トロイ・トゥロウィツキーがトレード志願!?ロッキーズの大型連敗でトレード話に拍車

Colorad Rockies Top Catch

シーズン開幕前からその危うさを指摘され、再建モードへの移行の可能性がメディアでも話されていたのが、コロラド・ロッキーズでした。

そのコロラド・ロッキーズは4月27日までは11勝8敗と勝ち越していたのですが、そこから10連敗して一気に地区首位のドジャースとは9.5ゲーム差、ワイルドカードからも4.5ゲーム差と滑り落ちてしまいました。

そのためロッキーズが主力選手をトレードに放出する再建モードへの移行に踏み切らざるを得なくなるのではないかとの観測が流れ始め、それにともない主砲のトロイ・トゥロウィツキーのトレードの噂がヒートアップしつつあります。

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ロースターに問題を抱え、大型連敗でさらに窮地に

まだ30試合を終えてもいないシーズン序盤ということもあり、ゼネラルマネジャーのジェフ・ブライディックは、あくまでもロースター全体に問題はなく、アンダーパフォーマンスとなっているプレーヤーたちが力を発揮できるように務めると述べて、チームの立て直しに意欲的です。

負け越しているとはいえシーズン序盤であることを考えれば、ごく自然な姿勢のようにも思えるのですが、4シーズン連続で負け越している上に、昨シーズンは96敗したチームに大きなテコ入れをすることなくシーズンを迎えたため、その発言の説得力は弱いものがあります。

高地にあるためボールが飛ぶとされ、極端に打者有利なクアーズフィールドを本拠地としながら、打線は29試合で115点(3.96点)しか奪えず両リーグ27位に低迷してます。

そして投手陣の防御率は5.48と両リーグ最下位、クオリティスタート数はわずかに6回と30球団で唯一二桁に到達していないという惨状です。

勝敗以上に投打の内容が悪く、ここ数年の低迷を考えるとチームの状態は限界に達しつつあると言えるロッキーズです。ですが、ロッキーズのフロント陣は戦えるチームであるというスタンスを崩していません。

そのためフロント陣は主力選手をトレードに出すことに対して積極的な姿勢を見せていないのですが、主砲のトロイ・トゥロウィツキーの代理人が、本人とトレードをロッキーズに求めることについて話し合っているとメディアに語っています。

代理人であるポール・コーエンがトレードを要求する可能性を示唆

ニューヨーク・ポストの名物記者であるジョエル・シャーマンが以下のように記事で伝えています。

One of the most vital moments of this season will occur Thursday at a breakfast meeting in Los Angeles between Troy Tulowitzki and his longtime agent, Paul Cohen. The two will decide whether it is time to ask Rockies management for a trade. “To say that it is not a possibility would be silly,” Cohen told The Post by phone.

管理人訳『木曜日(5/14)に、ロサンゼルスにおいてトロイ・トゥロウィツキーと彼の代理人であるポール・コーエンのブレックファースト(朝食)ミーティングで今シーズンで最も重要な瞬間の1つが訪れる。その二人はロッキーズの経営陣にトレードを求めるどうかについて決断するだろう。「その可能性がないと言うのは愚かなことだ」とコーエンはニューヨーク・ポストに電話取材の際に話した。』

コーエンはシーズンオフにもトレードについてトゥロウィツキーと話していたことを認め、現在のロッキーズの低迷により、そのトピックが再び持ち上がってきていると述べています。

コーエンはトゥロウィツキーがチームの現状にどのような感情を抱いているかを明らかにしなかったものの、ジョエル・シャーマン記者はトロイ・トゥロウィツキーをよく知る2人の人物が、彼が4シーズン連続で負け続けていることに不満を抱いていて、チームを出たいと考えていると、話したことを伝えています。

ジョエル・シャーマン記者は15分程度、代理人のポール・コーエンと話したようですが、コーエンはトレードで移籍することは精神的にも、肉体的にも良いことだと考えているようだとしています。

トロイ・トゥロウィツキーのトレードが成立する上での障害

トロイ・トゥロウィツキーの年度別成績は以下の表のとおりとなっています。

Troy Tulowitzki Stats 2015

120試合以上出場しているシーズンは打率は.290から.310、本塁打は24本から32本、打点は92打点から105打点と、メジャー屈指の攻撃力を持つ遊撃手です。

そのためトレードの噂が出るたびに、メディアも大きく報じるのですが、それが実現するためにはいくつかの問題があるため、これまでもなかなか本格化しませんでした。

まず問題としてあげられるのが健康面です。トロイ・トゥロウィツキーは140試合以上出場したことが、2007年(22歳)、2009年(24歳)、2011年(26歳)の3シーズンしかなく、現在30歳なのですが、2012年から2014年の3年間ではわずかに264試合しか出場できていません。

