MLB30球団の2016年シーズン後半の課題は?CBSスポーツが今後の動向を分析

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メジャーリーグの2016年シーズンも前半戦を終えてオールスターを迎え、4日間のブレイクを挟んだ後に7月15日から後半戦がスタートします。

後半戦とはいえどすでに90試合近くを各チームが消化し、残りの試合数は70試合ちょっととなってきます。

これだけの試合数をこなしているため、それぞれチーム状況が明確になりつつあり、各チームは後半戦に向けて様々な課題を抱えています。

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メジャーリーグ30球団はオールスター後に直面する問題とは?

そのメジャーリーグ全30球団の抱えているそれぞれの課題、問題についてCBSスポーツのMike Axisa“The biggest question for all 30 MLB teams heading into the second half”というタイトルで分析しています。

その全30球団の課題とそのコメントの簡単な要約は以下のとおりとなっています。

1. アトランタ・ブレーブス(31勝58敗):フリオ・テヘランをトレードに出すのか?

2016年は118回2/3で防御率2.98/WHIP0.97と2015年の不調から見事にバウンスバック。チームが大規模な再建モードのため、候補となるが、同時に2019年までリーズナブルな契約も残っている。トレードとなる場合に大型のものとなることが予想される。

2. シンシナティ・レッズ(32勝57敗):ジェイ・ブルースがついにトレードされるのか?

レッズも再建モードに入っていて、近年のトレードの噂が絶えない選手で、今年のスプリング・トレーニング時には3チーム間トレードでブルージェイズに移籍する寸前だった。ジェイ・ブルースのOPSはリーグ平均を22%上回り、本塁打は18本と2014年と2015年の不調からバウンスバック。

3. ミネソタ・ツインズ(32勝56敗):フロントオフィスで人事があるか。

直近6シーズンで5回目の90敗を喫しそうなペース。ツインズは過去21年間で2人のGMしかいない。テリー・ライアン(1995-2007/2012年-2016年)、ビル・スミス(2008-11年)の2人。低迷が続くので刷新があっても不思議ではない。

4. タンパベイ・レイズ(34勝54敗):再建モードのスイッチを押すか?

6月16日の時点では31勝32敗でワイルドカードまで3.5ゲーム差だったが、それ以降は3勝22敗という惨状。ロンゴリア、オドリッジ、ムーア、スマイリー、フォーサイス、ジェニングスらを売り払っての再建モードも選択肢ではないか。

5. ロサンゼルス・エンゼルス(37勝52敗):来シーズンに良いチームになれるのか?

チームは低迷し、ファームの評価はメジャーでワーストのため、本来は再建モードに入るべき状況。しかし、エンゼルスは地球上で最高のプレイヤーであるマイク・トラウトを中心に戦いを継続するつもりだ。ユネル・エスコバーなどのトレードによっていかに2017年の準備をクリエティブにするかが課題

6. アリゾナ・ダイヤモンドバックス(38勝52敗):運が悪かっただけなのか?それともロースターが悪かったのか?

大型補強は大きな空振りに。運が悪かったと捉えて来年も勝負をかけると予想されるが、本当に不運による不振の問題かどうかは定かではない。

7. サンディエゴ・パドレス(38勝51敗)::シールズとロドニーの次は誰?

A.J.プレラーによる大型補強は失敗に終わり、すでにシールズ、ロドニー、キンブレル、ベノワを放出した。次の候補となるのはメルビン・アップトン・ジュニア、ドリュー・ポメランツ、アンドリュー・キャッシュナー、ウィル・マイヤーズらか。

8. オークランド・アスレチックス(38勝51敗):ジョシュ・レディックはどうなる?

契約延長の交渉を行うも隔たりが多く進んでいない。うまくいかない場合には今季終了後にFAとなるためトレードの有力な候補に。

9. ミルウォーキー・ブルワーズ(38勝49敗):ジョナサン・ルクロイのトレードでどれだけのものを手にできるか?

問題はトレードされるかどうかではなく、いつになるかというものだ。チームは再建モードで、契約も来年までしか残っていない。今年はOPSがリーグ平均を24%上回り、11本塁打と不振の2015年からバウンスバック

10. コロラド・ロッキーズ(40勝48敗):カルロス・ゴンザレスはトレードとなるのか?

