当初は2球団間のトレードで、ドジャーズがマーリンズのマット・レイトスとマイケル・モースを獲得すると報じられていたトレードでしたが、ブレーブスも絡む3球団による大型トレードへ発展していて、合意か近づいているとFOXスポーツのジョン・モロシがTwitterで伝えています。
#Dodgers, #Marlins, #Braves 3-team deal now nearing completion, source says.
— Jon Morosi (@jonmorosi) 2015, 7月 30
そして、トレード全体での動きは、12名の選手、ドラフトの指名権(戦力均衡A・全体35番目)が絡む大型のものになるようだと、MLB.comのケン・ガーニックが伝えています。
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3球団12名が絡む大型トレードが成立間近に
このトレードが成立した場合に各チームが獲得すると報じられている選手は以下のとおりとなっています(2015/07/30 12:45)。なお、あらたに情報が入った場合は、この表も修正していきます。
チーム | 獲得する選手 |
---|---|
ドジャース |
マット・レイトス(SP・MIA) マイケル・モース(OF・MIA) アレックス・ウッド(SP・ATL) ブロンソン・アローヨ(SP・ATL) ジム・ジョンソン(CL・ATL) ルイス・アビラン(IF・ATL) ホセ・ペラザ(IF・ATL) |
ブレーブス |
エクトル・オリベーラ(IF・LAD) パコ・ロドリゲス(RP・LAD) ザッカリー・バード(P・LAD) ドラフト指名権(戦力均衡A・全体35番目) |
マーリンズ |
ジェフ・ブリガム(P) ビクトル・アラウジョ(P) ケビン・グスマン(P) |
このトレードは合意に近づいているとの情報がある一方で、Yahoo!Sportsのジェフ・パッサンは、ドジャースのエクトル・オリベーラの肘の故障によるメディカルの問題で合意にはまだ遠いととも述べています。
Dodgers-Braves-Marlins' three-way trade far from done. Medical concerns in multiple directions, esp. with Hector Olivera's elbow. But …
— Jeff Passan (@JeffPassan) 2015, 7月 30
2015/07/31 08:00追記:ブロンソン・アローヨを含む13名のトレードに発展
当初は3球団12名になると報じられていましたが、そこに新たにブロンソン・アローヨをドジャースが獲得する方向で話が進んでていると報じられています。
ブロンソン・アローヨは今季途中にダイヤモンドバックスからブレーブスに移籍していますが、このまま成立すれば、ダイヤモンドバックスと同地区所属ドジャースへ移籍することになります。
ドジャースは先発投手陣に故障者が続出したため、先発投手の補強に積極的に動き、コール・ハメルズとデビッド・プライスの獲得に動きました。
しかし争奪戦の末に、コール・ハメルズはレンジャーズに、デビッド・プライスはブルージェイズに奪われる形になり、大物クラスの獲得はなりませんでした。
そのような状況下にあって当初から名前の上がっていたマット・レイトス(MIA)、アレックス・ウッド(ATL)に加えて、ブロンソン・アローヨ(ATL)を獲得することになりますので、一気に先発投手を3人獲得することになります。
ただ、先の2人はすぐにチームの戦力となることが期待できますが、ブロンソン・アローヨはトミー・ジョン手術を受けてからのリハビリ中で、復帰は8月後半から9月頭になる見込みです。
そのためドジャースにとっては保険程度の期待しかできないわけですが、ブレーブスの年俸負担を減らすためにドジャースが引き取ったという意味もありそうです。
アローヨは2015年が950万ドルで、2016年は1100万ドルのチームオープションで行使しない場合には450万ドルのバイアウトを支払う必要があります。
そのためチームオープションを行使しない場合でも、ドジャースは600-650万ドル程度を負担することになり、ブレーブスはその金額を削減できることになりそうです。
2015/07/31 09:00追記:ドジャースは即座にマイケル・モースをDFAに
この一連のトレードの成立にともない、ドジャースはロースターに枠を作る必要が生じました。
ドジャースはアレックス・ウッド、マット・レイトス、ルイス・アビラン、ジム・ジョンソン、ホセ・ペラザを40人枠に入れて、ブロンソン・アローヨを60日間の故障者リストに、 ホセ・ペラザを3Aに送っています。
これに伴い獲得したばかりのマイケル・モース、ブランドン・ビーチーら4人がDFAとなっています。
2015/07/31 12:00追記:ドジャースは即座にマイケル・モースをDFAに
ブレーブスにとってこのトレードの目玉はキューバから亡命してきたエクトル・オリベーラでした。
元々、オリベーラの獲得に非常に熱心で最終的に契約したドジャースに次ぐオファーを出していたとされています。
最終的にドジャースが6年6250万ドルが合意したのですが、その内訳は契約金が2800万ドルで年俸部分が3450万ドルとなっています。
今季の年俸が200万ドルとなっていますので、ブレーブスは来年から5年間の3250万ドルで契約したことになり、年平均で650万ドル余りと、大きな負担ではない契約になっています。
このオリベーラを獲得できたたのと、ブロンソン・アローヨの年俸分を削減できたため、2019年までコントロールできるアレックス・ウッドとプロスペクトして高い評価を得ていた二塁/外野手のホセ・ペラザ(MLB.com:38位/Baseball America:54位/Baseball Prospectus:92位)を放出したようです。