トロント・ブルージェイズの年俸総額と2016年シーズンに向けた補強の展望

Bule Jays Top Catch

1993年のワールドシリーズ制覇以来22年ぶりとなるポストシーズン進出を地区制覇で果たしたブルージェイズですが、リーグチャンピオンシップシリーズではロイヤルズに敗れて、ワールドシリーズ進出とはなりませんでした。

久しぶりのポストシーズン進出の大きな原動力となったのが大型トレードで、シーズン前にはジョシュ・ドナルドソン、トレード期限前にはデビッド・プライス、トロイ・トゥロウィツキーなどを獲得しました。

そのトレードを成立させたアレックス・アンソポロスGMの契約が今季で切れるため、その動向が注目されたのですが、結果としてはアンソポロスGMが契約更新のオファーを拒否して、そのまま契約満了によりチームを去ることになりました。

その動きを含めたブルージェイズのシーズンオフの動向と、2016年に固定されている契約と年俸総額、ロースター編成、補強ポイントなどについて、このページにまとめています。

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なぜアレックス・アンソポロスGMはチームを去ったのか?

アレックス・アンソポロスGMは5年の契約延長を提示されたと報じられていますが、それを拒否してフリーとなることを選択しました。

その決断に大きな影響を与えたのが新しくブルージェイズのCEO兼球団社長に就任したマーク・シャピロです。

マーク・シャピロは2001年から2010年の10年間にわたりインディアンスのGMを務め、Sportingnewsのエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーに2005年と2007年の2回選出されるなど、その手腕を評価されています。

ブルージェイズのオーナー側は2015年シーズン開幕前からGMの動きをコントロール、把握できる人材を球団社長に据えたい意向を持っていて、オリオールズGMのダン・デュケットの名前も上がりましたが、紆余曲折の末に2015年8月31日にマーク・シャピロが任命されました。

アレックス・アンソポロスGMはこれまで野球運営に関する人事権をすべて握っていたのですが、このシーズンオフから完全に新体制に移行するにあたり、マーク・シャピロ社長に選手補強を含めた人事に関する報告・説明をGMに義務付ける方針にしたと伝えられています。

このことによりアレックス・アンソポロスは契約延長を提示されたものの、権限縮小による事実上の降格に近い扱いに不満をもったようで、契約延長を受け入れなかったようです。

シーズンオフに入った直後には、シーズンオフの補強、来季のロースター編成も口にしていたアレックス・アンソポロスでしたが、22年ぶりのポストシーズンを置き土産にチームを去り、アシスタントGMを務めていたトム・ラカヴァが暫定的にGMに昇格しています。

トロント・ブルージェイズが抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と年俸総額について

トロント・ブルージェイズが抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と確定している年俸による年俸総額、そして年俸調停権を有する選手をまとめた表は以下のとおりとなっています。

Toronto Bluejays Contracts Obligations_151116

FAとなったマルコ・エストラダが2年2600万ドルで契約しましたので、それを反映させたものです。

T.トゥロウィツキーが2000万ドル、R.マーティンが1500万ドル、M.エストラダが1100万ドル、J.バティスタが1400万ドル、R.A.ディッキーが1200万ドル、E.エンカーナシオンが1000万ドルと6人8200万ドルが固定されている状況です。

そこに年俸調停権を有するジョシュ・ドナルドソン、ベン・リビアらの年俸が加わることになりますが、昨年の年俸合計では1900万ドルとなっています。

このうちジョシュ・ドナルドソンは1000万ドル、リビアが600万ドル程度になると予想されるため、トレードに出したり、ノンテンダー(契約を提示しない)ななどがない場合には3000万ドル近くを見込む必要があります。

そうなるとすでに1億1200万ドル程度に到達している状況になっていると考えられます。

2015年のブルージェイズの年俸総額はシーズン中の補強を含めて1億3800万ドル程度になったのですが、これが1つの目安となり1億4000万ドル程度が予算枠になるのではないかと地元メディアなどは予想しています。

その1億4000万ドルが上限とすると残り2800万ドル程度の予算になってしまうため、より柔軟性を持たせるためにベン・リビアをトレード、マイケル・ソーンダースをトレードもしくはノンテンダーとするのではないかとの予測があります。

2016年シーズンのロースター編成と補強ポイント

トロント・ブルージェイズからFAとなった選手は以下のとおりです。

【FAとなった選手】

  • マルコ・エストラダ(SP) – 2年2600万ドルで再契約
  • クリフ・ペニントン(IF)
  • ディオナー・ナバーロ(C)
  • マーク・バーリー(SP)
  • デビッド・プライス(SP)
  • マーク・ロウ(RP)
  • ラトロイ・ホーキンス(RP)
  • ジェフ・フランシス(RP)

