テキサス・レンジャーズの年俸総額と2016年シーズンに向けた補強の展望

Texas Rangers Top Catch

88勝74敗でア・リーグ西地区を制して2年ぶりにポストシーズン進出を果たしたテキサス・レンジャーズですが、リーグディビジョンシリーズでブルージェイズに2勝3敗で敗れました。

この6年で4度のポストシーズン進出はセントルイス・カージナルスと並ぶもので評価されるべき結果ではあるのですが、念願のワールドシリーズは果たせなかったという現実は残りました。

シーズン中の補強が功を奏したのですが、ジョン・ダニエルズGMの方針がレンタル選手ではなく次シーズンにもつながる補強をするという方針だったため、コール・ハメルズなどの主力選手がチームに残る状況となっています。

さらにダルビッシュが2016年シーズン途中には復帰することになる見込みのレンジャーズですが、その補強動向が気になるところです。

そのテキサス・レンジャーズの2016年シーズン以降に残る長期契約と、2016年のロースター編成、そして補強ポイントなどをまとめていきたいと思います。

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テキサス・レンジャーズの抱える2016年シーズン以降も残る長期契約と年俸総額について

レンジャーズの2015年開幕時の年俸総額は1億4214万873ドルでチーム史上最高規模となったのですが、2016年シーズンもこの金額がひとつの目安になると予想されます。

そのレンジャーズの2016年以降も残る長期契約と年俸調停権を取得している選手の一覧は以下の表のとおりとなっています。

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J.ハミルトンが2841万ドル、P.フィルダーが2400万ドル、C.ハメルズが2350万ドル、秋信守が2000万ドル、A.ベルトレが1800万ドル、E.アンドラスが1525万ドル、ダルビッシュ有が1000万ドル、D.ホランドが1000万ドル、M.ペレスが315万ドルとなっています。

このうちプリンス・フィルダーの年俸は毎年デトロイト・タイガースが600万ドル、そしてジョシュ・ハミルトンはエンゼルスが2016年の年俸全額、2017年は2641万ドルを負担することになっています。

ジョシュ・ハミルトンのトレード当時の情報では2016年にレンジャーズが200万ドルを負担すれば良いとされていたのですが、ダラス・モーニング・ニューズのエバン・グラントによると2016年はエンゼルスが全額負担することになっていると伝えています。

そのためそれぞれの選手の年俸の合計額は大きいものの、他チームが負担する金額も大きいため、固定されている年俸の総額は1億1790万ドルとなっています。

しかし、ここに年俸調停権を有する選手の年俸が加わります。

レオニス・マーティンとミッチ・モアランドがそれぞれ600万ドルずつくらいは必要になり、さらに8名の選手が年俸調停権を有するため最低でも800万ドルは必要と考えられます。

このような年俸調停権の選手の年俸も加えると、年俸総額は1億3090万ドルとなり、2015年開幕時の年俸総額からは1200万ドル程度しか残っていない状況となっています。

このような状況下でシーズンオフを迎えているレンジャーズです。

2016年シーズンのロースター編成と補強ポイント

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レンジャーズからFAとなった選手は以下のとおりです。

  • ヨバニ・ガヤルド(投手)
  • コルビー・ルイス(投手)
  • マイク・ナポリ(左翼/一塁)
  • ロス・オーレンドルフ(投手)
  • ドリュー・スタッブス(外野手)
  • ウィル・ベナブル(外野手)

これらの選手が流出した後に予想されるロースター編成、スターティングラインナップは以下のとおりとなっています。

  • 捕手:ロビンソン・チリノス
  • 一塁手:ミッチ・モアランド
  • 二塁手:ルーグネッド・オドーア
  • 三塁手:エイドリアン・ベルトレ
  • 遊撃手:エルビス・アンドラス
  • 左翼手:ジョシュ・ハミルトン
  • 中堅手:デライノ・デシールズ jr.
  • 右翼手:秋信守
  • 指名打者:プリンス・フィルダー
  • 控え:レオニス・マーティン(中堅手)、クリス・ジメネス(捕手)、ジュリクソン・プロファー(二塁手)

カルロス・コーポランは3A降格を拒否してFAとなることを選択しましたので、ロビンソン・チリノスがNO.1キャッチャーとなるとされています。

他にはクリス・ジメネスとボビー・ウィルソンらがいるものの補強ポイントの1つとされていて、オリオールズからFAとなったマット・ウィータースを期待する声も地元メディアにはありますが、3年4200万ドル前後とされる金額を出すとは現時点では考えにくく、デトロイト・タイガースからFAとなったアレックス・アビラなどの名前が挙がっています。

打線の中軸が左に偏っていて、マイナーから昇格してくるであろう選手も左に偏っているため、右打者を必要としてることをジョン・ダニエルズGMは認めています。

地元メディアによるとマイク・ナポリとの再契約が有力な選択肢で、チーム側とナポリ側も双方ともに興味を示しているとされ、2年1500万ドル程度になるのではないかと見込まれています。

このマイク・ナポリを連れ戻すことに成功した場合には、トレード要員となる可能性が高いとされているのがミッチ・モアランドです。

モアランドは2016年シーズン終了後にFAとなる選手のため売りどきではあり、年俸も600万ドル前後となるため、ナポリと再契約できた場合には、他の補強ポイントを埋めるためにトレードに出されるのではとの見方があります。

