から2019年まで抱えている主な契約の一覧と年俸総額は以下の表のとおりとなっています。

Yankees Payroll Obligations_20160709

来季の確定している契約分では、田中将大がチーム最高年俸となる2200万ドル、それに次ぐのがジャコビー・エルズベリーの2114万ドル、ブライアン・マッキャンの1700万ドル、チェイス・ヘッドリーの1300万ドル、ブレット・ガードナーの1150万ドル、スターリン・カストロの1085万ドル、アンドリュー・ミラーの900万ドルとなります。

このままいけば田中将大がチーム最高年俸となるのですが、CCサバシアは肩の故障で長期離脱しないかぎり2500万ドルで更新されるオプションが設定されています。

そのオプションが発動する条件は以下のとおりとなっています。

  1. 左肩の問題で故障者リストに入った状態で2016年シーズンを終えない
  2. 左肩の問題で故障者リストに45日以上入らない
  3. 左肩の問題で6試合より多くリリーフ登板しない

このように左肩に問題がなければ更新されるオプションとなっています。

Ryan Hatchが1億3000万ドルが確定していると述べていますが、この金額はサバシアのオプションが発動しない場合のバイアウト500万ドルが含まれているだけです。

そのためこのオプションが有効になればヤンキースの年俸総額は1億5000万ドルまで確定することになります。

そしてここに年俸調停権を持つデリン・ベタンセス、ディディ・グレゴリウスといった年俸の上昇が確実な選手の金額も加わることになります。

今年はイバン・ノバ、ネイサン・イオバルディ、マイケル・ピネダ、ダスティン・アクリー、ディディ・グレゴリウス、アーロン・ヒックス、オースティン・ロメイン、デリン・ベタンセスらに2125万ドルを支払っていますが、これからの各選手の成績次第では2017年には3000万ドル近くになる可能性があります。

さらにアクティブロースターの25人枠に入った選手に、メジャーリーグの最低年俸50万ドル程度を保証することになりますので、今いる選手のままで開幕を迎えたとしても、おおよそ1億8000万ドルを負担することを想定する必要があります。

このような年俸総額の状況で、カルロス・ベルトラン、マーク・テイシェイラが抜けた穴を埋め、ロドリゲス、エルズベリー、ガードナー、ヘッドリー、カストロらが主力となる打線を機能させないといけないという難題を抱えています。

また投手陣でもチャップマン、ノバが抜けることになりますので、その穴を埋める必要もあります。

問題なのは、今シーズン終了後のFA市場は人材が乏しい売り手有利の市場のため、選手の本来の価値に不相応な値段を支払わないと選手を獲得できない可能性が高いことです。

大型契約を提示しないという現状のヤンキースの方針ではFA市場での大幅な戦力アップが期待できません。

そしてトレードでは上位クラスのプロスペクトは放出しない方針のため、大型トレードも成立させることがイメージしにくい状態です。

ヤンキースが2017年シーズンを迎えた時に、2016年より戦力アップしたと言える状態にするには、内部からの育成と、かなり頭を使った巧みなトレードを成立させることが必要となりそうです。

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