レイズは「年俸総額削減」と「戦力アップ」の両立という難題に直面・・・主力級の放出は不可避に

Tampa Bay Rays Top Catch

低予算という足かせがありながらも、タンパベイ・レイズは2008年から2013年の6年間で550勝(平均91.7勝)をあげ(ワールドシリーズ進出1回、地区優勝2回という素晴らしい成績を残しました。

しかし、2014年以降は勝率5割を越えることはなく、4シーズン連続でポストシーズン進出を逃しました。

2017年も一時はポストシーズン進出の可能性があったのですが、後半に失速してしまいました。勝率5割を切っているため改善すべき点が少なくないわけですが、そこからローガン・モリソン、ルーカス・デューダ、アレックス・カッブ、スティーブ・シシェック、トミー・ハンター、セルジオ・ロモといった2017年の主力級だった選手たちがFAで流出することになります。

しかし、2018年も再建モードに移行することなく、勝負をかけるスタンスのため、戦力の穴を埋めるにとどまらずに「戦力アップ」と「年俸総額の削減」を同時に実現するという難題にシーズンオフに取り組むことになります。

タンパベイ・タイムズのマーク・トプキン氏は、GMのエリック・ネアンダー氏が「戦力アップを模索する」と話していることを紹介した上で、現状を以下のように伝えています。

As if that isn’t a tough enough challenge, they also have orders from principal owner Stuart Sternberg to reduce a payroll that started last season at $70 million and by the end was pushing $80 million. How much of a reduction is not known, and given how the Rays value flexibility, it is somewhat relative to trade opportunities, but even a modest reduction will require major moves in terms of trading veteran players.

レイズの2017年の年俸総額は開幕時7000万ドルでしたが、シーズン中に補強を行ったことにより最終的に8000万ドルまで上昇しました。そのことを受けて、オーナーのスチュアート・スターンバーグ氏が予算の削減を要求している、とのことです。

どの程度までの削減を求められているかはわからないようですが、ベテラン選手のトレードを含めた年俸削減に取り組む必要にフロント陣は迫られることになるだろうとトプキン氏は述べています。

来季の契約の現状についてもトプキン氏は説明しています。

レイズの来季の確定している契約は、エバン・ロンゴリアに1350万ドル、ウィルソン・ラモスに1050万ドル、クリス・アーチャーに625万ドル、ケビン・キアマイヤーに550万ドル、ネイサン・イオバルディに200万ドルと合計3775万ドルとなっています。

この金額にジェイク・オドリッジ、コリー・ディッカーソン、アレックス・コロメ、アデイニー・エチェバリアなどの年俸調停権を有する選手が多く13名もいます。それらの選手たちに総額で4000万ドル強を準備する必要があると見込まれています。

そのため現時点ですでに年俸総額は7775万ドルを予定する必要があり、さらに25人枠、40人枠の選手の最低年俸が加わるため、実際には8000万ドルに達していると考えられます。
少なくとも1000万ドル前後は圧縮する必要があるため、契約が確定している主力選手、もしくは年俸が高騰する調停権を有する主力選手の放出が不可避な状況となっています。

では「誰が放出候補となるのか?」についてマーク・トンプキン氏は言及しています。

With face-of-the-franchise Longoria coming off a down year and Archer a bad September following his forearm tightness scare, the trade value might not be there, even if the Rays wanted to be that bold.
More likely they will look to deal Odorizzi and Dickerson, though both had flawed seasons. Odorizzi dealt with inconsistency and a minor injury, Dickerson followed an All-Star first half with a no-star second and a so-so showing in leftfield. Also potentially in play is Colome, whose salary increases about 10 times in his first year of arbitration (and will keep rising) as his closing performance dropped, and Miller, though the Rays may be tempted to see if core muscle repair surgery returns him to his 2016 30-homer form. In return, they almost always seek youth, either controllable and not-yet-expensive major-leaguers or prospects.

内容を要約すると以下のとおりとなります。


  • ロンゴリアとアーチャーという2人を放出するという大胆な動きを選んだとしても、ロンゴリアの2017年がイマイチで、アーチャーは右前腕の張りなどの問題がありトレード市場での価値は高くなりきらない。
  • オドリッジは不安定なシーズンでマイナーな故障があり、ディッカーソンは後半戦に失速してしまったこともあり価値が高騰する状況ではないが、この2人がトレード候補となる可能性が高い。
  • 年俸調停でいきなり10倍に高騰し、2017年はパフォーマンスがやや落ちたにも関わらず、さらなる上昇が見込まれるコロメも候補となる可能性がある。
  • ミラーはコアマッスルの手術を受けた影響を注視し、2016年に30本塁打したような状態にもどるかどうかで判断したいと考えるかもしれない。
  • トレードの見返りで求めるのは「若く」て、「コントロールできる年数が長い年俸が安いメジャーリーガーがプロスペクト」となる。

では、レイズはどのような点を補強していくのかについても、トプキン氏は言及しています。

Even if they lose Cobb and Odorizzi (or Archer), the Rays feel they have enough young arms to man their rotation. A bigger concern is the bullpen, which needs some experienced replacements, even more if Colome is dealt. Position wise, they seem set at catcher (Ramos), third (Longoria), shortstop (Hechavarria, most likely), center (Kiermaier) and right (Souza), leaving holes at first, DH and, depending on what they do with Dickerson and Miller, potentially leftfield and second base (which they could fill internally).


  • アレックス・カッブとジェイク・オドリッジを失っても、代わって先発ローテとして期待できる選手がいるとレイズの首脳陣は感じている。
  • ブルペンのほうにより大きな不安があり、経験のあるリリーフ投手が必要。コロメを放出したその必要度は高まる
  • キャッチャー、サード、ショート、センター、ライトは固まっているが、ディッカーソンやミラーの動向次第では一塁、指名打者が必要になる。レフトとセカンドは内部での候補がいるものの、場合によっては補強が必要かもしれない。

抱えているプロスペクトを放出してメジャーレベルの選手の質を高める、FA市場で良い選手を獲得するといったことは、年俸総額の削減を迫られているレイズにとっては難しい状況です。

メジャーレベルの主力クラスを放出するトレードを成立させる必要がありますので、メジャーレベルの戦力に近いような他球団のプロスペクト、メジャーレベル前後の選手を見返りとして獲得する必要があるレイズです。

ただの年俸削減にとどめずに戦力アップに繋げる必要がありますので、他球団の若い選手の力量を見極めるスカウティング力が非常に問われるシーズンオフとなりそうです。

スポンサーリンク

フォローする

よく読まれています
スポンサーリンク