フィル・ヒューズがミネソタ・ツインズと契約延長に合意!新契約は5年5800万ドル(約70億円)規模に

Minnesota Twins Top Catch

2013年シーズン終了後に、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなり、3年総額2400万ドルでミネソタ・ツインズに移籍したフィル・ヒューズでしたが、2014年の活躍で契約延長を手にしました。

2016年までの2年1600万ドルが契約で残っていたのですが、そこに4200万ドルを上乗せして、2019年までの契約延長で合意しました。

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現契約に4200万ドルを追加した契約延長で実質5年契約に

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この新しい契約では2015年と2016年の年俸にそれぞれ120万ドルを上乗せして1年920万ドルとし、その後の2017年から2019年の3年間は1年1320万ドルという内訳となります。

この結果、フィル・ヒューズの契約は以下のとおりとなりました。(円換算は1ドル120円)

  • 2015年(29歳) 920万ドル(約11億円)
  • 2016年(30歳) 920万ドル(約11億円)
  • 2017年(31歳) 1320万ドル(約16億円)
  • 2018年(32歳) 1320万ドル(約16億円)
  • 2019年(33歳) 1320万ドル(約16億円)

契約の最終年は33歳で、2014年のビューズのパフォーマンスと現在のFA市場の投手の相場を考えれば、ツインズにとっても悪い契約ではないと考えられます。

3年2400万ドルの契約がビックバーゲンとなった2014年のフィル・ヒューズ

2013年のFA前年の成績は冴えなかったため、評価も高くなくツインズの3年2400万ドルもリスクがあると思われたのですが、それを覆す活躍を見せた2014年のフィル・ヒューズでした。

フィル・ヒューズの年度別成績と通算成績は以下の表のとおりとなっています。

Phil Hughes Stats 2014

2013年は145.2回で防御率5.19/4勝14敗/奪三振121/WHIP1.46と低迷しましたが、2014年はキャリア初となる200イニング超えとなる209.2回を投げて、防御率3.52/16勝10敗/奪三振186/WHIP1.13という成績を残し、サイヤング賞の投票でも7位となりました。

そのため3年2400万ドルの契約は、オフの契約の中でもバーゲンの1つだったと評価されていました。

ヒューズの防御率3.52は規定投球回数に到達した投手の中で19番目と際立ったものではないのですが、勝利数はリーグ4位、WHIP1.13は同8位、奪三振数186は同7位となっています。

しかし、それ以上に投球の中身がよく、奪三振を与四球で割ったK/BBは11.63で、クレイトン・カーショーの7.71、岩隈久志の7.33、デビッド・プライスの7.13、ジョーダン・ジマーマンの6.28、スティーブン・ストラスバーグの5.63、フェリックス・ヘルナンデスの5.39、クリス・セールの5.33、コーリー・クルーバーの5.27とサイヤング賞2人を含む、両リーグのトップクラスの投手を上回る数字で、メジャーでの新記録となっています。

奪三振率は7.98で両リーグ31番目と高くないのですが、与四球は209.2回でわずかに16個と少なく、9イニングあたりでは0.69個となっています。さらにオールスター以降は13試合88.0回で与四球は5個(9イニングあたり0.51個)という抜群の制球力が、K/BB11.63につながりました。

またFIP2.65は、クレイトン・カーショー、コーリー・クルーバーのサイヤング賞の2人と最終候補に残ったフェリックス・ヘルナンデスとクリス・セールの2人、そしてギャレット・リチャーズに続く両リーグ6位と、防御率以上に投球の中身が良かったフィル・ヒューズでした。

防御率は3.52ですが、FIPは2.65と低いため、あまり味方の守備には助けてもらえなかったと考えられ、それはBABIPやLOB%などの他の指標でもその傾向が見受けられますので、ヒューズ自身は防御率以上に安定していたと考えられそうです。

【用語】

  • FIP(Field independence Pitching):味方チームの守備力の影響を除外して、投手の実力を測るための指標で、与四死球、本塁打、奪三振、投球イニングを元に算出する擬似防御率。防御率よりもFIPが低ければ味方の守備によって自責点が増えていると考えられ、FIPよりも防御率が低ければ、味方の守備によって自責点が減っていると、一般的に考えられている。

フィル・ヒューズはあと少しイニングを投げれば、50万ドルのインセンティブがつく契約だったようで、ツインズ側からリリーフで登板してはどうかとオファーがあったようですが、「無理な登板によって、故障をしてチームに負担をかけたくない」との意向で、断っていました。

そのフィル・ヒューズの姿勢も、ツインズ側にとって良い印象であったことは、間違いなさそうです。

気になるのは2015年も安定した成績を残せるのか?というところなのですが、懸念されるのはフィル・ヒューズは隔年で活躍する傾向があることです。

2010年は18勝8敗と好成績で、2011年は5勝5敗と落ち、そして2012年は16勝13敗は持ち直すも、2013年は5勝14敗は再び低迷、そして2014年は16勝10敗でしたので、この流れでいけば2015年は成績が下がる年となってしまうことです。

この今までの壁を破り、2015年もチームのフロントスターターとして、契約延長に応える活躍が期待されるフィル・ヒューズです。

2015年のミネソタ・ツインズの先発ローテは?

ミネソタ・ツインズは昨年オフに、リッキー・ノラスコと4年4900万ドルに5年目がチームオプションの契約を結び、このオフにはFAとなっていたアービン・サンタナと4年5500万ドルで合意しています。

そのためこれから4年間はフィル・ヒューズ、アービン・サンタナ、リッキー・ノラスコの3人を、先発ローテの軸としてチーム編成を考えていることがうかがえます。

リッキー・ノラスコの2014年シーズンは防御率5.38と低迷し、先発投手陣の防御率(5.06)が両リーグ最低となった原因の一つとなりましたが、ノラスコがバウンスバックしてくれれば、この3人である程度の計算ができそうです。

残る2枠はカイル・ギブソン(防4.47/13-12/WHIP1.31)、故障から復帰予定のマイク・ペルフリー(防7.99/0-3/1.99)、アスレチックスからトレードで獲得したトミー・ミローン(防4.19/6-4/WHIP1.40)、トレバー・メイ(防7.88/3-6/WHIP1.77)、デナード・スパンのトレードで獲得したプロスペクトのアレックス・マイヤーで争うことになりそうです。

アレックス・マイヤーは2011年ドラフト1巡目全体23番目でナショナルズに指名された右腕で、2014年のMLB.comによるプロスペクトランキングでは全体で27位にランクされています。

コンスタントに90マイル半ばを記録し、最速では90マイル後半に達するファーストボール、スライダー、チェンジアップが評価されていて、このまま成長すればフロントスターターになれると見られています。

2014年シーズンでは3Aで27試合130.1回を投げて防御率3.52/WHIP1.38となっていて、メジャー昇格してもおかしくはない状態で、スプリングトレーニングでローテの枠に入ってくるようであれば、ツインズの先発ローテーションも楽しみが増えそうです。

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