故障なくシーズンを過ごせばMVP級の攻撃力を発揮する一方で、そうすることのできないシーズンが多く、これからさらに故障が多くなる年齢に差し掛かってくることを考えると厳しいものがあります。

さらに、2014年には臀部の手術を受けているため、長くはショートのポジションを守り続けることはできないと予想され、ハンリー・ラミレスのようにポジションを変えざるを得ない可能性が高いことも懸念材料となります。

そしてもう1つ大きなネックとなっているのが、大型契約が残っていることです。トロイ・トゥロウィツキーの残契約は以下のとおりとなっています。

  • 2015年(30歳)2000万ドル
  • 2016年(31歳)2000万ドル
  • 2017年(32歳)2000万ドル
  • 2018年(33歳)2000万ドル
  • 2019年(34歳)2000万ドル
  • 2020年(35歳)1400万ドル
  • 2021年(36歳)1500万ドル(Team Option/Buyout:400万ドル)

故障がちなトロイ・トゥロウィツキーですが、30歳から35歳と衰えが出る時期に差し掛かる時期の6年間に1億1400万ドルの年俸が設定されています。36歳となる2021年はチームオプションのため破棄することができますが、その場合には400万ドルを支払う必要がありますので、それも含めれば1億1800万ドルとなります。

さらに打撃成績の良いトゥロウィツキーなのですが、極端に打者有利な本拠地であるクアーズフィールドから出てしまえば、これまでのような数字より落ちてしまうことは確実で、そのこともトレード成立への障害となっています。

トレードを成立させる上で、このような高いハードルがあるのですが、さらにロッキーズのオーナーであるディック・モンフォートの承認が得られるかどうかという問題もあります。

トロイ・トゥロウィツキーはロッキーズの顔と言えるプレーヤーである上に、オーナーのディック・モンフォートのお気に入りだと報じられていて、これまでもトレードに対して否定的だと伝えられています。

それでもチーム再建が必要な状況となった場合には、トレードを承認せざるを得なくなると予想はされるのですが、モンフォートが納得するような見返りを相手チームから引き出すことが、ロッキーズのフロント陣の課題として課されることは間違いありません。

しかし、先に述べたように故障がちで大型契約が残っていることを考えると、それも簡単なことではないと予想されます。

7月のトレード期限前までの注目選手となることが必至なトロイ・トゥロウィツキー

現時点でショートの補強を必要とするチームとしてヤンキース、メッツ、パイレーツ、マリナーズ、パドレスなどの名前が上がっていますが、このうちヤンキースはその意志はないようだとジョエル・シャーマン記者は伝えています。

2015年シーズンのトゥロウィツキーは29試合104打数で打率.298/本塁打2/打点11と悪くはないものの、これまでのパフォーマンスからすれば物足りない数字で、四球はわずかに2つしか選んでいないため出塁率は.306と低くなっています。

このアンダーパフォーマンスは、トロイ・トゥロウィツキーがロッキーズでプレーすることにモーチベーションを失っているためだと考えられ、チームを変えることでバウンスバックするだろうとの見方もあります。

ただ、この現在の打撃低迷はトレードの見返りで獲得する選手の質を高めることにはつながりませんので、このこともトレード成立のハードルを高くする可能性があると言えます。

トゥロウィツキーの代理人は2人で会談する前から、「トレードを要求することについて話し合う」ことを明言していますので、そのような方向性で進む可能性が高い状況です。

健康面と年俸負担を考えるとリスクがあるトロイ・トゥロウィツキーではあるのですが、チームの得点力に変化を与えることのできる希少な選手の一人でもあります。

7月のトレード期限に向けて、注目したい1人となりつつあるコロラド・ロッキーズのトロイ・トゥロウィツキーです。

>【追記:2015年5月15日】

トロイ・トゥロウィツキーがトレードをロッキーズに要求しない決断をしたとMLB.comでロッキーズのビートライターを務めるトーマス・ハーディングがツイートしています。

管理人訳『ロッキーズのトロイ・トゥロウィツキーは、今日代理人と会談した後に、トレードを志願しないと述べ、この連敗を止めるためにより良いプレーが出来るように自分を奮い立たせる、と話した。』

とのことです。ただ、トゥロウィツキーが志願しなくても、ロッキーズが負け続ければ、再建モードへの移行を選択せざるを得なくなります。

当面はロッキーズは先発投手の補強を考えているようだとFOXスポーツのケン・ローゼンタールは伝えていて、その補強が機能しない場合には、再度、この話がヒートアップすることになりそうです。