ヤンキースが2018年夏に「トレード放出可能なプロスペクト」は誰?

New York Yankees Top Catch

ヤンキースの2018年のトレード期限前は、現場の首脳陣、フロント幹部、オーナーのいずれもが「先発投手の補強」が最重要課題という認識で一致しています。

MLB全体でトップクラスにランクされるファームを持ち、補強資金も1500万ドル程度が残されているため、移籍市場でも優位な立場にあるヤンキースですが、唯一とも言える制約が「手放せないプロスペクトが絡むトレードは行わない」というものです。

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プロスペクトの質と量ともに豊富なヤンキースのファーム

プロスペクトの質と量の両面ともに豊富なヤンキースですが、中長期的なロースターのバランスなどにより交換要員にできる選手とできない選手が存在します。

トレード交渉においてヤンキースが交換要員として応じることが予想される選手について、ニュージャージー・アドバンスメディアのブレンダン・クティ氏が分析しています。


クリント・フレイジャー(OF・3A・23歳)

・3A:39試合、打率.317、7本塁打、OPS.961
・MLB:3試合、打率.375、0本塁打、OPS1.045
・2017年開幕前にベースボール・アメリカがMLB全体で39位評価
・現時点でもメジャーにおいて攻撃面でインパクトを与える可能性があり、ブライアン・キャッシュマンGMも同様の認識を持っていることを明かしている。ただ、問題はヤンキースがブレット・ガードナーの1年1250万ドルのオプションを行使する可能性が高く、ポジションがないため放出することができる。

タイラー・ウェイド(ユーティリティ・3A・23歳)

・3A:47試合、打率.260、2本塁打、OPS.680
・MLB:13試合、打率.086、0本塁打、OPS.301
・2017年開幕前にベースボール・プロスペクタスがMLB全体101位にランク
・内野のどのポジションでも高いクオリティの守備力を発揮できる。スプリング・トレーニングの時には広角に打てる打撃も評価され開幕ロースター入りを果たした。しかし、ウェイドはレギュラシーズンで打つことができず、グレイバー・トーレスが台頭したことでポジションがなくなった。

タイロ・エストラーダ(ユーティリティ・3A・22歳)

・3A:8試合、打率.152、本塁打0、OPS.358
・現在、MLB公式サイトがヤンキース内でNO.8にランク
・タイラー・ウェイドと同様にヤンキースにおいて守るポジションがない。交換要員としての価値を損ねる可能性があるのが、シーズンオフに強盗に遭った際に右の臀部を銃で打たれたことと、ハムストリングや手首を痛めたりするなど、健康面に不安があること。

ジョナサン・ロアイシガ(先発投手・2A・23歳)

・2A:6試合、防御率4.32、3勝1敗
・1A+:4試合、防御率1.35、3勝0敗
・現在、MLB公式サイトがヤンキース内でNO.12にランク
・ヤンキースのプロスペクトの層は厚く、とりわけ投手陣のにおいて人材が豊富なので放出可能。金曜日のメジャーデビューで5イニングを無失点に抑えるなど、自身の価値を証明した。先発投手、リリーフ投手のどちらでやっていくのかという問題はあるが、いずれにしても高速のファーストボールと安定した制球力を持ち、成功するための要素を備えている。

チャンス・アダムス(先発投手・3A・23歳)

・3A:13試合、防御率4.96、2勝2敗
・現在、MLB公式サイトがヤンキース内でNO.4にランク
・チーム内のプロスペクトの序列において、投手ではユスタス・シェフィールドに次ぐ立場。三振を奪う力があり、打者に向かっていく姿勢があるため、ヤンキースは先発もしくはリリーフで成功できると考えている。しかし、他にもメジャーレベルに近い良い投手がいるので放出することができる。

ドミンゴ・アセヴェド(投手・2A・24歳)

・2A:6試合(先発3試合)、防御率3.42、1勝1敗
・現在、MLB公式サイトがヤンキース内でNO.7にランク
・103マイルに達するファーストボールを持っていて、2017年にオールスターフューチャーゲームにも出場した。素晴らしいチェンジアップも持っているのだが、問題は3つ目の球種を使えるようにできるかどうか。もし、それができればインパクトのある先発投手になれるし、そうでなくてもファーストボールとチェンジアップのコンビネーションによりリリーフとして成功できる可能性がある。ヤンキースはリリーフのコマが豊富で起用できる枠がないが、彼をフルタイムのリリーフとして起用したいチームには魅力的な投手。

アルバート・アブレユ(先発投手・2A・22歳)

・2A:8試合、防御率4.10、2勝2敗
・現在、MLB公式サイトがヤンキース内でNO.3にランク
・実際のところ、ヤンキースはアルバート・アブレユは手放したくないと考えている可能性もある。100マイルに到達するファーストボールをヤンキースは高く評価しているからだ。MLB公式サイトのスカウティングリポートではフロントラインスターター(先発ローテNO.1-2クラス)になれる素材と評価されていて、通常は放出しないタイプの投手だ。ただ、ワールドシリーズ制覇のためにエース級の投手を獲得できるのであれば、放出を決断する可能性がある。


すでにメジャーレベルに到達しているグレイバー・トーレス、ミゲル・アンドゥハーは当然のことながらトレード交渉においてアンタッチャブルな存在となります。

さらにアダム・ジョーンズ級の外野手になれるとの呼び声のあるエステバン・フロリアル、今季の後半にも先発ローテに加わる可能性のあるユスタス・シェフィールドというメジャー未昇格の2人も間違いなくアンタッチャブルなプロスペクトです。

ヤンキースは野手のプロスペクトが次々とメジャー昇格を果たしたこともあり、現在のファームでは投手のほうが層が厚くなっています。

MLB公式サイトによるヤンキース内のプロスペクトランキングのトップ15は以下のとおりとなっています。

  1. エステバン・フロリアル(外野手)
  2. ユスタス・シェフィールド(投手)
  3. アルバート・アブレユ(投手)
  4. チャンス・アダムス(投手)
  5. ルイス・メディーナ(投手)
  6. フレイサー・ペレス (投手)
  7. ドミンゴ・アセヴェド(投手)
  8. タイロ・エストラーダ(内野手)
  9. ディロン・テイト(投手)
  10. マット・サウアー(投手)
  11. ジョナサン・ロアイシガ(投手)
  12. トレバー・ステファン(投手)
  13. デイヴィ・ガルシア(投手)
  14. コディ・キャロル(投手)

グレイバー・トーレス、ミゲル・アンドゥハーらがプロスペクトランキングを卒業したのですが、それでもMLB全体でトップ100にエステバン・フロリアル(外野手)、ユスタス・シェフィールド(投手)、アルバート・アブレユ(投手)、チャンス・アダムス(投手)の4人がランキングされています。

つまりヤンキースはトップ100にランクされる投手のプロスペクトを3人抱えていることになります。さらにチーム内のトップ15のうち、投手が13名と非常に層が厚くなっています。

このことゆえに投手のプロスペクトであれば、多少は放出しても大丈夫な状態です。特にクリス・アーチャー、マイケル・フルマーといった契約年数が残っている若いフロントスターターを獲得できるのであれば、放出に踏み切る可能性があります。

この層の厚いファームシステムを使って、ワールドシリーズ制覇のための最後のピースを埋めることができるのかどうかに注目が集まる2018年夏のヤンキースです。

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