セカンドに関してはルーグネッド・オドーアが現時点では正二塁手と考えられていますが、アリゾナ秋季リーグではジュリクソン・プロファーがDHではありますが、攻撃面で結果を残しています。

プロファーの肩の問題がどこまでしっかりと回復しているかを見極めた上で健康だと判断された場合には、オドーアかプロファーのどちらかがトレード要員になるとの予想も地元メディアにはあります。

レフトはジョシュ・ハミルトンが故障から復活することが期待されているものの、再契約できればナポリをレフトで起用するということも選択肢として考えられています。

センターはレオニス・マーティンがその座をデライノ・デシールズ jr.に奪われました。レオニス・マーティンはアリゾナ秋季リーグでのプレーを拒否するなどしてダニエルズGMを怒らせていますので、今後は不透明ではあります。

現時点ではデシールズがセンターとリードオフマンを任される見込みですが、肩の弱さが懸念されていて、完全に解決しているとは言いがたい状況です。

続いて投手陣の編成です。

  • 先発1:コール・ハメルズ
  • 先発2:グレッグ・ホランド
  • 先発3:マーティン・ペレス
  • 先発4:未定
  • 先発5:未定
  • 先発候補:チチ・ゴンザレス、ニック・マルティネス、アンソニー・ラナウド、ニック・テペッシュ、アンソニー・ラナウド, フィル・クレイン

ヨバニ・ガヤルドとコルビー・ルイスがFAとなり、ダルビッシュの復帰は最短でも5月になるとされているため、2つのローテ枠が空いている状態です。

内部のオプションとしては若い投手たちがいるのですが、ジョン・ダニエルズGMはこれらの投手で4番手と5番手を埋めるのではなく、あくまでも5番手の1枠を争わせたい意向を示唆しています。

そのため4番手として計算できる投手が必要なのですが、まずはクオリファイングオファーを提示したヨバニ・ガヤルドが拒否するか、受諾するかに左右されます。

拒否されると予想される状況なのですが、FA市場では5年7500万ドルの値がつくとされていますので、レンジャーズとの再契約の可能性は低いと考えられます。

その場合にはコルビー・ルイスとの再契約が有力なオプションとなるのですが、今回は2年契約が必要になるのではとの予想もあり、折り合えなければFAかトレードで補強を目指すことになると考えられています。

ダラス・モーニング・ニューズのエバン・グラント記者が強くプッシュしているのがアスレチックスのソニー・グレイの獲得ですが、すでにコール・ハメルズらのトレードで多くのプロスペクトを出しているため、それができるだけのプロスペクトの放出に踏み切れるかは微妙です。

それでもエバン・グラント記者はジョーイ・ギャロを交換要員にしても動くべきだと強く推していますが、もう少し現実的な路線で解決策を模索する可能性が高いのではないかと予想されます。

年俸総額を考えてもあまり大きな余裕がありませんので、チームがコントロールできるメジャーレベルの若い先発投手をトレードで獲得するという路線をとる可能性も捨てきれません。

  • クローザー:ショーン・トールソン
  • セットアップ:サム・ダイソン
  • リリーフ:ジェイク・ディークマン
  • リリーフ:サム・フリーマン

クローザーはショーン・トールソンとなることが有力ですが、サム・ダイソンが来季はより多くのセーブ機会を任されることになるのではないかと地元メディアは予想しています。

リリーフ投手陣に関しては複数の投手の獲得に動くと予想されますが、あくまでも先発投手の獲得に費やした金額次第になってきそうです。

地元メディアが予想する補強候補のリスト

最後に地元メディアが予想する補強候補のリストです。

  1. ジョナサン・ルクロイ(MIL/捕手)
    2014年は打率.301/出塁率.373/長打率.465/OPS.837と好成績でMVP投票で4位となるも、2015年は打率.264/出塁率.326/長打率.391/OPS.717と数字が落ちる。しかしパワーの右打者で、守備面でもタフさがあり、2017年までの2年間を925万ドルでコントロールできる。
  2. カルロス・カラスコ(CLE/先発投手)
    95マイルのファーストボールを持ち、良いスライダーを持っている、2015年は防御率3.63/14勝12敗とブレイクし、2016-18年の3年1950万ドルの契約となっている。
  3. ダグ・フィスター(FA/先発投手)
    シンカーボーラーだが、2015年は故障で数マイルほど球速が低下し苦しみ、FA市場での価値が下がった。そのことにより安い契約で獲得できる上に、バウンスバックしての好成績も期待できる。
  4. スティーブ・ピアース(FA/一塁・DH)
    オリオールズからFA。ナポリと再契約できない場合の代替オプション。右打席からの攻撃力に期待。2015年はイマイチも2014年に21本塁打/出塁率.393/OPS.930の成績を残す。
  5. ソニー・グレイ(OAK/先発投手)
    まだ年俸調停権も有していないが、2年連続で200イニングを突破した。オークランドはトレードに出さないと言っているがジョシュ・ドナルドソンの時も同様のことを話していた。

年俸総額の状況からもあまり余裕がありませんし、ジョン・ダニエルズGMも「ダルビッシュが戻ってくる」と話し、大金の必要な投手を獲得するには慎重な姿勢のため、デビッド・プライス、ザック・グレインキーなどのトップスターターの獲得に動く可能性は低くくなっています。

ただ、コール・ハメルズの獲得だけでなく、地味ながらも実のある補強をできたことも地区制覇につながっていますので、ジョン・ダニエルズGMがどのような動きを見せるのか注目されます。

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