再建モードからの移行も最終段階へ!ツインズのシーズンオフの補強ポイントと展望

2009年と2010年に地区2連覇を果たした後は、6年間で地区最下位を4度も経験するなど、再建モードによる移行期の苦しみを味わったツインズですが、ワイルドカードではありますが7年ぶりにポストシーズンに進出しました。

期待されていた有望株がチームの主力を占めるようになり希望を感じさせる要素が増えた2017年ですが、地区優勝やポストシーズンで深いところまで勝ち進むとなると、まだまだ再建の途上にあると言えるツインズです。

若いコアプレイヤーが育ってきているツインズの現状とシーズンオフの動向についてMLB公式サイトのレット・ボランジェ(Rhett Bollinger)氏がまとめています。

レット・ボランジェによる2017-18シーズンオフのツインズの補強ポイントは以下のとおりとなっています。


先発投手:アービン・サンタナ(防御率3.23)、ホセ・ベリオス(防御率3.89)、カイル・ギブソン(同5.07)の3人は確定も、その後の2枠は不透明な状態。アダルベルト・メヒア(同4.50)、トミージョン手術で2017年を棒に振ったトレバー・メイ、MLB全体のプロスペクトランクで70位に評価されているフェルナンド・ロメロ、同63位にランクされているステファン・ゴンソルブスらが4番手、5番手候補に。ただ、もう少し安定した成績が見込めるベテランの先発投手が欲しい状態。アンドリュー・キャッシュナー、アレックス・カッブ、ランス・リン、ジェイソン・バルガスらが候補に。

ブルペン:リリーフ投手陣全体の奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)はMLB全体で2番目に低く、ワイルドカードゲームでもヤンキースと顕著な差がある部門だった。さらに固定できるクローザーも不在で、現状ではトレバー・ヒルデンバーガー(37試合42回:防御率3.21、奪三振率9.4、WHIP1.05)が候補に。どちらにしてもクローザーもしくはセットアップができるベテラン投手が欲しい状態。シーズン中にトレードしたブランドン・キンズラーとの再契約、ブライアン・ショー、ルーク・グレガーソン、パット・ネシェック、ジェイク・マギー、ジョー・スミス、スティーブ・シシェックらが候補に。

右打ちの野手:野手は内外野、捕手とほぼポジションが固まっているものの、指名打者、一塁、外野の両翼で起用できるような右打者がいれば、なお良いと考えられる。J.D.マルティネスがニーズにマッチするも、高額になることが予想されるため、スイッチヒッターのカルロス・サンタナなどが現実的な補強候補か。


レット・ボランジェ氏はクリス・ジメネスがFAとなるのでベテランのバックアップキャッチャーが必要になるかもしれないと記事に書いているのですが、他のメディアの情報ではもう1年ツインズが契約をコントロールできるようだというものもありますので、今回はその部分は割愛しています。

攻撃面でのグレードアップは、期待されてきた若い選手のさらなる飛躍に期待しつつ、手薄な投手陣のテコ入れをトレードもしくはFAで模索していくことになりそうなツインズです。

続いて、年俸総額などを含めて見ていきます。

ツインズの開幕時の年俸総額の最高額は2011年の1億1100万ドルで、ここ3年は1億800万ドル、1億500万ドル、1億800万ドルと推移しています。ミネソタというマーケットが大きくないところをフランチャイズとしていることもあり、予算の上限は1億1000万ドル程度なるツインズです。

予算の規模は大きくないのですが、チームの主力が若い選手で構成されていることもあり、来季の契約が確定分の金額は大きくありません。

ジョー・マウアーの2300万ドル、アービン・サンタナの1350万ドル、フィル・ヒューズの1300万ドル、ブライアン・ドージャーの900万ドル、ジェイソン・カストロの800万ドルと、確定しているのは5人だけで、総額は6650万ドルにとどまります。
また年俸調停権を有する選手も増えてきつつあるのですが、高額になる選手が少ないこともあり、1000万ドル程度を見込めば良い状況となっています。

そのため補強の予算に比較的余裕はあります。ですが、2300万ドルと高額年俸のジョー・マウアーが年齢による衰えもあり、一塁手とは物足りない長打力(打率.305/出塁率.384/長打率.417/OPS.801、7本塁打、71打点)で、1300万ドルのフィル・ヒューズは2年連続で60イニング以下の登板にとどまり、しかも防御率は5.91と低迷しています。

この2人が年俸総額に占めている割合が高いわりに主力として機能しきれていないことが、ツインズがチーム編成をしていく上で、やや足かせとなっています。
ただ、ジョー・マウアーは2018年までの契約となっていますので、そのことを見越しての補強が可能な状況とはなっています。

注目されるのは「もう1年若い選手の育成を優先しながらポストシーズンを狙うのか」、それとも「本格的な補強を行って2018年に勝負をかけるのか」のどちらをツインズのフロントが選ぶのかというところです。
前者のスタンスであれば必要最低限の補強にとどめることが予想されますが、後者の方向に踏み出すのであれば積極的にFAとトレードの両面で動くことが予想されます。

若いプロスペクトが次々とメジャー昇格を果たしていますが、投手を中心にプロスペクトランキングのトップ100に4名がランクされていますので、トレードのカードはあるにはあります。
ただ、トップ100にランクされているフェルナンド・ロメロは安定感のある先発ローテ3番手、ステファン・ゴンソルブスはフロントスターターになれる素材との評価されていますので、安易にこういった選手は放出してしまうと、数年後のツインズの戦力バランスが悪くなってしまいます。

年俸総額に制約のあるチームのため基本的には生え抜きのコアプレイヤーを投打で育てていくことが重要になります。将来と現在のバランスを見据えながら、再びポストシーズンに進出できるチームを作り上げることができるのか注目されます。

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