ヤンキースが大型補強を行う可能性がある根拠とは?米メディアの大物記者が分析

New York Yankees Top Catch

2015-16シーズンオフのヤンキースは、メジャーリーグ30球団の中で唯一、FA選手とメジャー契約を結ばないチームとなりました。

年俸総額が膨れがあり、多くの複数年契約を抱えている上に、オーナー側が年俸総額を抑制することを指示していることなどが絡み合って生じた現象でした。

しかし、今年は異なった大きな補強の動きがあっても不思議ではない状況にあるヤンキースです。

FOXスポーツの大物記者・レポーターであるケン・ローゼンタール氏が”The Yankees are positioned to make major moves”という記事の冒頭で、以下のように書いています。

Every time I hear Brian Cashman utter his cryptic mantra, “We’re open to anything,” the same thought enters my head:
“Uh-oh, here come the Yankees.”

『ブライアン・キャッシュマンが”私たちはすべてにオープンだ”という曖昧な言葉を発するのを耳にするたびに、私には同じ考えが頭に浮かんでくる”ヤンキースがやってきた”』と、ローゼンタール記者は述べます。

そしてさらにヤンキースがこのオフには大型補強に踏み切る可能性がある根拠として以下のように述べています。

The team’s payroll flexibility is increasing. Its farm system is one of the game’s best. And its average home attendance declined by nearly 5,000 per game from 2014 to ’16.

Is this the profile of a club that is going to spend the next two seasons evaluating its young talent while awaiting the great free-agent class of 2018-19?

Not likely.

『チームの年俸総額における予算には柔軟性が増し、ファームシステムの評価はメジャーリーグでベストの一つとなっている。そして本拠地の観客動員数が2014年から2016年にかけて1試合あたり5000人減少している。これは2018-19シーズンオフの魅力的なFA市場のために待ちながら、自チームの若い選手を評価するために次の2シーズンを費やすチームのプロファイルだろうか?そうではなさそうだ』

補強をできるだけの予算の余裕がある。トレードで大物を獲得できるくらいのプロスペクトを多く抱えている。という状況でありながら、観客動員が落ち込んでいる現状を放置できるのか?ということです。

ここ2年間は地味な補強が多かったのですが、それは比較的上手くいっていて、2015年にはポストシーズンに進出し、2016年も最後の最後までポストシーズンを争いました。

2013-14シーズンオフに田中将大、ジャコビー・エルズベリー、ブライアン・マッキャン、カルロス・ベルトランら大金を投資したものの、84勝78敗と前シーズンより勝ち星が一つ減るということを反省材料にしての動きが功を奏したと言えます。

しかし、ヤンキースファンが求めているのは優勝争いもそうですが、スタープレイヤーがフィールドで躍動する姿を見たいというものなのかもしれません。

ヤンキースの観客動員はこの3年間で33万人減少しています。

2014年はジーターが引退することや、シーズンオフでの大型補強もあり、2013年の327万9589人から340万1624人に数字を伸ばしました。

しかし、ポストシーズンに進出した2015年は319万3795人、最後までポストシーズンを争った2016年は300万人割れが近づく306万3405人まで落ちました。

この数字自体はいまだメジャーでトップクラスの動員力となるのですが、ヤンキースが観客動員で300万人を割り込んだのは1998年が最後で、2005年から2008年にかけては4年連続で400万人を突破していたことを考えれば、好ましい状況ではありません。

2016年はスタープレイヤーと呼べる選手が野手にはおらず、アロルディス・チャップマン、アンドリュー・ミラー、デリン・ベタンセスのリリーバートリオが目玉となっていましたので、観客動員が落ち込むのもやむを得ないところがあります。

この状況を改善するには生え抜きのスタープレイヤーの台頭とチーム外部からスタープレイヤーを獲得することが有効な解決策となります。

その大物選手の獲得をできるだけの状況にヤンキースはあると、ケン・ローゼンタール記者は述べています。

ヤンキースはすでにアロルディス・チャップマン、カルロス・ベルトランに興味を示しているのですが、それに成功したとしても、さらなる補強に動いても全く不思議ではないとローゼンタール記者は述べます。

特に打線の強化は重要な課題になるだろうとして、以下のような事実を紹介します。

The Yankees scored 680 runs last season, 12th in the American League, and the subtractions of Beltran, Brian McCann, Alex Rodriguez and Mark Teixeira cost them 66 of their 183 home runs (36 percent).

The return of Beltran alone would not be enough to boost the offense, particularly as the Yankees integrate younger players. A trade of Gardner would create additional flexibility and clear left field for say, Yoenis Cespedes.

ヤンキースの昨シーズンのチーム総得点680はア・リーグ12位に終わり、さらに昨シーズンの188本塁打からベルトラン、マッキャン、A.ロッド、テイシェイラが抜けることで66本が引かれることを指摘します。

そのような状況でありながら未知数の若い選手が多いため、ためカルロス・ベルトランとの再契約だけでは不十分だと考えられます。

すでにヤンキースにはチェイス・ヘッドリーとブレット・ガードナーのトレードの打診があるようなのですが、それらが実行されれば、さらに予算に柔軟性が生まれてくることになり、ヨエニス・セスペデスといった大物にも勝負をできるようになるということです。

ブレット・ガードナーとチェイス・ヘッドリーはともに2年2600万ドルの契約が残っています。その年俸の一部を負担したとしても3000万ドルから4000万ドル程度の削減が見込まれます。

その2人のトレード放出が成功した場合には、上手くいけば来季の確定分の年俸は1億ドルくらいまで一気に落とすことができ、さらに補強資金が確保できます

その上、トレードの見返りとしてプロスペクトを獲得すれば、ホワイトソックスのクリス・セール、レイズのクリス・アーチャーといったトップクラスの先発投手を獲得できるようなパッゲージも用意しやすくなります。

ア・リーグ東地区はワイルドカード2枠を独占するなど激戦で、ヤンキースは84勝78敗という成績ながら地区4位に甘んじました。そして来季でブライアン・キャッシュマンGMとジョー・ジラルディ監督の契約も最終年となります。

2017年に向けて、どのような勝負をシーズンオフのヤンキースが仕掛けてくるのか注目されます。

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