【レンジャーズ】2015年のための補強の予算は?年俸総額の増減から見る来季の予算枠

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レンジャーズは2014年の開幕前に、先発投手が足りないため、アービン・サンタナの獲得に動くのではないかとの噂が飛び交いました。

しかし、ジョン・ダニエルズGMは、「予算は上限に達している」と述べて、大きな補強には動かず、デレク・ホランドやマット・ハリソンらの復帰と、ブルペンから先発に転向したタナー・シェッパーズやロビー・ロスらの成長に託す選択をしました。

そしてそれら投手のバックアップとしては、スコット・ベイカー、ジョー・ソーンダースらをマイナー契約で獲得したのですが、それらの方向性と補強が十分に機能しなかったのは、レンジャーズの2014年の成績を見れば、明らかなことです。

そうなると気になるのは2015年に向けてレンジャーズは戦力を整えることができるのか?が気になるところです。

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レンジャーズは2015年に向けての補強の予算はあるのか?

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来季に向けてレンジャーズは先発ローテのメドがたっているのかということになると、No.1がダルビッシュ、No.2がデレク・ホランドとなることが決まっているだけです。

そのため3番手以降に計算できる投手を補強する必要があるレンジャーズですが、やはり予算の制限があるため、大きく動くのは難しいだろうと、地元メディアは予想しています。

2014年の年俸総額はESPNのデータによると、1億2890万7134ドルでMLB全体では7番目に大きい規模となっています。

地元メディアによると、最終的にはインセンティブなどの支払いが加わり、2014年の年俸総額は1億3300万ドル程度になったとされているのですが、基本的にはこの金額での来季も動くことになるだろうと予想しています。

では、来季に向けての補強に動く資金が、この枠の中から捻出できるのか?ということになるのですが、主なレンジャーズの選手の年俸の増減は以下のとおりとなっています。

増加(計1752万5千ドル) エルビス・アンドラス
+852万5千ドル(647万5千ドル→1500万ドル)
マット・ハリソン
+500万ドル(820万ドル→1320万ドル)
デレク・ホランド
+200万ドル(540万ドル→740万ドル)
エイドリアン・ベルトレ
+100万ドル(1700万ドル→1800万ドル)
レオニス・マーティン
+100万ドル(375万ドル→475万ドル)
削減(計2505万ドル) アレックス・リオス
-1250万ドル(チームオプション行使せずFAに)
ホアキム・ソリア
-550万ドル(トレード移籍済み)
ジオバニー・ソト
-305万ドル(トレード移籍済み)
J.P.アレンシビア
-180万ドル
ニール・コッツ
-220万ドル

ダルビッシュ、秋信守、プリンス・フィルダーらは年俸の変動がありません。また再契約の可能性があるコルビー・ルイスやスコット・ベイカーは除外しています。

一番の削減は、チームオプションを行使しないことで、チームを去ることが決まったアレックス・リオスの年俸1250万ドルです。

それに対して一番の増加は、エルビス・アンドラスの8年1億1800万ドルの長期契約が2015年からスタートすることで増加する852万5千ドルです。

上記の主な選手の増減だけで、単純計算すると750万ドルをあまりは削減できることになります。

しかし、他にも年俸総額が増えることが確実な要素があります。

この他に年俸が増える可能性が高いのが、年俸調停1年目となるロビー・ロスが51万ドルから増加することが確実です。

またシーズン終盤にクローザーに定着した年俸調停3年目のネフタリ・フェリスは300万ドルからの増加が必至です。

観客動員の減少もあり難しい舵取りを迫られるジョン・ダニエルズGM

これらの年俸調停権をもつ選手らの契約によって増える年俸と、すでに契約上確定している年俸増を考慮すると、今季の開幕時とすでに大差がなく、オフにはいった時点で、ほぼ予算枠がいっぱいになっているということになります。

このようにすでに予算上の制限に達している状況に、さらに追い打ちをかけているのが、チームの低迷による観客動員の減少で、2013年の317万8,273人(平均38,759人)から、2014年は271万8,733人(平均33,564人)に落ち込みました。

そのため全体では46万人超の減少、1試合平均では5200人程度減少していることになります。

さらに、低迷した翌年は一般的にチケットの売り行きが悪くなりますので、来年の収益にもダメージが及ぶことになります。

ジョン・ダニエルズGMはシーズン終了後に、「FA市場で動きはするが、トップクラスのFA選手の争奪戦には動かないと考えている」と述べたのも、このような事情があってのことと考えられます。

TV放映権による収入増を見込んで先行投資をしていた?

ただ、ここで疑問が生じるのは、2010年にFOXスポーツサウスウエストと結んだTV放映権の収入はどうなっているのか?ということです。

20年間の長期契約で、毎年8500万ドルもの放映権による収入がレンジャーズに入るという内容で、それがスタートするのが2015年シーズンからの20年間と伝えられています。

その収入があれば、潤沢に補強資金があるのではないか?と考えられるのですが、実はそうではない可能性があります。

20年の大型契約を結んだ2010年シーズンのレンジャーズの年俸総額は5525万ドル程度で、MLB全体でも下から4番目の規模でした。

しかし、2011年には一気に9000万ドルまで規模を増やした後も、年々、年俸総額は膨らみ続け、2014年は1億3300万ドルとなっていますので、すでに8000万ドルが増えたことになります。

もし2015年からの8500万ドルの増収をあてこんで、先行投資をしていたとするなら、大きな予算的な余裕はないと考えられます。

それでも、MLBが結んだ全米向けのTV放映権の契約による1年2500万ドルの分配金がありますので、実際にはまだ予算に余裕はあるはずです。

ただ、どちらにしてもマックス・シャーザー、ジョン・レスター、ジェームズ・シールズのような大物FA投手を、獲得するまでの予算的な余裕はないのは事実と言えそうです。

タイガースはプリンス・フィルダー(2,400万ドル)を放出することで予算に余裕を作り出しましたが、2015年にレンジャーズが再びポストシーズンを争う上で、同様のことが可能かどうかと考えた時に、メンバー構成を見ると、やや疑問符がつきます。

もし本当に予算が上限に達していたり、予算の枠を増やしたくないオーナー側の方針が変わらないならば、ジョン・ダニエルズGMをはじめとする球団幹部は、制限された予算の中で、巧みな補強を行う必要があります。

その手腕と力量が問われるシーズンオフになりそうです。