これらの選手がFAとなったシーズンオフ開始時点で予想される2016年のロースター編成、スターティングラインナップは以下のとおりとなっています。

【スターティングラインナップと控え野手の編成】

  • 捕手:ラッセル・マーティン
  • 一塁手:ジャスティン・スモーク/クリス・コラベロ
  • 二塁手:デボン・トラビス/ライアン・ゴーインズ
  • 三塁手:ジョシュ・ドナルドソン
  • 遊撃手:トロイ・トゥロウィツキー
  • 左翼手:ベン・リビア
  • 中堅手:ケビン・ピラー
  • 右翼手:ホセ・バティスタ
  • 指名打者:エドウィン・エンカーナシオン
  • 控え:ジョシュ・トーリー(捕手)、ドルトン・ポンペイ(外野手)、マイケル・ソーンダース(外野手)

野手に関しては主力選手が揃って2016年も残っているため大きな動きはないと予想されます。

その中でも外野とセカンドで人材がだぶついているため、外野手のリビア、ピラー、ボンペイ、ソーンダース、二塁手のトラビス、ゴーインズらはトレードの交換要員になると考えられています。

投手陣に関しては先発、リリーフともに不安を抱えていますし、予算に大きな枠があるわけでもないため、トレードでの補強は必要となりますので、これらの選手の名前がトレード市場で浮上することになりそうです。

続いて先発投手陣とブルペンの布陣は以下のとおりとなっています。

【先発ローテーションの編成】

  • 先発1:マーカス・ストローマン
  • 先発2:R.A.ディッキー
  • 先発3:マルコ・エストラダ
  • 先発4:未定
  • 先発5:ドリュー・ハッチソン

【ブルペン陣の編成】

  • クローザー:ロベルト・オスーナ
  • セットアップ:アーロン・サンチェス
  • セットアップ:ブレット・セシル
  • リリーフ:リアム・ヘンドリックス
  • リリーフ:アーロン・ループ

デビッド・プライス、マーク・バーリー、マルコ・エストラダの3人がFAとなり一旦は先発ローテがマーカス・ストローマンとR.A.ディッキーの2人だけとなったのですが、、エストラダを連れ戻すことに成功しました。

それでも2枠が空いている状態でしたが、ブルージェイズのフロントはドリュー・ハッチソンを5番手として期待する意向を持っていることを話しています。

しかし、これは地元メディアにも良いオプションではないと歓迎されていません。

現時点では少なくとも1人の先発投手をFAもしくはトレードで獲得すると見込まれていますが、うまくいかな場合やリリーフで良い補強ができた場合にはアーロン・サンチェスかロベルト・オスーナのどちらか、もしくは両者を先発に回す構想をもっていることをトム・ラカヴァGMには明かしています。

ただ、問題はこれらの投手を先発に回したとしてもNO.1スターターが不在というデビッド・プライス獲得前と同じ問題を抱えることになります。

しかし、トム・ラカヴァGMは「エリートスターターがいれば勝つことがより容易になるが、安定した投手がいて良い攻撃陣が揃っていれば多くの試合を勝つことが出来る」などと話していて、何としてでもエースの獲得に動くというスタンスではありません。

その一方で新しく球団社長となったマーク・シャピロはこれまでの「ブルージェイズが保持してきた5年を超える契約を提示しない」という方針について問われた際に、良いスタンスととして評価する一方で、状況に応じてはそれを超える契約を結ぶ可能性も完全には否定していません。

ただ、一部ではオーナー側が年俸総額を大きくすることを好んでいないと報じられてもいます。

さらにオーナー側はシーズン前には低予算で強いチームを作るオリオールズのダン・デュケットを球団社長に迎えようとしたり、同じ低予算でポストシーズンが狙えるチームをつくるインディアンスの幹部を務めていたマーク・シャピロを雇うことを決断しています。

また一部にはデビッド・プライスのトレードに良いプロスペクトを放出しすぎていることや、R.A.ディッキーの交換要員としたノア・シンダーガード、トラビス・ダーノーらがメッツで活躍していることも、アレックス・アンソポロスの立場を危うくしたとも報じられていました。

マーク・シャピロ社長は「マーケット規模に関わらず良いファームが良いチームを作る」と話していますので、、デビッド・プライスとの再契約や大物FA投手の獲得というよりも、中堅FA先発投手、トレードもしくは内部からの昇格を重視したロースター編成を行う可能性があります。

地元メディアこの8月から10月のブルージェイズの躍進により7000万ドルの収入増があったと伝えていますが、それがそのまま補強予算とはならないようで、大型トレードに積極的だったアレックス・アンソポロスGM時代とは異なった動きになる可能性があります。

GMはトム・ラカヴァが務めているものの、実際のロースター編成の権限はマーク・シャピロ社長が握っていると考えられています。新しい体制がどのようなロースター編成をするのか注目されます。

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