タイガースの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

デトロイト・タイガースの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃 スタッツ(リーグ順位)
得点 750(6位)
打率 .267(2位)
出塁率 .331(2位)
長打率 .438(3位)
OPS .769(2位)
本塁打 211(6位)
盗塁 58(11位)
盗塁成功率 66.67%(12位)
守備 スタッツ(リーグ順位)
UZR -20.8(12位)
DRS -56(14位)
投手 スタッツ(リーグ順位)
防御率 4.24(11位)
先発防御率 4.25(5位)
ブルペン防御率 4.22(13位)
セーブ数 47(5位)
セーブ成功率 71.21%(5位)

地区4連覇を果たしていた時のタイガースは強力打線と質の高い先発投手陣が強みでしたが、主力の高齢化やFAなどでの流出により、ジリジリと全体的に数字が悪化してきています。

先発ローテーションはジャスティン・バーランダーがバウンスバック(227.2回:防御率3.04)し、マイケル・フルマー(159.0回:防御率3.06)などが台頭してきたのですが、5年1億1000万ドルで獲得したジョーダン・ジマーマンが防御率4.87、これまでローテを支えてきたアニバル・サンチェスが同5.87、ベテランのマイク・ペルフリーが5.07と不安定でした。

また以前からの課題であるブルペンは改善されず、不安定なままで、それなりに得点をとった打線を活かしきれませんでした。

ただ、投手陣の防御率が悪いのは守備が足を引っ張っている面があり、リーグの平均を大きく下回り下位に沈んでいます。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出 選手名(ポジション)
流出 エリック・アイバー(SS)
流出 ジャロッド・サルタラマッキア(C)
流出 マイク・ペルフリー(SP)
流出 マーク・ロウ(RP)
トレード流出 キャメロン・メイビン(OF)
獲得 アレックス・アビラ(C)
トレード獲得 マイキー・マートック(OF)
トレード獲得 ビクター・アルカンターラ(SP/RP)

デトロイトの市場規模を考えれば、年俸総額が上限を上回っていること、主力選手の高齢化が進んでいること、ファームの選手層が薄いこと、などの理由により、シーズンオフ当初にはバーランダーなど全ての選手のトレードに応じる姿勢でした。

しかし、なかなかタイガースにとって魅力的なオファーがなかったこともあり、再度ベテランのコアプレイヤーたちで勝負をかけることになりました。

ただ、元々すべての選手のトレードに応じる姿勢だったこともあり、本気で勝ちに行くことを感じさせるような補強はなく、必要最小限にとどめた動きとなっています。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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デトロイト・タイガースの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. イアン・キンズラー (2B)
  2. ニック・カステヤノス (3B)
  3. ミゲル・カブレラ (1B)
  4. ビクター・マルティネス (DH)
  5. ジャスティン・アップトン (LF)
  6. マイキー・マートック (RF)
  7. ジェームズ・マッキャン (C)
  8. ジャコビー・ジョーンズ (CF)
  9. ホセ・イグレシアス (SS)

【ベンチ要員】

  • アレックス・アビラ (C)
  • ディクソン・マチャド (IF)
  • アンドリュー・ロマイン (UT)
  • タイラー・コリンズ (OF)
  • J.D. マルティネス(OF)

J.D. マルティネスは足を痛めているため開幕時は故障者リストにはいり、復帰は5月にずれ込む見込みとなっています。

マルティネスが戻ってくれば、1番から6番までは相手に脅威を与えることのできるオーダーを組むことができます。ただ、それ以降に関してはグッと迫力がなくなってしまいます。

またベテランの主力選手が故障した場合のバックアップとして期待できる選手も乏しいの課題で、シーズン全体を戦う上での不安材料となっています。

【先発ローテーション】

  1. ジャスティン・バーランダー (右)
  2. ジョーダン・ジマーマン (右)
  3. ダニエル・ノリス (左)
  4. マイケル・フルマー (右)
  5. マット・ボイド (左)

【ブルペン】

  • CLO:フランシスコ・ロドリゲス (右)
  • SET:ジャスティン・ウィルソン (左)
  • SET:アレックス・ウィルソン (右)
  • RP1:カイル・ライアン (左)
  • RP1:ブルース・ロンドン (右)
  • RP2:シェーン・グリーン (右)
  • RP3:アニバル・サンチェス (右)

先発投手陣はバーランダー、ジマーマンと並び、ブルージェイズのマイナー時代にはMLB全体でトップ20の評価を得ていて、たダニエル・ノリス、昨年の新人王に輝いたマイケル・フルマーなど悪くない顔ぶれとなっています。

ただ、ダニエル・ノリスは100イニング以上を投げたことがあるのはマイナー時代も含めて2014年だけと耐久力に疑問が残ります。

またジマーマンも平均で93.5マイルから94.5マイル程度を記録していた球速が92マイル程度に落ちるなど、5月で31歳となるシーズンを迎える上で不安が残ります。

ブルペンに関しては防御率2点台の数字をアレックス・ウィルソン、ブルース・ロンドンなどが残しているのですが、味方の守備の影響を排除した疑似防御率のFIP(Fielding Independent Pitching)は3点台後半となっています。

それはクローザーのフランシスコ・ロドリゲス、ジャスティン・ウィルソンらもFIPは3点台で、絶対的な信頼がおけるリリーフ投手が見当たりません。

4. 寸評・評価

上位打線は強力で、健康であればリーグ屈指の破壊力を持っています。ただ、ベテランばかりで故障がちなシーズンを送ることも増えてきているため、それらの選手がそろって健康でフルシーズンを戦うことは想定しにくい状態です。

そしてそれらの主力選手が故障して離脱すると一気に戦力ダウンになってしまう選手層のため、シーズン全体で高いレベルの成績を残すのは容易ではないと考えられます。

これまでタイガースが市場規模を越えた予算をつかったてきのはオーナーの資産家であるマイク・イリッチ氏がゴーサインを出していたためです。

高齢となり手元に資産を残すよりもワールドシリーズ制覇を果たしたいというオーナーの強い意向があり、昨シーズンオフにはジャスティン・アップトンに、ジョーダン・ジマーマンに6年1億3275万ドルを投資しました。

しかし、そのマイク・イリッチ氏が今年の2月10に亡くなり、MLB全体で2位となる1億9900万ドルに膨れ上がった年俸総額が残ってしまいました。

新しいオーナーの体制下(実質的には息子のクリストファー・イリッチとされる)では、この年俸総額の削減が重要な課題となることは間違いありません。

デーブ・ドンブロウスキー社長時代にプロスペクトを次々と売り払うトレードで補強を繰り返し、主力選手と大型の契約延長などがあったため、ファームの選手層は薄く、主力は高齢化し、年俸総額は上限を越えています。

主力に大きな故障がなく、チームが上手く噛み合った場合でもワイルドカードの2枠目を争うのが精一杯で、ベテランの主力に故障者が多くなるようであれば、地区の下位に沈む可能性もあります。

特にシーズン前半につまずいた場合には、高額年俸の主力選手を一人でも多くトレードで放出して、プロスペクトを多く獲得する再建モードへの実質的な移行に迫られることになりそうです。

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