来季で契約が終了し、今季は19本塁打でOPSは平均を23%上回るなど好調で、外野のプロスペクトもいるのでトレードには良いタイミング。昨年トロイ・トゥロウィツキーを放出しているので、動いても不思議ではない。

11. フィラデルフィア・フィリーズ(42勝48敗):J.P. クロフォードが昇格するのにどれくらいかかるのか

チームのNO.1プロスペクトであるJ.P. クロフォードをいつ昇格させるのかが課題?パワーはないものの打率と出塁率の高い遊撃手で、再建モードのチームに礎になるポテンシャルがある選手。

12. ニューヨーク・ヤンキース(44勝44敗):トレード期限前に売り手になるのか?

勝率は5割だがワイルドカードまで5.5ゲーム、6チームが上にいること、シーズン前半の戦いぶりなどから、ポストシーズンは難しそうだ。チャップマン、ミラー、ベルトランを放出すれば長期的には良くなるのだが、今のところその気配はない。

13. シアトル・マリナーズ(45勝44敗):フェリックス・ヘルナンデスとタイファン・ウォーカーの健康状態

この2人は現在故障しているが、合計で149イニングで防御率3.32、それ以外は366イニングで防御率5.58。打線の中軸は好調だが、ワイルドカードまでの5ゲームを縮めるには投手陣の改善が必須。

14. シカゴ・ホワイトソックス(45勝43敗):ジャスティン・モーノーは復活できるか

ホワイトソックスはDHが.241/.325/.371と酷い数字。肘の手術を受けたモーノーと契約したが、復活して指名打者の問題を解決してくれるかどうか。

15. カンザスシティ・ロイヤルズ(45勝43敗):現在の先発ローテで勝てるのか?

昨年、先発ローテが強くなくてもワールドシリーズ制覇できることを証明したが、今年はそれよりもかなり悪い。リーグ平均より防御率が良いのはイアン・ケネディだけで、先発投手陣はメジャーで6番目に悪い防御率4.99。

16. ピッツバーグ・パイレーツ(46勝43敗):先発ローテをどうやって整えるのか?

エースのゲリット・コール、ジェイムソン・タイヨンらは故障し、ベテランのリリアーノ、ニース、ロックは防御率5点台と不振。トレードで補強するか、さもなくば故障している2人の復帰とプロスペクトのタイラー・グラスノーに期待するしかない。

17. デトロイト・タイガース(46勝43敗):ジャスティン・アップトンはスランプから脱出できるか

6年1億3200万ドルで契約したが、今季は.235/.289/.381でOPSは平均を20%下回る。本塁打はわずかに9本で、85試合で112この三振をしている。

18. セントルイス・カージナルス(46勝42敗):いつアレックス・レイエスが昇格するのか?

カージナルスの先発投手で防御率4.00を切っているのはカルロス・マルティネスだけ。100マイルを越える球速を持つカージナルスの投手のトッププロスペクトであるアレックス・レイエスをいつ昇格させるのかがポイント。

19. マイアミ・マーリンズ(47勝41敗):先発投手の補強に動くのか?

メッツと並んで2番目のワイルドカードの枠にいる。先発ローテのホセ・フェルナンデス、アダム・コンリー、チェン・ウェインの後の投手が必要。ファームは人材が乏しく、イチローが好調なので、オーナーのジェフリー・ロリアがあまり好んでいないマーセル・オズナがトレードのカードになるかもしれない。

20. ニューヨーク・メッツ(47勝41敗):ノア・シンダーガードとスティーブン・マッツは持つのか?

ベストの先発ローテと考えられてきたが、シンダーガードとマッツは肘にねずみを抱えていて、ハービーは手術で今季は終わり、ウィーラーはトミー・ジョン手術からの復帰が遅れている。もう一人離脱者がでれば補強が必要に。

21. ヒューストン・アストロズ(48勝41敗):シーズン序盤の出遅れは埋めきれない?

最初の45試合は17勝28敗と出遅れ、それ以降は31勝13敗と好調。それでも地区首位とは5.5ゲーム差と差がある。しかし、ワイルドカードも2ゲーム差と接近している

22. トロント・ブルージェイズ(51勝40敗):アーロン・サンチェスは後何試合先発できるのか?

2014年にキャリア最多の133回1/3を投げているが、今年はすでに118回1/3。ブルペンに回すという案もあるようだが、ブルージェイズの長期的な礎となる選手なので、完全にシャットダウンすべきではないか。

23. ロサンゼルス・ドジャース(51勝40敗):クレイトン・カーショーの復帰はいつ?

硬膜外麻酔が必要なほど腰は良くなかったが、すでにキャッチボールをしていて、週末にはブルペンに入り復帰に近づいている。エースがいない間も上手くやりくりしているが、ポストシーズンに行くためにはカーショーが絶対に必要。

24. ボストン・レッドソックス(49勝38敗):どの先発投手を獲得するのか?

デーブ・ドンブロウスキー社長はすでにベンチ要員(アーロン・ヒル)、リリーフ投手(ブラッド・ジーグラー)を獲得しているが、先発投手でもプライス、ライト、ポーセロの後にくる投手の補強が同様に必要。フリオ・テヘランがベストの選択肢も、キャッシュナー、リッチ・ヒルも候補に。

25. ボルティモア・オリオールズ(51勝36敗):投手陣の補強ができるか?

先発投手の防御率5.15はメジャー28番目と低迷。クリス・ティルマンとケビン・ゴーズマン以外は防御率6.44.キャッシュナーが補強候補か。

26. クリーブランド・インディアンス(52勝36敗):マイケル・ブラントリーは後半に復活するか?

主砲であるマイケル・ブラントリー不在で首位を走っている。彼が2014-15シーズンのように活躍すれば、さらに素晴らしいチームになる。

27. ワシントン・ナショナルズ(54勝36敗):トレア・ターナーをどこで起用するか?

ダニー・エスピノザが好調なためトレア・ターナーのポジションがない。ターナーは今季3Aで打率.302/出塁率.370/長打率.471で25盗塁。最近はセンターを守らせているので、そこに定着するか、もしくは大型トレードのカードになる可能性も。

28. テキサス・レンジャーズ(54勝36敗):故障している先発投手は復帰できるか?

ダルビッシュ、ホランド、ルイス、キーオン・ケラ、タナー・シェッパーズらを欠きながらア・リーグトップの勝利率を記録。ダルビッシュとケラは復帰が近づいていて、この5人が戻ることは大きいが、それで十分だろうか?ジョン・ダニエルズGMは補強に動かないといけないかもしれない。

29. シカゴ・カブス(53勝35敗):ジェイク・アリエッタがいつ調子を戻すか?

昨年のサイヤング賞投手は防御率2.68/12勝4敗と今年も素晴らしいが、5月末以降の9試合では防御率4.38/WHIP1.40と不調。制球を見だしていて51回1/3で23個の与四球。アリエッタが修正している間でも首位を守るには十分だが、ポストシーズンではアリエッタにスーバーエースとしての活躍が必要。

30. サンフランシスコ・ジャイアンツ(57勝33敗):打線は完全な状態に戻るのか?

ブルペンの補強はこれまでも巧みやってきたように解決するだろうが、問題は攻撃面だ。ジョー・パニック、ハンター・ペンス、マット・ダフィーを欠いていて、復帰は7月中と期待されているが、しばらくは主軸無しでやりくりしていかないといけない。

気がつけばカブスが7月に入ってから2勝8敗と落ち込んだこともあり、サンフランシスコ・ジャイアンツが両リーグトップの勝率に躍り出ました。

主砲のハンター・ペンス、二塁のジョー・パニックらを欠きながらも、シーズンオフの補強で獲得したジョニー・クエト、ジェフ・サマージャが機能して勝ち星を積み重ねました。

ザック・グレインキーとの争奪戦の末に敗れたあとの方向転換での2人の投手の補強でしたが、結果として功を奏しているかたちとなっています。

一方ザック・グレインキーを勝ち取ったダイヤモンドバックスは、シーズンオフの勝利者は必ずしもシーズンの勝利者とはならないことを示したと皮肉られる状況となっています。

かなりのプロスペクトを放出してシェルビー・ミラーを獲得しましたが、大炎上を続けるなど期待はずれで、来季に見通しも明るくはないのですが、これだけの金額と人材を動かしたため、もう一度勝負をかけてからでないと解体はできなさそうです。

基本的には投打のバランスが良いチームの勝率が高いのですが、それが当てはまらないのがア・リーグ東地区のチームで、打ち勝つ野球でメジャー全体でも弱いカテゴリーとなる先発ローテを補っています。

打線は水ものと言われ、好不調の波が激しくはありますが、今年は打高投低の傾向が強くなっていますし、シーズン終盤は投手が疲れてきて打者が有利になると時期にもなりますので、オリオールズやレッドソックスがそのまま打ち続けるのかも興味深いものがあります。

現在は外野手は人材がいるものの、先発投手の層が薄いマーケットとなっていますが、トレード期限前の流れを大きく変えるとすればレイズが大規模な再建モードへ移行する、ヤンキースもしくはパイレーツが売り手にまわることなどが、ポイントとなりそうです。

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